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シリコンバレー銀行破綻がもたらす、日本への影響 〜ニュース解説〜

こんにちは。

最近はWBCで日本が優勝したりと明るいニュースも見かけますが、
同時にウクライナ戦争などの暗いニュースが連日報道されているのも事実です。

今回はつい最近起こった、
アメリカの中堅銀行「シリコンバレー銀行」の破綻について解説していこうと思います。

最初に伝えておくと、
この記事で難しい金融用語などを使った、破綻の原因の詳細説明などは一切行いません。
シリコンバレー銀行が破綻したことを、私たち日本人はどのように自分事として捉えればいいのか?に焦点を当てて説明していきたいと思います。

1.シリコンバレー銀行とは?
→まず最初にシリコンバレー銀行の簡単な概要説明だけ行なっておきます。
カリフォルニア州に本拠地を置く、中堅銀行になります。
ベンチャー企業、いわゆるスタートアップ企業向けの金融サービスに特化し、対応のスピーディさで顧客基盤を拡大していった銀行です。

2.なぜ破綻した?
→新型コロナやアメリカの利上げなどに伴い、銀行の本業が儲からず、経営状態が悪化したことで銀行への不信感や不安が拡大。著名人が銀行の危機を煽るような発言をSNSで発信したことも拍車をかけ、信用不安が出始めた時からわずか48時間で破綻してしまいました。

3.シリコンバレー銀行破綻がもたらすに日本への影響
→一番は、日本の銀行への信用不安も広げていることです。

シリコンバレー銀行が破綻してから、世界中の銀行の株価は軒並み下落しています。日本の銀行も例に漏れず下落をしました。

さらに、スイスのクレディ・スイスという世界規模の大銀行は、
元々持たれていた信用不安に拍車をかけられ、遂に自力での経営は難しくなり他の銀行に買収されることになりました。

それ以外の目立った影響というのは現在は見られませんが、話をまとめると、
日本の銀行も巻き添えという形で破綻するというのが、考えられる最大のリスクになると思います。

では、最後に万一銀行が破綻した際に出てくるリスクについて解説していきます。

4.銀行が破綻したらどうなる?
①預けていた預金はどうなる?
日本の銀行は法律で、1000万円+利息までは銀行が破綻した時もお金が返ってくることになっています。
1銀行口座毎の話ですので、1000万円を越える銀行預金を持っている人は、別の銀行口座にも分けて預けることでリスク分散をしておくと良いのです。

②借りていたローンはどうなる?
→通常、銀行が破綻した際は、他の銀行が破綻した銀行の資産等を引き継ぐことになります。
そして、引き継いだ銀行へ我々一般人はローンの残りを返済していくことになります。

5.まとめ
今回はシリコンバレー銀行の破綻が日本にどのような影響をもたらすかを解説していきました。

シリコンバレー銀行だけではなく、このように銀行への信用不安から預金が流出し、破綻に追い込まれることを「取り付け騒ぎ」と言います。

これは日本でも過去に実例が存在し、いかに一般大衆の噂の力が恐ろしいかがよくわかる事態だと思います。

特にシリコンバレー銀行もそうでしたが、現代はSNSが普及しているため、噂は凄まじい勢いで広まります。SNS時代の風評リスクとは正にこのことだと思います。

皆さんも噂に流されずに、しっかりと自分で物事を見極めて行動するように心がけましょう。

最後に取り付け騒ぎの事例一覧のURLを貼っておきます。

今回の話が少しでも皆さんにとって有益なものになれば幸いです。

ではまた。

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