哀ちゃんの愛に涙。名探偵コナン『黒鉄の魚影』を観た感想。
こんにちは!ねむるこです。
名探偵コナンの『黒鉄の魚影』を観たので感想を纏めました。
どのキャラクターにも見せ場があり、見どころ満載、語りどころ満載の本作ですが……。
特に灰原哀ちゃんに焦点を当てて語っていきたいと思います。
ネタバレになるのでご注意ください!
『名探偵コナン』は子供のころから知っていましたが、ちゃんとストーリーを追い始めたのはつい最近。きっかけは友達に勧められたからという何とも単純な理由。
アマゾンプライムで重要回を追い、原作の漫画も電子書籍で購入し始めるガチ勢になりました(笑)
グッズにまで手を出し、作者の故郷である鳥取にまで行く始末……。
そんなコナンハマりたての私が哀ちゃんを通して新作映画を語らせて頂きます。
まず、哀ちゃんのコナン君に対する愛に感動しました。
愛と言っても解釈は色々あると思うのですが……「好きな人の幸福を願う」大人な愛だと解釈しました。
コナン君……工藤新一には既に幼馴染の毛利蘭という恋人がいます。
それにも関わらず、命を懸けて自分を守ってくれるコナン君に哀ちゃんは惹かれているようで……。アニメの描写にも時々描かれています。
三角関係になっていますが(歩ちゃんも含めると四角関係かもしれません)この三角関係、ドロドロしたものではなく切ない、胸がぎゅっとするような三角関係なのです!
少女漫画だとあっという間にドロドロ展開になるというのに、コナンにはそれがない!(笑)
そんな三角関係もいいなあ、なんて思いました。
なぜドロドロとした三角関係にならないのかと言うと、蘭ちゃんと哀ちゃんの間にも信頼関係が確立しているからです。
それも生半可な女の友情なんてものではなく、命の恩人という簡単に切れそうもない繋がりがあるからです。
性別関係なく、人として信頼しているレベルだと言えるでしょう。
黒の組織、ベルモットに命を狙われた哀ちゃんを身を挺して守ったのは蘭ちゃんでした。
黒の組織の存在も、哀ちゃんの事情も知らずに蘭ちゃんは銃を持つベルモットの前に立ったのです!蘭ちゃん男前すぎる!
そして今回の映画でも、一目散に飛び出して行って哀ちゃんを守ろうとする蘭ちゃんを見ることができます。映画ということでいつも以上にド派手な戦闘シーンでした。今回の映画で初登場した黒の組織の一員、ピンガと蘭ちゃんの戦いは圧巻ですよ。
そんな彼女を哀ちゃんは「お姉ちゃん」と言って、組織に殺された姉と重ねています。
またそのシーンが切なくて……。
哀ちゃんにとって蘭ちゃんもコナン君もとても大事な人なのです。
だからあの海の中での人工呼吸のシーンと、海に上がってからの人工呼吸のシーンには心打たれました。
コナン君とのキスを意識しながらも、二人の恋路をしっかりと見守るスタンスを貫く哀ちゃん。
大切な2人の幸せを守ろうとする大きな愛に涙しました。
そこに特別な関係になれない惨めさとか、可哀想とかいう感情は一切感じられませんでした。
ただただ純粋に2人の幸せを守りたいという哀ちゃんの温かい気持ちを感じられて、私まで幸せな気持ちになりました。
そういうコナン君や蘭ちゃんも哀ちゃんの幸せを願っていると思いますけどね!
なんだ、この切ないけど温かい三角関係は!(笑)
こういう形の愛も悪くないかも、なんて思いました。
名前の付けられない関係と言いますか……敢えてはっきりさせないところに作者様の遊び心というか、物語の面白さを感じます。
それにしても名探偵コナンには幸せになって欲しい、過酷な運命をたどる女性が多いこと……。哀ちゃんにベルモット。蘭ちゃんもそうですが、キールも。
彼女達の行く末に目を離すことができません。
巻き起こる事件以上に登場人物たちの恋愛模様から目を離すことのできない名探偵コナン。
これからも楽しんでいこうと思います!
本日も最後までお読み頂きありがとうございました!
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