部屋の中で草木育てるのよ

2022年も残り2か月。フィンランドを出発したサンタクロースが、竹内まりや連れてやってくる季節になりました。竹内サンタクルスまりやが、トルコ上空に差し掛かる頃、飼い主、新しい世界の扉開けてしまったようです。

部屋の中で草木育てるのよ

今まで人並には興味を持っていたものの、申し訳程度の観葉植物を、買っては枯らせ、買っては腐らせを繰り返していた飼い主。植物界隈で、聖飢魔Ⅱの異名を持つ吾輩は、土と肥料と苗を用意して、植えて水やりして植替えしてなんて、出来っこない。

植物とのお戯れを趣味にしている人を、実に羨ましいなぁ…と、頬を灰色に染めていたけど、ついに、扉開けるときが来た。

テレビ横の棚を新調したくて、昨日、半分実家と化したカインズホームに出かけた。ちょうど良いサイズのチェストを見つけて、ホクホクしていたところ、元々置いていた飾り棚が植物置きとして活用できる気がしてきた。

植物置ける気がしてきた飼い主は、園芸館の引力に負けて、気付いた時には、培養土の前に立っていた。鉢植えに虫が付く原理が分かったような気がする。

飼い主は、クリスマスローズという響きが好きだ。三大 日本のクリスマスといえば、ケンタッキー・竹内まりや・すてきなホリディだが（カーネル FOR ALL，ALL FOR カーネル）クリスマスローズで12月を表現するのが、洒落てて好きだ。

クリスマスローズを知ったのが、2016年1月期のドラマ「ダメな私に恋してください」
ミムラか、ディーンフジオカか忘れたが、どっちかの「クリスマスローズを持ってきたのよ」的なセリフ（ミムラだろ）で初めてその名前を知った。

五代友厚役で朝ドラ界にセンセーショナルな登場を果たしたディーンフジオカが、勢いそのままに、ラブコメ降臨。まさに、あさがきた。ディーンフジオカの甘酸っぱい記憶と共に刻まれたのが、クリスマスローズってわけだ。

クリスマスローズ漫談はこのくらいにして、昨日その苗を見つけた。離れたり、近づいたり、また離れたりを繰り返し、その場で必要なものを調べて、連れて帰ることにした。

ディーンフジオカの分身クリスマスローズ。丁寧にポットから出して、根に着いた土を落として、培養土に埋める。素焼きの鉢がいちいち神々しい。初めてにしては上出来だ。

クリスマスローズに因んで、今日から君を、クリスティアーノ・ロナウドと呼ぼう。先日買ってきたコーヒー豆の木、その名も、亀田彦珈琲と共に、愛亀を見守っている。

そうだ、明日はもっと大きなガーデンショップに行ってみよう。楽しみ過ぎてネットサーフィンが止まらず寝付けなかった。「クリスマスローズ　肥料」「クリスマスローズ　成長」「クリスティアーノロナウド　移籍」
ろくに寝付けず遠足の朝を迎えた。

闇雲に植物を増やすのではなく、愛せるものだけをお迎えしようと決めている。飼い主は、ユーカリが好きだ。コアラに負けずとも劣らないユーカリ愛を持っている。そうだ、ユーカリを植えよう。

ガーデンショップに行くと、立派なユーカリの苗が売られていた。彷徨うコアラがいたら、この地をオーストラリアと勘違いするだろう。ただ、想像の何倍も大きい。冷静に考えれば、コアラは木に登りながらユーカリの葉を食べるのだから、数十メートルの高さが普通だ。

いくら好きだからと言って、木に登って葉を食べたいわけではない。一旦、コアラガーデンを後にすることにした。その帰り道、またしても何かの引力に負けて、コアラのマーチを食べながら、半分実家と化したカインズホームに寄ってみた。

昨日お迎えしたクリスティアーノ・ロナウド軍団を通り越して、特価コーナーを覗いてみると、高さ10センチほどのユーカリの苗が、130円で売られていた。

手入れの行き届いていない眉毛みたいに、あっちこっちに向かって伸びているし、大本命の枝がバッサリ剪定されて、デイラボッチャが首探してるみたいになっている。

1980円の売値が付くまで、室内で大事に育てられたユーカリも良いけど、廃棄が目の前に迫ったこのユーカリを元気にすることが、コアラと飼い主の使命だと思った。

ただ、6号の素焼きポットが重くて、プラスチックにしてしまったことだけは後悔している。これには、全コアラも満場一致のダサさだ。

鉢のダサさを除いて、上出来の2日間だった。何事も「愛せるか」を基準にして選ぶと、余計なものが増え過ぎない。ユーカリの名前は、＃鉢がダサい  となりました。

目の前の相手に腹が立ったら「そうは言っても、あなたの家にコアラが住めますか？」と阿佐ヶ谷姉妹みたいに言ってやりましょう。鉢がダサいことは置いといて。