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2023年僕の教育史OECD E2030 Project ∞ 無限大2022〜2023まとめ

僕は今OECD E2030 Project ∞ 無限大に参加しています。多くの人に知ってほしいので僕の参加履歴をまとめました。

行けなかったOECDワークショップ

2022年8月 大学時代の友人からOECDのワークショップに誘われました。OECDというフィールドは、踏んだことがありませんでしたが、東京学芸大学副学長の松田恵示先生がかかわっているということで、ワークショップに申し込みました。
しかし、ワークショップ数日前にコロナに罹患し行けなくなりました。
せっかくOECDとかかわることに一歩踏み出したのにもったいないので、OECDに関わる本を読むことにしました。それがこれです。

OECD Education 2030との出会い

表紙にはAgency、Compitency、Curriculumとあります。資質・能力は日本の学習指導要領でおなじみかと思います。
僕はAgencyは初見、その他Learning compassというものに出会ったのもこれが初めてです。
Curriculumは、それらをじゃあどうする?というところだと思います。
この本は、言葉の説明のみならず、これまでの経緯とこれからどうする?が描かれている良書です。

OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来:エージェンシー、資質・能力とカリキュラムの書評

僕はちょいちょい読んでいる本をインスタに投稿します。それが大修館書店の体育科教育の編集者の目に止まり、書評を書くことになりました。編集者からのお願いは、現場とのつながりも意識することだったので、再度熟読し、理解を深め、憧憬を抱くことになります。


ジョン・デューイな第一四半期

2022年に逆向き設計による体育科教育のカリキュラム開発育英大学の先生と取りんでいました。

そのことと「OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来:エージェンシー、資質・能力とカリキュラム」を読んでいたこともあり、カリキュラム開発に興味を持ち、学生時代に読んだデューイの「経験と教育」を再読するとともに+αで数冊読みました。

手前5冊

ちなみに経験主義−系統主義、構成主義−行動主義は争うつもりはございません。どちらもあってしかるべきと思います。


3月のOECDワークショップ


2022年のワークショップでメールアドレスを登録していたので、新たなワークショプの案内が来ました。↓これに参加しました。

エコシステムという言葉に出会うわけですが、組織の全体像が見えず(初めてなので当然)、でも日本人学校のネットワーキングづくりの話が刺さりました。ご丁寧にこのHPでは資料が見られます!!

OECD E2030 Project ∞ Infinity 応募!!

2022年5月OECD E2030 Project ∞ Infinity(以下プロジェクト∞無限大)の公募があり、応募しました。
突き動かした動機はよく覚えていません。たぶん群馬でちまちまやっていても仕方がない(世界基準に近づきたい)と思ったのと書評だけ書いて動かない自分は嫌だと思ったからだと思います。
松田研究室OBOGの酒本さん、佐藤さんに相談しました。
育英大学の和田先生にも相談しました。
よくわからないけど巻き込まれてみようと思い決断、管理職にもよくわからないまま相談したのですが、色々な壁を壊してみてと後押しされ応募しました。


面談〜クルーへ

5月18日応募
5月23日応募確認メール
5月27日Thank you for joining us today! by OECD
→合格?
6月7日面談日程メール
→まだ合格ではなかった。
6月9日面談(太田さん、田熊さん)
→合否決定というか、目線の確認という感じでした。

先生対話会と夏の無限大ワークショップ

プロジェクト∞無限大に参加が正式に決まって、参加した主なイベントは隔週金曜日の先生対話会と夏の無限大ワークショップです。
8月10日@東京学芸大学
→前日入り。旧友と飲んで笹塚に泊まるw。
 立川学園、教室環境のWSが刺さる。

8月23日@内田洋行北海道札幌市
→指オペ(今年脱臼骨折)のあとでオンライン参加。
8月27日@神戸親和大学
→夜行バスで入り。WS後一泊し、神戸観光。
 小津中学校生徒のしきり、蜂の実験の話、幼児の探究が刺さる。

それからプロジェクト∞無限大は6つのプリンシパルを大切にします。これは教師対話会でよく理解されました。
①be-ing;互いの存在を尊重する
②Well-being;目的
③Belonging;公平性・多様性・包摂性、心理的安全性
④Co-creation;エージェンシー・共同エージェンシー・集団エージェンシーとコンピテンシーを実証
⑤Multi-stakeholders;生徒がより大きな学習エコシステムの一部として学習できるように、周囲のパートナーと協力
⑥Suggestions for future curriculum;今後のカリキュラムへの提案(柔軟性と自律性―コンテンツ、教授法、評価)

フレーザーバラアカデミー(スコットランド)、横浜創英とのマッチング

プロジェクト∞無限大は、学校のウェルビーイングのための国際共創を実質的に行います。
マッチング事務局の提案ですが、僕はフレーザーバラアカデミー(スコットランド)、横浜創英、アメリカンスクール(パリ、現在参加していない?)とマッチングされました。
群馬県がスコットランド、横浜創英と連携していることがマッチングのきっかけです。
9月にOECD、日本事務局、フレーザーバラアカデミー、横浜創英、僕でミーティングを行い、11月に非同期コミュニケーション(ビデオメッセージ、Jamboard等)でキックオフをすることになりました。お題は学校の色、地域の色です(自分たちの学校や地域を色で表現すると?)。

スコットランドランドを知るための影練

僕はスコットランドを知るために、影練をしました。
読書とロックハート城取材です。

スコットランドの本

スコットランドランドと日本の関係は深く、幕末〜明治にかけての日本で多くのスコットランド人が活躍しました。ペリーの母もスコットランド系。スコットランド人のエージェンシーを感じます。

ロックハート城

群馬県高山村にあるロックハート城です。
”王国”というものが感じられます。
スコットランドからシベリア鉄道を経て群馬に移築されました(当初北海道予定が頓挫し群馬県へ)。津川雅彦によります。
ドレス体験が人気です。

時を経て、群馬県ではスコットランドと教育における連携が進められようとしています。

群馬県HP

群馬県教育委員会にはOECDの田熊さんが入っていますが、プロジェクト∞無限大との連携はまだありません。


芦原小学校視察

プロジェクト∞無限大の一環で11月28日に埼玉県戸田市芦原小学校に視察に行きました。
戸田市は市内全学校が先進校で積極的に国内外の視察を受け入れています。
今回のテーマはインクルーシブな学校でした。
ものの見方をどう変えるか、校長先生の話が印象的でした。

多様な子どもを学校という箱に押し込めるのではなく
学校が風呂敷になって包み込む

視察を対応してくださった戸田市教育委員会から教育予算のクラファンの案内も紹介しました。少しですが寄付しました。


国際共創キックオフ準備編

国際共創のキックオフに向け、準備を始めました。
僕の場合は、プロジェクト∞無限大に個人で応募するけれども、管理職が応援してくれる形なので、既存のカリキュラムを全く無視することはできません。授業時数をこのために確保していたというのはないので、うまく確保する必要があります。
そのため、他の授業でマネジメントできることは他の授業でやっておくことが必要になります。例えばimovieは生徒が自律してビデオメッセージをつくるのによいので、校外学習のときに、学習のゴールを訪ねた土地のCMづくりをすることと設定し、imovieのスキルトレーニングになるようにしました。
また、学校の色、地域の色では、自分たちの話し合いにもJamboardを使い今後想定される非同期コミュニケーションにも準備しました。
キックオフに向けては、実際にコミュニケーションをとる生徒は、有志を募り、16人が集まりました。ロイロノートでチームをつくり、作業工程を共有し、以下を行いました。
・Jamboardの意見をまとめること(教師)
・色についての簡単な日本語の文を作ること(生徒)
・色についての簡単な英文を作ること(生徒)
・添削(英語教諭、ALT)
・英文を話す練習をすること(生徒、英語教諭、ALT)
・英会話の動画を撮ること(生徒)
・imovieの講習(ピクチャー・イン・ピクチャー、pagesの活用、著作権法)
・動画の作成(生徒)
・動画の書き出しと保存(生徒、googleドライブの共有フォルダへ)
・動画をつなげること(教師)
・動画をプロジェクトチームのフォルダへアップすること(教師)

国際共創キックオフ!

キックオフ前のフレーザーバラアカデミーEd先生の
Our Project Infinity groups has now formed. They are aiming to send their introduction communication next week.
They are excited to start interacting, and we are also very keen to start our research into Compass Led Learning.
という言葉が印象的です。

12月5日にフレーザーバラアカデミーの生徒が動画をアップしてくれました。
僕らは学校の色、地域の色の動画が遅れていたので、英語教諭が気を利かせ、授業で動画を視聴、簡単な返信メッセージと英語の校歌斉唱を動画に撮ってくれました。
12月7日に僕が編集し、動画をアップしました。
12月20日に遅れていた学校の色、地域の色の動画をアップしました。

日本✕ポルトガル合同授業オンライン参観

https://gakugei-asobiba.org/archives/2306

11月28日、日本✕ポルトガルの合同授業にオンライン参観しました。
この記事を見るとキックオフは本当にキックオフにすぎず、より地球規模の課題に迫っていることがわかります。

「みんなで作ろう!私たちの学校のコンパス!〜始めようSCHOOL WE WANT〜」ワークショップオンライン参加


12月26日、「みんなで作ろう!私たちの学校のコンパス!〜始めようSCHOOL WE WANT〜」に参加しました。

この動きは日本で加速していくと思います。令和の教育維新にマルチステークホルダーで取り組めたらいいと思います。

どうなる国際共創!?


12月に英語教諭から、フレーザーバラアカデミーに手紙を送りたいという相談がありました。
教科書にそういうユニットがあるのです。
予定外なので事務局に相談したところ、せっかくなので何か添付したらということになりました。
管理職に相談したところ、高崎だるまで行こうという話になりました。
だるま屋と仲のいい職員が交渉してくれ、即日完成しました。
国際小包の伝票づくりは大変で、郵便局でも労われました。
無事税関を通ってください。

だるまさんが旅立った

さてこの国際共創、2024年どうなるでしょうか?
だるまにどんな願いを込めるかみんなで考えたいと思います。

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