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ケーキがコーヒー豆に変わった魔法の日

今日はたくさんのラッキーが重なった日だった。
私はラッキーと受け取ったけど、簡単にアンラッキーとも捉えられる出来事が重なった日。

日々の出来事の全ては、自分の受け取り方次第で
幸運にも不運にも変えられる。

美味しい焼き菓子を買いにお店に行った。
なんだかこの前と様子が違う。

お店に入ると店主の女性はおらず、2人のお兄さん。
「あれ。。。?」

まあ、いっか。
そしてショーケースを見る。
「あれ。。。?」
今日は、チーズケーキとアップルパイを買おうと思って来たのに、なんとどちらも既にない。

それならば「バナナブレッド」も食べてみたかったからそれにしよう、
と思ってた矢先
前に並んでいた老夫婦が最後のバナナブレッドを注文。

「あ。。。」
なんてついてないんだと思いかけたけど、実はこのお兄さんたちはこのお店に年に4回程度しか来ないそうで

それならラッキーな日だ!と気持ちを切り替え
レモンシードケーキとスコーン
そしてホットコーヒーを注文した。

ハンドドリップで丁寧に淹れられたコーヒーと
注文した焼き菓子の入った紙袋を、最高の笑顔と共に手渡され
「なんていい日!ラッキー♪」と思い車に乗り込んだ。

少し運転して赤信号。
「そういえば、焼き菓子2つにしては紙袋が妙に軽かった気が。。。」

念のためと思い、信号待ちの間に茶色の紙袋を開けた。
とてもいい香りが嗅覚を刺激した。

しかし、私の嗅覚を刺激したのは
焼き菓子のバターの香りでも、レモンケーキのレモンの香りでもなく
なんとも香ばしい、焙煎されたコーヒー豆の香りだった。

「あれ。。。」

一瞬魔法にかけられたのかと思った(笑)
てっきり注文した2つの焼き菓子が、行儀よく茶色の紙袋に鎮座していると思い開けたのだが
そこにはコロコロと可愛いコーヒー豆と、
美しく銅色に輝く計量スプーンが入っていた。

「ほう。。。なるほど。。。」

私は急いでお店に戻る。

お店に着いた。不思議そうにこちらを見るお兄さんたち。
紙袋と事情を話すと、顔を真っ赤にしながらバタバタと焼き菓子を詰めてくれた2人になんだかほっこりした。

そして、サービスでコールドブリューコーヒーを頂いた。
やっぱりラッキーな日だ(笑)

きっと、こんなことが起きたら腹を立てる人もいるだろう。
でも、どんな物事も自分が面白いと思えば面白くなる。

この一連の出来事に腹を立てたり、本来買いたかったアップルパイやらを買えなかったと残念がると
きっと今日はひどく嫌な日になっただろう。
そして、店員さんにも厳しく当たっていたら、彼らにとっても年に数回のポップアップdayが苦い思い出になってしまうだろう。

でも、本来買いたかったものが売り切れたおかげで別の焼き菓子を試すことができた。
そして、たまたま遭遇したお兄さんたちのコーヒーが飲めた。
さらに、お兄さんたちがコーヒー豆を渡してくれたおかげで、私は無料でコールドブリューを飲むことができ、気温が高めの今日にぴったりのドリンクだった。

だから今日はとてもラッキーな日。

コーヒー美味しかったよ、お兄さんたち!



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