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なるほど東照宮(10)

それでは続きです。

日光市観光協会
パンフレットより

石段

石段

奥社に向かう石段は207段。
健脚な方で約10分ほど。
この石段は、1段1段が1枚石でできています。
季節によっては、徳川家の御紋にもなっている葵の葉が階段沿いに見られます。
中間地点には、東照公御遺訓の一部「人の一生は重荷を負うて 遠き道を行くが如し 急ぐべからず」の立て看板があります。

これを体現するように、外国人が休憩している姿をどうぞ。

急ぐべからず


奥社拝殿

奥社拝殿

銅鳥居をくぐった先にある奥社の拝殿は、全体が真鍮や銅板で覆われ、その上から黒い漆が塗られています。
内部は、金箔の柱、極彩色の鳳凰など豪華な仕様です。

また、拝殿の近くには、江戸時代に家康公の位記・宣旨、甲冑や刀剣など貴重な神宝を収蔵していた銅神庫(宝蔵)があります。

鋳抜門

鋳抜門

扉以外をひとつの鋳型で造ったことから、この名があります。
石段には「狛犬」、門袖には「蜃(しん)」が。
「蜃」は、気を吐く霊獣。ちなみに「蜃気楼」という言葉は、蜃が気を吐き、楼閣を出現させることに由来すると言われています。

奥社宝塔

奥社宝塔

家康公の神柩が納められています。
構造は、8角9段の上に5mの塔。
元々は木造で、その後石造となり、綱吉の時代に青銅製になったそうです。(青銅とは、金・銀・銅の合金です)
手前にある三具足(鶴の燭台、香炉、花瓶)は、朝鮮国王からの寄贈品です。

叶杉

叶杉

拝観順に巡ると、最後は、宝塔の横にある樹齢600年を越える老杉。
中が空洞になった木の祠に祈ると願いが叶うと言われています。

おわりに

「なるほど東照宮」に長らくおつきあいいただき、ありがとうございました。
ガイド目線で個人的に調べた内容を書いたものなので、間違いもあるかもしれませんが、ご了承ください。

このシリーズを基に、日光で現地を巡っていただければと思います。
きっと一味違う日光東照宮をお楽しみいただけるかと。

その時にはぜひキッチンカーにもお立ち寄りくださいね。
駅と世界遺産の中間地点をベースにしていますので、一休みにどうぞ。


(完)

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