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[#2走り続ける] マラソンから学んだ”生きること” 

ありがとう。

きっと、多くの方が今まで口にしてきた言葉。
心の中にある感謝の気持ちを伝えたいとき、人はこの言葉を使う。
私はこの日20年間生きていた中で、心からありがとう。
と思い、伝えた日だった。

今までに経験したことがない感情を抱いた1日だった。
3部制で、フルマラソンに出場した日のことを綴る。



こちらは、私が「マラソンから学んだ ”生きること”」
の第2部です。
第1部はこちらから↡



よーいstart!


走り始めた。
心の弾みは、更に高まった。
やはり走ることが好きなのだ、と改めて気づいた。
心も体も、軽くゴールまでの道のりに胸が踊る。


そして私は、最初に見たTシャツの言葉に救われることとなる。

「他人には負けていいが、自分には負けない。」

ドキッとした。
今まで、負けず嫌いで、誰に対しても心の中で敵対心を抱いていた私。
しかし、それは自然と自分と他人を比較していたことに気づかされた。
ありのままでいい、他人ではなく自分の成長をみればいい、
そんな風に問いかけられているように感じた。
そして、どんなに辛くてもゴールしよう、と心に強く誓った。


順調に進んでいった矢先、雲行きが怪しくなる出来事が起きる。

8キロ地点を過ぎた頃だった。
足の裏が、何だか熱い。
ハーフを練習していた時にも感じていたのだが、靴擦れで水ぶくれが出来て、破けてしまうのだ。
まだ、ゴールは全く見えないこの地点で、私はピンチに追い込まれた。


10キロ地点では、大好きな三津家さんが追い抜いてくれたのだが、足の痛みがひどく、会いたかった三津家さんの元まで走ることが出来ない。
大会前日、私がメンションしたストーリーにも、いいね!を押して反応してくれた三津家さん。
彼は、”走ることの楽しさ”を伝えるインフルエンサーだ。YouTubeやInstagramを見て、マラソンへのモチベーションを上げていた。
近づきたい気持ちはあるものの、体が動かないもどかしさ。
果たしてゴールはできるのだろうか…


21キロ地点を過ぎた。
あと半分なら、きっと走り切れる!!
そんな想いが私の心と体を動かした。
走るときに必ず頭の中で流す曲がある。それは「負けないで」だ。

負けないで もう少し
最後まで走り抜けて
どんなに 離れてても
心は そばにいるわ
追いかけて 遥かな夢を

負けないで ほらそこに
ゴールは近づいてる
どんなに 離れてても
心は そばにいるわ
感じてね 見つめる瞳

歌詞提供:プチリリ

幼稚園の時に出会った思い出の曲。
進んだ分だけ、ゴールに近づいているんだと思うと頑張ろうと思えた。



そして30キロ地点に来た時、嫌な予感がした。
3キロ地点ごとに給水・給食などがあるのだが、給水したくてたまらない。
次の給水までの3キロが、とてつもなく長く感じた。
まるで砂漠で水を求めて走り回っているようであった。

そして32キロ地点の給水後、私はついに自分に負けてしまう。
給水の際は通常よりも速度を落とす。
だが、その給水の後に走り出せず歩いてしまったのだ。
そして、仲間を裏切ってしまうことになる。

第1部でも述べたように、みんなでワンチーム。
誰かが、歩いてしまうと周囲にも悪影響を及ぼしてしまうのだ。
特に、30キロ地点を過ぎた時は、ちょうど13時~14時前後で、最も気温が高く体力も奪われる。
みんな歩きたい気持ちで山々ではあるが、一人でも歩き出してしまうと悪影響を及ぼす。一緒に走っている人たちのことを考えると、何とも言えない苦しさに陥った。多くの人の気持ちを踏みつぶしてしまう。

これは、大学の授業も同じである。
授業中に誰か一人でも、別のことをしていると(マンガ読んだり、別の授業の課題をやったりする)、授業の雰囲気がかわってしまうのだ。
授業は、先生と生徒の両方で、成り立たせるものである。
特に、大学生になると、内職なんてまだいい方で、好き勝手に授業と関係ないことをする人は、少なくない。
それが、良い悪いではなく、一緒に作り上げるものとして、どうあるべきかを、一人ひとり考えていく必要があるのではないかと私は考える。


話をマラソンに戻す。
32キロ地点で、歩き始めてしまった私だったが、あることに気づく。
そう、一度歩いてしまうと、再び走れなくなるのだ。正確に言うと、気持ちは走りたくても体が走れなくなる。
足の筋肉が悲鳴を上げて、頑張って前に進もうと走り出しても全く進まない。
走りたい気持ちは山々なのに、歩くことしかできないのだ。

もう、このまま歩いてゴールに向かうしかない。
そう諦めかけていたその時、救世主たちが現れる。


ペースメーカー

ペースメーカーとは、目標タイムを達成したい人たちのために、先頭に立ってペースコントロールをして伴走してくださる人達のこと。
ちょうど、私が歩いていて、気力を失いかけていたその時に、サブ5のペースメーカーの方々が、走ってきたのだ。
そして、
「1人で走るの辛い方、一緒にゴールめざしましょう!」

なんて素敵な言葉をかけてくださるのだ!
と感動した。
とにかく、孤独でゴールが見えなかったが、この人たちについていけば大丈夫!そう思えたのだ。

マラソンは人生と一緒。仲間が必要なのだ。
私が人生の中で一番つらかったのは、小学年5生の時のクラスで起きたちょっとしたいじめ。
当時は私が大げさに捉えてしまって、単なるいじりだったのかもしれないが私には許せなかった。
だけど、何にも出来ないもどかしさ。そんな時、救ってくれたのは音楽の先生だった。
先生は私に、
自分が好きな居場所にいていいんだよ、ひとりじゃないよ
と声をかけてくれた。
今まで、小学校のクラスという小さなコミュニティの中でしか生きてこなかった私にとって衝撃的な言葉だった。
肩の荷が少しおりた。先生の言葉があったから今があると思う。
それから、色んな仲間が出来た。習い事の友達、本について語り合う親友、部活を頑張るチームメイト。
どんなときも、私には仲間がいてくれた。

それはマラソンでも一緒だった。練習してきた仲間や先輩は近くにいなかったとしても、心では一緒に走っていた。
そして、絶対にペースメーカーから離れない、何が何でもついていきゴールを目指すと心に決めた。


ゴール直前

そこから、無我夢中でペースメーカーとその仲間と一緒にゴールを目指した。沿道からは、「絶対ペースメーカーから離れるなよ!!ついてけついてけ!!」と応援の声もかけられた。
あとちょっと、もう少し、頑張れ、、、

41㎞地点を過ぎたとき、体がふらふらして、そのままバタッと倒れた。

続く、、、




編集後記

こちらのnoteにも記しましたが、最近noteを投稿することを躊躇していました。

しかし、GW最終日にnoterのkanakanakanaさんとお会いした時のこと。
(↓kanakanakanaさんのnoteはこちら!!毎週金曜日に投稿されていて、私は金曜日が楽しみです♡)


「もっと、シャネちゃんの想いを発信してもいいと思うよ~」
という言葉をプレゼントしてもらったんです!
(ちなみに、シャネちゃんとはあだ名です。ファッションデザイナーのココシャネルからきています笑)
その言葉に背中を押されて、上の記事とマラソンの記事を久しぶりに投稿。

すると、一緒にマラソン走ってみたい!という言ってもらったり、農業界の方からメッセージが届いたりしたんです!
発信することに対する怖さよりも、私の想いや考えを聞いて!と思えるようになり今回も投稿することが出来ました。

人から頂いた言葉は、自分の行動を変える素晴らしいプレゼントだなと思いました。kanakanakanaさん、改めて本当にありがとうございました!
kanakanakanaさんとのお話もまた、noteに書こうと思います。



ただnoteや発信について、まだ全ての不安が抹消したわけではありません。
母には誤字脱字を注意され、父には長すぎて読みにくいと言われています(笑)
私自身も他のnoterさんより、遥かに読みやすいな、面白い内容だな~と反省の日々。

それでも記事を読んでくださり、いいね!を押してくださる方には感謝しかありません。もし今このnoteを読まれている方でも、ご意見やコメント、感想などあればいつでもお待ちしています!!!

↓のコメントに書きにくいな~という方は、Instagramのリンクをプロフィールに貼ってあるので、DMでもOKです!お待ちしております!




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