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徒然なるまま クリスマスに1年を振り返ってみた

メリーメリーメリーメリークリスマス!
あっという間に、年の瀬になってしまいました。

去年の日記を読むと、ネガティブで、マイナス思考で、何事も心配し過ぎで、暗闇でもがくような1年だったことを象徴していました。

新しい趣味を見つけようと色々挑戦してみたり、自己肯定感が上がりそうなことは片っ端から試してみたり、それでも、全然幸せになれませんでした。

今年は、厄年をも跳ねのけて、良い1年にしようと意気込んでいたものの、身も心も、腐りきってしまいそうな夏を過ごし、夏だけに、体半分が腐りかけていたとき、異動と昇格の辞令が出ました。

これを「ワシの実力だ」と言ってしまうほど、図々しい人間にはなれませんが、新しい環境でのスタートが、何年も晴れなかった曇天を、変えてくれるきっかけになりました。毎日残業する今の方が、毎日定時で帰っていたあの頃よりも元気です。

今年の繁忙期が終わり、いよいよ長期連休までのカウントダウンを始めた今、社内の人間には秘密ですが、だいぶ暇な毎日を過ごしています。

いまだ繁忙期が続くセクションもあるので、パーテーション越しに、スローロリスがハンモックでリンゴ食べてるように見えないよう、真面目にパソコンに向かっていますが、煎餅齧りながら、ヤフーニュースを見ているだけです。

とはいえ、忙しさは、すぐに戻ります。スローロリス生活も、人生にとって、貴重な羽休めです。羽はないので、ハンモックを掴む握力さえも必要ありません、握力休めが正しいです(正しくはない)。

思う存分味わいたいところですが、なんと、暇は苦痛なのです。「不安は自由の眩暈だ」という哲学者がいました。暇だと、ろくなこと考えないのです。

暇だから、丁寧に仕事をするかと思いきや、暇の呪縛から解放されたくて、イライラしているので、メールも社内文章も、ネイティブ並みに流暢な流し読みです。目の前を、ドクターイエローが通り過ぎたのかと思いました。

もちろん上司に「あれどうなった?」なんて聞かれても、何のことかさっぱり分かりません。そんなときは、スローロリスみたいな瞳で見つめ返してやるのです。つぶらだなぁ…と思わせるだけで十分です。

そのうち、スローロリスが、シマリスくらいの機敏さに変身する時期が来ます。まだまだスタートを切ったばかりのスローロリスには、これから色んなことが起こるでしょう。「もうこんな仕事やりだぐないよぉぉぉ~~…」と、ヘルタースケルターの沢尻エリカみたいなことを言うかもしれません。亀連れて出社してしまうかもしれません。亀になってしまうかもしれません。

仕事に限らず、人生山あり谷あり。きっと色んなことにぶつかって、そのたびに、悲観して、人間を辞めたくなって、泣きじゃくって、亀になりたくなるでしょう。

でも、そんなとき、「いわゆる幸せ」みたいな、形から入る満たし方をしないようにしたいのです。迷いが生じたときほど、少しだけ背伸びをして、上質な衣食住を揃えたくなる。それは、決して間違いではない。でも、自分への答えにはなっていませんでした。

そういうときほど、「何が足りないか」を知っています。それを満たすための勇気を奮えるだけで良い。「これだけは満たしておきたい」という自分の譲れないものを、見失わずに生きていきたいものです。

クリスマスや誕生日は、愛亀に、ゆでだこをあげます。塩分を洗い流して、一口サイズに切ったタコを、それはそれは美味しそうに食べるのです。

愛亀にタコをあげるとき、人生の節目を、喜びとともに実感する、そんな瞬間でもあります。何万円もするご褒美を買う瞬間よりも、並んでまで買うケーキよりも、豪勢なクリスマスディナーよりも、喜んでいる愛亀の姿を見ることが、きっと飼い主の幸せです。

愛亀が水槽越しに飼い主を見ています。手を振っておきました。そういうことじゃねぇよ…という顔しています。再開します。

来年の日記は、新潮社のマイブック を買ってみました。小生、小説なるものを書いてみたいという意欲だけはあるものの、どうにも書き進められない。

小説を書いてみること、放置甚だしい上級心理カウンセラーの勉強を再開して資格を取ること、少しは運動すること、植物を枯らせないこと、齷齪(あくせく)せずに、大体のことは成り行きに任せること。あとは、愛亀と、健康にのんびり生きていくこと。

来年の今頃、マイブックを読み返したとき、それはそれは幸せな、2足と4足の軌跡が記されていますように。

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