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アーユルヴェーダ⑦ - インドで縁起物とされるオイル【ギー】 -

ギーというオイルをご存知ですか?
インドヨーガやアーユルヴェーダをやっている方なら、馴染み深いオイルかと思います。

インド文化ではとても大切にされているオイルです。

実習の際、ギーを作った次の日にアーユルヴェーダの神様であるダンヴァンタリ神の祭壇に飾られているところみて、本当に神聖なものなのだと改めて感じました。

また、お祈り日に使用したり、ネトラタルパナ(目の周りに土手を作り、ギーで目をオイル洗眼する治療)やパンチャカルマ(全身のデトクッス治療)でも使用したりします。

ギーとは、牛乳から作る世界最高峰と言われるオイルです。
ただ牛乳から作るのはとても手間がかかるので、バターから作る方が多いかなと思います。

古典書では、ひつじやラクダのミルクから作っていたようです。

世界最高峰のオイルは、自分で手間暇かけて作ることが出来ます。

なぜそんな手間ヒマをかけてわざわざつくるの?って、思う方もいらっしゃいますよね!

それは、それだけ手間暇かけて作る価値のあるものだからです。

では、どんなオイルなのでしょうか?

燃やしても煤がほぼ出ないギー

ギーは、バターから作ると言いましたが、グラスフェッドバターから作るのが一般的です。

でもスーパーで売られているような無塩のバターであっても、問題はあまりないそうです。

ギーは、バターから不純物を取り除いた純粋なオイルです。
特徴としては、消化に良い上、他の食材の良さも引き出すオイルなんです!

< 主な効果 >

  • ピッタを抑える

  • 消化を促す

  • 目に良い

  • 老化防止

  • 便秘の解消

本当はもっとあるのですが、書ききれません(笑)

また、とても縁起が良いものとされているため、験担ぎにも良いんだそうです。
また、朝にギーを眺めるだけでも良いとか!

ということで、このギーの作り方をご紹介します。

世界最高峰のオイル【ギー】の作り方

< 材料 >

  • 1ポンドの無塩バター(四つ葉のもでok)

  • 使う3時間前に常温に戻しておく

< 道具 >

  • なべ(ホウロウ、ステンレス、土鍋)を用意

  • ギーを入れる耐熱容器(煮沸消毒済)
    500ml入るもので十分と思います。

  • 茶漉し

  • 油を濾す不織布

< 所要時間 >

弱火のとろ火だと約20-30分くらいです。

< 作り方 >

1.まず鍋を火にかけ、水気を飛ばし、温めておきます。

常温で戻したバター


2..常温に戻したバターを入れる

切って入れる人もいますがそのままでもOK


3.バターが完全に溶けたら、中火にする
(バターを焦がしたくない人は、弱火がおすすめ)

最初は、灰汁みたいな感じ


4..このままバターの様子を見ながら、この白い雲のような泡(不純物)がなくなるのを待ちます。
この灰汁は、スプーンなどで掬いとる。

徐々に泡の質が変わっていきます。

5.パチパチと音がしてきます。水分が飛んでいる証です!
ギーのおしゃべりを聞くって言うそうです

徐々にバターに透明感が出てきます。
だいぶ透明感がでてきました!あと少し。


6..パチパチという音が鳴り止み、きめ細かい泡がでてきたら、火を止めます。

バタークッキーのような香りがしていたら大成功です!

7.耐熱ガラス瓶の上に茶漉しと不織布を置き濾しながら器に移し出来上がりです。

黄金色!

こんな感じに仕上がりました!
でも、香りがバター飴のような感じだったので、もう少し焦がしてもよかったなぁ。

また次に活かそう!

ギーの使用方法

ギーは、香りはバタークッキーのようですが、バターの味はしません。
なので、いつものオイルをギーに置き変えて使用してみてください!

いつものオイルを良質なオイルに変えるだけで、より健康や若々しさに繋がります。

アーユルヴェーダでは、内臓はオイルでできているとされています。

細胞は2年で入れ替わります。なので、体の内側から変えていけるのです。

ギーの使用例としてあげるとしたら、寝る前のホットミルクにギーを入れて飲むのがおすすめです。
私は、ホットミルクに蜂蜜とギーを入れて飲んでいます。

寝入りが良くなり安眠効果がありますよ!
心と体もゆったりリラックスできます。

甘くて美味しい!

最後に、ギーは油なので冷たいものと合わせて摂るのは御法度です。

次回は、ドーシャを鎮めるためのヨーガと呼吸についてお話したいと思います。

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