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酒とビンボーの日々 ⑭誰がためにカネは成る?

僕はよく酒のつまみを探しに
近所のスーパーマーケットをはしごする。

一日数件、駅前に集中しているスーパーから
駅から1キロ以上離れた郊外のスーパーまで、
高級な紀伊國屋とか明治屋クラスから民度の低い安悪(やすわる)スーパーまでありとあらゆるところを偵察する。

すると世の中がわかるような気がする。
まずはモノの値段やら商品の質、品ぞろえをみながら、
値上げするための準備をしていることなども見て取れる。

冬であったら、葉物野菜の高騰はある程度仕方ない。
夏や秋口に一個100円だったキャベツがその半年近く経つとその2倍から3倍になっている。
僕は1個100円だった頃には毎日キャベツを茹でて家族でそれを1週間で食べていた。食物繊維も豊富で副菜一品としては重宝していた。
冬期のキャベツの値上げ、これは毎年のことなので仕方ないが、3倍にまで上がるところがすこし疑問ではある。そこに運賃を乗っけたのかな。

スーパーの総菜もまだ店ごとに違うが、
総じてタイムセールなどの値下げには否定的になった。

コンビニなどではようやく期限切れの食品を値下げするようになったが、
近所のスーパーの総菜は夜の7時~9時で20%引きにするかしないかである。生鮮食品は少し早いが、総じて半額になるのは早くて夜9時から9時半からである。ひどい日だと20%引きのままだったりする。
以前の値引き率は20%から始まり最終的には50%になるのだが、最近はその間に30%引きが挟まってくる。
「早く買えよ」と言われているようで、なんだか失望したものだ。
やはり半額で買いたい(!)のである。
人間の心理とはそういうものである。

たまに早く終わった会社帰りに酒が飲みたいと思い、つまみを買おうとすると9時過ぎに入ったスーパーで580円の刺身が20%のままだったりすると僕は買わないで帰ってしまう。
ビンボーにはビンボーなりの誇りがあるのだ。20%引きでむざむざ買うなどという贅沢は許されないのである。

2023年現在ではウクライナ情勢が世界全体に暗い影を投げかけているが、それを理由に資材調達や原材料の確保に余裕がないという理由をでっちあげている。小麦から始まり、ロシア産パルプ、天然ガスや石油まで食べ物から天然資源までありとあらゆるものが爆上がり状態である。
僕は確かに「陰謀論」が好きな男ではあるが、事には必ず裏があるという論法に陥りがちではある。それは認めよう。
だが、原材料のほぼ掛からない珈琲でさえ値上げするという便乗商法には到底同意できるものではない。持ってくる石油などの運賃が高くなっているとはいうが、コーヒー豆なんか今輸入しなくっても10年分くらいのストックが国内にあるはずだ。
僕の酒以外の楽しみであるコーヒータイムに飲むコーヒー豆はお値段据え置きで500グラムから360グラムに減らしてしまった。実質上の値上げである。

電力会社が一斉に値上げをした。
とうとうインフラにまで税金をかけることにした岸田内閣。
電力に関して言えば原発を漸く稼働したのにもっと電力を使えよということなのだろうが、これから人口も減り、国民生活や経済活動も停滞していくのにどうやって電力を使えばいいというのだろう?

あまりに国民が電気を使うことができないので、暖房などヒーターを使わないと健康に悪いなどと喧伝し、挙句の果てに基本料金上げちゃおうぜ、で上げてしまったのだ。
そうして国内の不都合をウクライナ情勢のせいにするのである。
したり顔でウクライナ情勢がさぁ、などと言う輩の顔をみると殴りつけてやりたいと思うのは僕だけではないはずだ。

「戦争」と言う状態は、為政者には大変便利なものである。

なぜなら失政の責任をすべて戦争のせいにできるからだ。
なんなら、国民の不満をすべて戦争に向けさせれば良い。
戦争の当事国だってそうやって政権を維持させている。
現ウクライナだってそうだし、現ロシアだってそうだ。
非常事態の名のもとに統制し、
まるで国民がそう語っているように為政者が話をする。

非常事態というのは恐ろしい。
税金を上げ、国民を統制し、権力で圧殺することが非常に簡単になるからだ。

中国は太平洋戦争後ずっと非常事態を継続している。内戦を経て朝鮮戦争やベトナム戦争などの代理戦争から現在まで共産党の一党独裁体制だ。
これが非常事態でなくてなんというのだろうか?

昆虫食を推進している岸田政権もね。。

コッキンポンコ。

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