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自己紹介をするより先に綴りたかったこと。

皆さん、こんにちは。ここぽこもこっていいます。言いにくいけど、それが狙いです。笑 自分でも時々噛んじゃいます。

自己紹介もしていませんが、どうしてもこの夏が終わる前に綴っておきたいことがあったので、今日はそれについて書こうかな、なんて。高校生最後の夏に、どうしても整理したい気持ちと思い出がありました。

私には、忘れられない人がいます。名前も年齢も、何にも知らない人だけど、なんだか優しくて、笑顔が素敵で、引き込まれるような人。片手で数えられるくらいしか会ったことはないけれど、彼はそれでもずっと記憶に残っています。きっと世に言う「一目惚れ」をしただけなのかもしれません、、。


あるメガネ屋のお兄さんに。


彼に初めて出会ったのは、今からちょうど2年くらい前。メガネを新調しに、いつもとは違うお店を訪れた時でした。毎回おんなじ、スクエア型のメガネばっかりだから、何かちょっと冒険してみたいな、と思いつつ勇気も出ず、、。

マイメロちゃん(マイメロディーのことです笑)とコラボしているメガネたちがあったので、そこに行ったんです。なんと全部スクエア型。だけどひたすら可愛くて。こんなに可愛いなら、またスクエア型でもいいかなって思ったんです。だけどその時でした。


忘れられない出会いまで、

さん、

に、

いち。


「もし良ければ、お手伝いしましょうか?」

少し低くて、甘いような声が耳に飛び込んできました。

そして振り返る。そこにいたのが、、、彼だったんです。

背がすらりと高くて、知的な雰囲気をまとっていて、なんだか「オシャレなオトナ」って感じのお兄さん。そして彼がかけていたのは、、、


「あの、丸メガネ探してて、、。」

彼に影響を受けたのか、それとも何となく、そうしたかったのかはわからないけれど、きっと理由は前者だと思います。

「どんなのが合うのかわからないので、手伝っていただいてもいいですか?」

私よ、よく言った!! そして運よく、彼に選んでもらうことになったのだ。女子たちよ、羨ましいだろう。(にやり)


まぁ、そんなこんなで2つ選んでもらいました。両方、細い銀縁の丸メガネだった。いっつも同じようなものばかり選ぶ私にとっては、新鮮だったな、、。真面目ちゃんに見えないからなんて、よくわからない理由で今まで避けてきた形だったけど、かけてみたら思った以上に似合ってて、感激だったのは今でも覚えてる。せっかく2つにまで絞ってもらったのに、そこは私の得意技の「優柔不断さ」を発揮。だけど、この日はそんな私にも後悔していない。


何故ならあのお兄さんが、私が今でも覚えているような台詞を言ってくれたから。


「どちらかというと、こちらの方が可愛らしい感じですかね。僕はお客様の雰囲気にお似合いだと思いますよ」


耳を疑った。メガネが可愛いのは分かった。私の雰囲気を考慮してくれてるのもわかった。だけど、、、イコールで行くと、私の雰囲気が可愛いって言ってくれてるんですか??? とか都合よく受け取ってしまった。今なら「いやまさかね」なんてちょっと軽く流せたり、間に受けなかったりするかもしれないけれど、あの頃は…。なんだか笑えてしまう。

そして結局買ったのは「可愛い雰囲気の(私にぴったりな)丸メガネ」だった。友達からの評判も好評で、とっても嬉しかったのは今でも覚えているなぁ。

だけどメガネなんて数年に一度新調するものだから、当分あのお店を訪れることも無くて、一目惚れの熱も、会いたいという気持ちもしばらくしたら落ち着いていた。

だから当分彼を目にすることもなくて。次にそこを訪れたのは、次の年の春だった。大好きな先輩と一緒に歩きながら。「こっちにかっこいいお兄さんのいるメガネ屋さんがあるんですよ!」と彼女を引っ張って行った。

あの店がもう無くなっていることだけに、気付くために。

あの日と同じ通りだったことには間違いないのに、どこを探してもなかった。端から端まで歩いた、ざっと3往復。 それなのに、、。

名前も覚えてない、話したことだってあるのは、あの日だけ。 それでも、一度ときめいた相手が急にいなくなってしまうなんてずるいと思った。 もっとあなたのこと知りたかったのにな。もう一度会いたい。私のことを忘れててもいいから、その姿を見たい。

まさかこのnoteをあの時のあのお兄さんが読んでいたりなんてしないだろうから、この想いはそのままさよならするものになってしまうんだろうな。

だけど、仮にもし運がとっても良くて、何かのご縁でもう一度会えるのなら、聞きたいことがある。


「あれから2年が経ちました。少しだけ大人っぽくなった私に、新しいメガネを選んでくれませんか?」


今の私を見たら、お兄さんはどんなメガネを選んでくれますか?


2020.09.01  byここぽこもこ 

本当は8月最後の日に載せたかったnoteを、寝落ちしてしまって載せられなかった、少しの後悔とともに。

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