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10年ぶりのハワイ

10年ぶりにハワイ(オアフ島)来訪。

1996年〜2000年までの4年間を暮らした場所。

私にとって初めての海外在住、そして初めて人生がスタックしたところ。

それまでは何か起こっても全て自分で対処し、そういう自分をヨシ‼︎と思っていた私にとって、

突然体調を崩し、それが全く良くならずどんどん痩せ細っていく自分に、(このままでは死んでしまう)とパニックになり、身体だけでなく、心のバランスまで崩れ、八方塞がりになった時、周りに心配と迷惑しかかけられない自分が苦しくて、本当につらかった。

今思えば、誰より自分が弱った自分を受け入れられず、自己批判の塊みたいになっていて、だからちっとも良くならなかったのだなとわかる。

そんな風に自分の殻に閉じこもる私を、ハワイの友人たちは気にかけ、あれやこれやとサポートしてくれた。

みんなのさりげない、だけどとても温かい在り方の中で、(ああこれがアロハスピリットというものなのか)と感じながら、

私は徐々に自分を受け入れ、元気にを取り戻していった。

10年前に娘たちを連れて再訪した時は、母モードだったからか、住んでいた頃を振り返ったり、懐かしんだりする感じは全くなかったのだけど、

今回オットと2人で来たせいか、
やたらといろいろ思い出され、
気分はまるで里帰り。

当時ワイキキのど真ん中に住んでいたので、どこを歩いても、だんだん当時の自分がそこを通った時の気持ちとか、その頃の街の様子とかがよみがえり…

あの頃からワイキキには特有の猥雑さはあったけれど、今は明らかにあの頃より治安は悪化している感じ。

だけど、全然平気な自分がいて、
なんて言うか、四半世紀以上の時を経て、
(あーあの頃の私は本当に病んでいたんだ)と合点した。

一番酷い時は、全く外に出られなくなり、オットにしがみつくよう張りついていても心は恐怖でいっぱいだった。

日常が送れるようになって、その頃はすっかり立ち直った気でいたけど、緊張感いっぱいで張り詰めていたのだと今さら気づいた。

よくがんばったなー。
ダメ出しばっかりしていた自分に心から労いのことばをかけよう。

こんなに美しい島で、悲壮感いっぱいだったワタシに。



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