なるほど東照宮(5)
それでは続きです。
唐銅鳥居
三代将軍・家光公が二千両を費やして建てた日本初の青銅製の鳥居。
神道のシンボルである鳥居ですが、柱の足元には仏教様式の蓮の花が刻まれています。
自然な融合ですね。
パワースポット
なぜ家康が一度も訪れたことのない日光の地に東照宮が建てられたか・・・。それは風水的な意味合いがあると言われています。
ご覧の唐銅鳥居→陽明門→唐門→拝殿→本殿を結ぶ直線の延長は「北」、宇宙の中心であり、神様の降りてくると言われる北極星の位置です。
そして、振り返ると「南」、江戸(東京)の方角です。
この南北を結ぶライン上にあるのがこの場所。
また、久能山から富士山を経て一直線で結ばれるこの場所は、パワースポットとして人気です。
ここに立って、たくさんパワーを享けてください。
御水舎
参拝の際、口や手を清める御水舎。
九州・鍋島藩主が奉納したものです。
山の湧水をサイフォンの原理で噴き上げる仕組みになっています。
水を司る霊獣・飛龍の彫刻も見どころです。
輪蔵
輪蔵(りんぞう)、12m四方の重層方形造りの建物。
八角形の回転式の書架に、一切経1,456部6,325卷が納められています。
南蛮鉄燈籠
南蛮鉄燈籠、仙台藩主・伊達正宗が、ポルトガルから輸入した鉄材で造ったもの。
当時の領内の租税3年分の費用をかけたそうです。
このように各藩主から寄進を受けていた理由のひとつは、余裕のある資金が戦に使われないようにという平和策と言われています。
次回は、いよいよ陽明門への階段を上ります。
(つづく)
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