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サンプラザ爆風スランプ愛亀ちゃん

顔面の浮腫みと右肩の痛みに悩まされているうちに、冬がやってきました。

まごまごしているうちに、松任谷由実がサンタクロースを連れてきたので、愛亀水槽に水中ヒーターを入れることにしました。それでは聞いてください、恋人はサンタクロース。

恋人は28℃

水中ヒーターを入れるときは、温められた水が停滞しないように、エアレーション(通称ブクブク)を一緒に入れるのが一般的。愛亀にとっては、盆と正月が一緒に来るようなものである。

水槽が狭くならないように、お気に入りのシェルターを撤去して、見慣れないホカホカとブクブクとの同居が始まった愛亀。

YOUは、繊細な亀でした

環境の変化でご飯食べなくなることは予想していたけれど、ブクブクが嫌で嫌で、水槽の中をひたすら走り回る。まわれまわれメリーゴーランド もう決して止まらないように~、久保田利伸かと思った。


飼い主が寝ているときも、ガサガサゴトゴトガリガリザリザリキュッキュゴロゴロ、水槽の中をひたすら走り回る。走る走る俺たち 流れる汗もそのままに~、たとえ今は小さn…、爆風スランプかと思った。


そんなサンプラザ愛亀くんは、水槽の中を暴れまわった結果、左足の水かきに赤い擦り傷を作りました。急遽、日曜日に動物病院へ連れていかれるLA・LA・LA 愛亀。

ヒーターで火傷したのかと思ったけど、どうやら火傷ではなく、騒いだ拍子にどこかで擦ったらしい。皮膚全体がピンク色で皮膚炎を起こしているかも…ということで、抗生物質を注射された愛亀。

この動物病院、とにかく診察が丁寧で、動物大好きだった少年少女が獣医になる夢を叶えたんだろうなぁ…ってホロホロするくらい、先生たちから動物愛が溢れてる。

その日は、いつも診てくれる院長先生ではなく、初めての女医さんだったけど、飼育環境のアドバイスをたくさん貰えて、本当に安心して診てもらうことが出来ました。生まれ変わったら、獣医になろうと思いました。

愛亀は注射を打たれて、案の定、暴れに暴れて、サンプラザ爆風スランプアラレちゃんLA・LA・LAで戻ってきましたけど、タオルに包まって、頭撫でられてるうちに、落ち着いて眠りにつきました。

思い返してみると、水槽の環境を変えるたびに、いつも病院のお世話になっている気がします。飼い主に似て、神経質な亀なのかもしれない。神経質な亀ってなに。どうやってミシシッピ川で生きるつもりだったの、久保田利伸。

家に帰ってきて、大嫌いなブクブクを外して、いつものシェルターに戻した途端、落ち着きを取り戻した愛亀。ヒーターの配線と水槽の壁との間をすり抜けて遊ぶ愛亀。キュッキュっとのCMに出れるくらい、キュッキュキュッキュ音させて、配線の間をすり抜けて遊ぶ愛亀。

擦り傷、これじゃねぇか

ブクブクが嫌で泣きながら逃げ回っていたわけじゃなく、初めてのジャングルジムで夢中になって遊んでいるうちに、左手を負傷した説が濃厚になってきた。

そんなことも知らずに、ストレスを与えていたことを悔いて、日常の中で置いてきぼりになっていた愛亀への愛情に、嗚咽漏らして泣いた飼い主。最近は自我が出てきて、ヤンチャ盛りだったのに、怖くてたまらないときには、飼い主の顔を見ながら安心して眠る姿に、愛おしさ爆発した飼い主。

クリスマスローズに水やりするくらい泣いた飼い主でしたが、愛亀は今日も元気に、ヒーターを抱いています。飼い主の心を抱きしめてくれララバイ。

なんか用?


ところで、愛亀は幸せだろうかと考えるときがあります。飼い主がわたしで、本当に良かったのだろうかと。

でも、愛亀のことで、バヌアツの干ばつ救うくらい涙を流す人間は、きっとどこを探しても、わたしだけだと思うんです。それと、バヌアツ~バヌアツ~バヌアツ干ばつ~で、ありがとうオリゴ糖するのも、わたしだけだと思うんです。

ジョイマンだって、飼い主失格だと思うときもあります。この腹痛は、もしやサルモネイラか…と思うときもあります。亀と一緒に温泉に入りたいと思うときもあります。

でも、愛亀のことを一番愛しているのは、間違いなくわたしです。火曜日からずっと週末感を感じている飼い主だけです。「お茶漬けって美味しい」と日本人なら誰でも知っていることを、みんなに教えてあげている飼い主だけです。

愛とは、貰うものでも、与えるものでもあります。貰っても与えても幸せで、貰っても与えても苦しいものです。だから、どうか、ほんの少しだけ、幸せの多い愛し方をしたいものです。

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