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【読書録】ハイ・コンセプトー「新しいこと」を考え出す人の時代

「情報化社会」から「コンセプチュアル社会」に移ったときに必要となるのは”右脳的思考”がベースとなる”デザイン/物語/調和/共感/遊び心/生きがい”という6つのセンスである。

こんばんは。リケジョサラリーマンのcocoです。

今日は最近読んだ「ハイ・コンセプトー「新しいこと」を考え出す人の時代」という本の紹介と学びをしたいと思います.

はじめに

著者はダニエル・ピンクさんで、大前 研一さん訳です.どちらも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか.
2006年出版と10年以上も前の本になりますが、内容は今でも大切になってくる、むしろこれから必要になってくるものだと感じました.

21世紀は個人が突出した時代(「ハイ・コンセプト(新しいことを考え出す人)の時代)になる.
そんな次なる時代を生き抜いていくのに必要な能力は「右脳思考」がベースになる6つのセンスであると言われています.

前半では、なぜこれからの時代に右脳思考が重要になるのかについて書かれ、後半では、右脳思考がベースとなる6つのハイコンセプトでハイタッチな6つのセンスの解説と磨き方が書かれています.

“情報化社会“から“コンセプチュアル社会“

農耕社会→産業社会→情報化社会→、、
と社会が変化していく中で、次なる第4の波は「コンセプチュアル社会」だと筆者は言います.

コンセプチュアル(Conceptual)とは、直訳すると「概念の、考え方の」という意味です.

そして、

コンセプチュアル社会とは
既成概念にとらわれずに新しい視点から物事をとらえ、新しい意味づけを与えていくという流れ

です.

こういった社会で未来をリードするのは
・何かを創造できる人
・他人と共感できる人
・パターン認識に優れた人
・物事に意義を見出せる人
といった右脳的センスに優れた人だと言います.

ハイコンセプトでハイタッチな6つのセンス

その重要な右脳的センスとして次の6つが挙げられています
デザイン/物語/調和/共感/遊び/生きがい

①機能だけでなく「デザイン」
②議論より「物語」
③個別よりも「全体の調和」
④論理ではなく「共感」
⑤マジメだけでなく「遊び心」
⑥モノよりも「生きがい」

第二部ではこれら6つのセンスの重要性についての説明と具体的な磨き方が紹介されています.

第二部を読むと、これからの時代に右脳的センスが重要になってくる理由に納得がいくのではないでしょうか.

また、重要性を説くだけでなく身につけ方が書かれている点もこの本の良いところだと思います.

例えば、
交響曲を聴くことは「調和力」を育てる
気になったデザインは忘れずに記録
写真を逆さまにして絵を描く
など.

ハイテクだけでは不十分

最後に一つ補足させてください.

本書では「ハイコンセプト」と「ハイタッチ」が重要であると言われています.

ハイコンセプトとは
・芸術的・感情的な美を創造する能力
・パターンやチャンスを見出す能力
・相手を満足させる話ができる能力
・見たところ関係性のないアイデアを組み合わせて斬新な新しいものを生み出す能力

ハイタッチとは
・他人と共感する能力
・人間関係の機微を感じ取れる能力
・自分自身の中に喜びを見出し、他人にもその手助けをしてやれる能力
など

ですが、これだけを持つ人が活躍するかというとそうとは言われていません.

情報化時代に大いに発展したハイテク力(≒左脳的スキル)を「ハイコンセプト」と「ハイタッチ」で補完できる人がこれからの時代に活躍すると言われているのです.

これは私にとって、とても納得感のある主張です.

物事を論理的に考え、詳細に分析する力が活きてくるハイテク力のベースは必要なのだということです。(おそらく、、)

さいごに

最後まで読んでいただきありがとうございました。

冒頭にも書きましたが、10年以上前に書かれた本とは思えないほど今の時代にマッチしているように感じました。

この本からは次なるコンセプチュアル社会で必要なのはどんなことか、を知ることができました。

デザイン、生きがい、調和、といった右脳的なセンスというのは個人的に大切にしたいと思っていましたが、これらを重視して磨こうという意識はありませんでした。

これから路頭に迷わないためにも、右脳的センスと左脳的センスを併せ持つ人になりたいなと思いました。

以上




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