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フリーランス・会社員を経験してみて感じた、動画クリエイターとして大切なこと

こんにちは。cocone v note編集部の飯田です。
今回はゲーム事業部でマーケター兼動画クリエイターとして活躍しているこだまさんにインタビューを行いました。

動画制作に携わり約5年。クリエイターになりたいという一心で動画制作の世界へ飛び込み、現在、cocone vのゲーム事業部所属のマーケター・動画クリエイターとしてキャリアを重ねるこだまさん。
これまでを振り返りながら、今後動画クリエイターとしてキャリアを考えている方へ向けたアドバイスを含めてお話を伺いました。


こだまさん経歴
入社年:2023年9月
前職ではエンタメ業界のSNS運用と広告運用に携わり、動画制作には未経験ながらフリーランスで初めて携わる。
現在はゲーム事業部所属のマーケターとして、動画制作をメインにプロモーション業務に携わる。最近の趣味は同期の影響を受けて始めた麻雀。

勢いと行動力で駆け抜けた動画クリエイター1年目

―こだまさんが動画制作を仕事にしようと思ったきっかけを教えてください。

こだま)元々世間のトレンドをチェックして取りまとめたり、発信することが得意だったんだと思います。
趣味でまとめサイトのページを作成していたことがあり、中には100万PVを超えたページもありました。
その時に、自分には情報収集能力やまとめる力があるのでは?と思い、マーケターという仕事に興味を持ちました。

また、絵を描くことや動画や映画などを見ることも好きで、特にYouTubeはハマると長時間視聴することも多々ありました。自分がハマっていたような動画を見ながら、実際に動画制作をやってみようかな?と直感的に思ったのが、動画制作のきっかけでした。

趣味で動画制作を始めたものの、当時は動画クリエイターとしてどのような働き方があるのかすら分からない状態でしたが、たまたまご縁を頂いた会社でキャリアをスタートさせることができました。

―好きがきっかけで、直感的に動画制作を仕事してみようと思われたのですね。
こだまさんは元々、デザインなどクリエイティブの分野を学ばれていたのですか?

こだま)実は大学では法律を専攻していたので、クリエイティブの領域とは程遠かったです。新卒で入った会社では事務職をしていたので、動画編集に必要なスキルは全く持ち合わせておらず、動画制作をスタートした時は完全にまっさらな未経験の状態でした。
周りはデザイン系の学校の出身の方ばかりで、そもそものベースが異なりましたし、動画クリエイターとして早く第一線で活躍したいという思いが大きかったこともあり、当時は焦りの気持ちが大きかったです。そのため、最初の1年間は週6で仕事を入れて動画を作り続けましたし、動画クリエイターの集まりをSNSで探して参加したり、とにかく休まず動き続けてスキルを習得していきました。

―がむしゃらに走り抜けた1年目だったのですね…。

こだま)そうですね。日々先輩方に追いつくことに必死でした。でも、そこで終わったら本当に終わりだと思ったんですね。あと、スキルを身に着けるまでは嫌でもやる、最後までやり通すという思いが強かったです。なので毎日がむしゃらにできました。この時が人生で一番頑張った時だったと思います。(笑)
1年目は特に、自分と同じように動画制作で活躍するメンバーがいる環境だったので、自分のレベルを把握することができました。それを見て、私も頑張るぞ!とやる気に繋がっていたと思います。

―動画制作に貪欲…!それだけ詰め込んでいると、心折れそうな時や行き詰ることもありそうですがいかがでしたか?

こだま)1社に専属で仕事をしたのは最初の1年だけでしたので、それ以降はフリーランスとして、一人で様々な案件を担当していました。
フリーランスで仕事をしていた時はうまくいかないことだらけでした。
当時はソフトの使い方など、分かりやすく解説しているような動画もあまりなかった時代だったので、本を買ったり、プロジェクトを知り合いに見せてもらったり、自ら能動的に行動してスキル習得に勤しんでいましたが、やはり、一人だと限界があるなと感じました。
ある程度仕事に慣れてきたフリーランス3年目の時に、動画制作のスタイルがパターン化してしまい、新しい表現表現を生み出せなくて行き詰った時があったんですね。その時に、他の会社に入っている人はどうやっているんだろう、もう少し高いレベルを見てみたいと思い、大きな案件を扱っていて、制作物のクオリティが高い会社に何ヶ月かアルバイトとして入り経験を積みました。
行き詰ったタイミングで、外の世界での経験ができたことが、一番のターニングポイントだったと思います。プロジェクトの作り方も会社によって異なることや、スキルだけでなく、受ける仕事の規模が大きく、必然的に大人数で関わるものが多かったので、そういった場合の進行などの制作フローが知れたのでとても良い経験でした。

フリーランスは様々な案件を受けることができるので、経験を積むにはとても良い働き方の一つですが、一人での作業となるので、同じ動画制作者からアドバイスをもらったり別の見方が難しくなります。なので、時々アルバイトで入って、自分よりも高いスキルを持っている人と仕事をして、良いところを盗んで学んでいました。

成長のためにできることは、今出せる力の100%を出し、継続すること。

―ひたむきに頑張ってきたフリーランス時代があって、今のこだまさんがあるんですね。
当時の自分のような方に向けて、動画制作者として働くなら最初にこんなことをした方がいいとアドバイスをするなら、なんとお伝えしますか?

こだま)スキル面でいうと、動画クリエイターとして仕事をしていきたいのであれば、最初に「良い作品の定義」を自分の中で探しなさいとアドバイスしたいです。
私は最初、ピンタレストで直感的に良いと思ったデザインをひたすら保存していき、引き出しをどんどん増やしていきました。動画は様々なジャンルでつくらないといけないので、そのトンマナ(「トーン&マナー」の略称で、デザインやスタイル、文言などに一貫性をもたせるルールのこと)を集めていくイメージです。
業界でもよく、「まずは100件いいねをする。そして良いと思う作品をリストアップしてみること。」と言われますが、今見てみたら、過去2300件ほど保存していました。
現在でも習慣づいており、YouTubeでも100件以上自分用の再生リストを作成していますし、Xで流れてきた広告動画は録画するなど、常に動画を見る目を鍛えています。

マインド面でいくと、「とりあえず続けなさい!」と言いたいです。
私が最近見た動画の、元プロ野球選手のイチローさんの言葉で印象に残っているものがあります。

熱量が日によって変わることもあります。人間だから。
もちろん体調や気分はあるし、それはなかなかいつだって100%というわけにはいかない。

ただ僕がそこで必ず伝えるのは、
「普段の7割しか出せない。半分かもしれない。じゃあ半分しか今日は出せないという時に、やっぱり半分以下でやってしまう人は多い。
100は遠く及ばないけれど、でもその50%の100%を出せよ。」
って言うと、はっていう表情する人が多いです。

ほんのちょっとでもいいから頑張ってみる。その日の自分ができるだけをやってみる。それを続けると今度は習慣づいていく。
今日も休んじゃった、また休んじゃった、なんか成長してないな、っていうよりも、今日やりたくないけど、でも自分なりに頑張ったそれを繰り返すことが大事だと思います。

UNIQLO 公式YouTube
イチローさんが答える篇#2「がんばれない日があるみんなへ」より引用

私もその通りだなと思います。人は絶対にモチベーションが下がる時があるので、それを責めると続くことも続かないと思います。
なので、できない日はできない、けれどもその中でできることを最大限続けて習慣化することが、動画制作だけにとどまらず、何事においても大切な気がします。

「伝わる」動画を作るまでに近道はない。

―こだまさんが動画制作で大切にしていることはありますか?

こだま)伝えたいことが伝わることが一番大切です。
動画はあくまできっかけづくりの手段なので、ここがしっかりしていないと、サービスそのものを遊んでいただくことに繋がりません。依頼通りに作っても結局伝わりづらいということもありますし、 実際出来上がったものを見てみてブラッシュアップしていくしかないので、動画制作に答えはないなと思います。これだ!という正解を求めすぎても伝わらないことも多いので、それが難しさでもあるし、やりがいや楽しさにもつながってくるところです。

動画制作に携わりながら感じたことは、動画制作に近道はないということです。完成したものを改めて見て、ここをもう少し工夫できたら伝わるかな?と、試行錯誤を重ねて、少しずつ調整をかけながら、良い動画となるようにブラッシュアップしています。これまでの経験を踏まえて、日々の地道な努力が人の心を動かす動画に繋がると思います。

フリーランスと会社員、どちらの経験もしたからこそ見えた良さ

―cocone vで企業所属(会社員)の動画クリエイターとして働いてみて良かった点はありますか?

こだま)cocone vは、ほぼすべてのサービス作りの工程を内製化しており、依頼者も社内にいるので、制作物に対してすぐにフィードバックをもらえる環境なのが良いと思います。
フリーランスの時のように、依頼者の返答待ちで作業が止まってしまうということが少ないですし、同じ部署の仲間にも相談しやすいのでより良い物が作れていると感じます。

例えば最近「楽しそうなゲーム」ということを伝えるための動画を制作したのですが、同じ部署の方に「どうですか?」「楽しそうに見えますか?」と聞いて回ってブラッシュアップを重ねていきました。
メンバーに見てもらって、直感的に楽しそうと思ってもらえたら「よし!成功!」と思えますね。

↑こだまさんが入社3ヶ月目に制作した動画。
こちらに関してはサムネイルも手がけ、お客様からの称賛が嬉しかった動画の一つとのこと。


あとはメリハリをつけて健康的に働ける点が、会社員の良いところです。
フリーランスだと、いつでもどこでも出来てしまうことがゆえに日付を超えて作業することも多かったのですが、会社員だと残業してもそのような長時間に及ぶことはありませんし、残業をしていても、上司が声かけをしてくださいます。特にcocone vは上司の方がとても素敵な方が多いです。会社や上司という後ろ盾があり、守られているんだなという安心感があるので、こういう風潮はすごく素敵だと思います。

―フリーランスと会社員、それぞれの働き方を経験してみて、動画制作を副業ではなく本業でやっていきたい、動画クリエイターとして成長していきたいと思う人にアドバイスはありますか?

こだま)スキル面で良い動画を作れることはもちろんですが、多くの人と関わるためコミュニケーション能力とディレクション能力が必要になります。
特に会社員は、依頼者1人だけではなく様々な役割を持ったメンバーとコミュニケーションを取ることがあります。なので、大勢とのコミュニケーションがそもそも苦手な人は辛いかもしれません。逆を言うと、信頼関係を築けるので話しやすくなり、気軽に相談もしやすくなるというメリットがあります。自ずと制作スピードも上がり、総じて動画のクオリティも上がります。

―こだまさんがコミュニケーションで大切にしていることは何ですか?

こだま)働き方や立場を問わず、来た連絡にはすぐ反応、返信をすることです。「見ていますよ」という意思表示の一つだと思いますし、信頼関係を築くためにも大切なことだと思います。

例えば、メールの連絡に対して2日後に返答が返って来る人がいるとします。
レスポンスが遅い方に、次も制作をお願いしようとなるかと言われたら、私はそう思わないです。返答が遅いなら制作も遅いんじゃないかな、じゃあ連絡の早い別の人にお願いしよう、と思ってしまいます。私の経験上、クリエイターに求められるものはクオリティが7、信頼が3の比率だと思います。フリーランスの時に即レスが大切と身に沁みて感じたので、会社員の今もこれは心掛けて行動しています。
なのでこれは余談なのですが、プライベートの連絡もすぐに既読をつけてしまうので、周りからも返信は早いとよく言われます(笑)。

―cocone vで動画クリエイターとして働く価値や魅力を教えてください。

こだま)能動的なメンバーが多いため、したいことがたくさんある人には魅力的な会社です。
私は動画はただ作るだけではなく、プロモーションの手段としてみているため、作って出したその先まで知って、改善に繋げたいと思っています。
フリーランスで動画制作をしているときは、制作と納品だけにとどまることが多かったのですが、cocone vでは広告を出した時のインストール数など、動画を出すだけでなく、出した後のその先の部分まで見ることができます。
自分の制作した動画が本当に効果的だったのかを数字で把握することができるため、検証まで通しで行えるところは面白いですね。

また、フリーランスの際はクライアントからの依頼通りに作ることが基本だったので、本当はこうしたらもっと良くなるんだけどな…といった意見出しがなかなかできない環境でした。cocone vではやりたいことがあれば背中を押してくれる方が多いので、自身の持ってる発想を形にしやすく、自由な発想で動画制作に取り組めます。

―最後に、こだまさんが今後チャレンジしたいことを教えてください。

こだま)私の中で、動画クリエイターとして一人前になったと思う基準は、「1人で動画を作れて、1人でディレクションができる」レベルだと思います。この基準に照らし合わせると一人前になったなと思うのですが、まだまだ頑張れると思います。
現在3Dデザインにも挑戦をしようとしているので、これからもよりクオリティの高いものを制作できるよう、現状にあるもので満足をせず、幅広いジャンルのものにも貪欲に挑戦し続けていきたいです!


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