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今だからこそ「働き方解放区」宣言。 Community Growth Member 制度発足に寄せて

2019年12月にオープンしたco-ba ebisu。施設の立ち上げがひと段落着き、いよいよ温めていたコミュニティ企画を打ち出していこうかという矢先、世の中を騒がせ始めたのが新型コロナウィルスでした。その火種は見る見る大きくなり、社会や人々の暮らしがあっという間に変わって行く中で、私たちの働き方も急激に変化しています。

大企業をはじめとした、たくさんの企業が一斉にリモートワークを開始し、これまでオフィスにこもっていた多くのワーカーが、自宅や自分の周りの仕事ができる場所を見つけ始めました。子供や家族との暮らしと両立しながら、自分の働く時間を見直し、向き合うようになりました。

多くの人が、意外とテレカンでもミーティングは成立すること、リモートワークでも作業ができること、を体験したのではないでしょうか。そしてまた、多くの人が、1人で仕事をする孤独、仕事を通して誰かと繋がることのありがたさ、そんなことを感じたのではないでしょうか。

このように、日本中そして世界の人が自分の「働き方」や、「働くことで得られるもの」に向き合っています。だからこそ今後はより一層、人と人とが繋がり新しい価値を生み出す「コミュニティ」が必要とされるのではないかと考えています。

コミュニティを活かした「場」を運営するシェアードワークプレイス、co-ba ebisuのコンセプトは「働き方解放区」。今までコワーキングやコラボワークをあまりしてこなかった、大企業の社員や、フリーランスのクリエイター、スタートアップの起業家などにも利用していただきたいと考えています。

今後は更に、所属や職種の垣根を超え、未知の出会いから新しい価値を生み出すことを目指していただきたいと考え、2020年3月31日(火)より新規の取り組みとして「Community Growth Member 制度」を開始します。

Community Growth Member 制度とは

2020年3月31日(火)より「Community Growth Member 制度」(コミュニティグロースメンバー制度)をco-ba ebisuにて実施します。本取り組みは、独自のプロフェッショナルな得意領域の知見や経験を持つco-ba ebisu認定の期間限定メンバー(グローサー)が、自身のアイデアやスキルを生かした実証実験を行い、co-ba ebisuのコミュニティを活性化する制度です。今まで以上に入居メンバー間のシナジーを生み出し、co-ba ebisuのコミュニティを活性化することで、所属や職種、雇用形態の垣根を超えた新しい働き方の実現を目指します。

なぜグローサーをはじめることにしたのか?

co-ba ebisuは、2フロア合わせて約1,600㎡の広さがあります。この広さは、一番最初にツクルバ が開業したco-ba shibuyaの8倍の面積です。co-ba esbiuの企画時に恐れていたことは、面積が大きくなり、会員数が増えることで、「co-baにおける一番の価値である『コミュニティ 』が失われるのではないか」ということです。

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規模の話でいうと、コミュニティ 運営の際に、心理的に認知ができる人数の上限である「ダンバー数」はおおよそ150人と言われています。これまでco-baを運営してきた実感としても、一つのコミュニティの規模は、50人くらいが最適で、最大でも100人程と考えていました。

そんな中、今回のco-ba ebisuは、300~400人くらいのメンバーが集う場所になります。さらに、「働き方解放区」を掲げ、スタートアップやフリーランスの方だけではなく、大企業に務める会社員やこれから複業をしようとしている方などこれまでにない、多様な属性の方に来てもらうことを目指しています。規模が大きく、職種や所属も幅広くなるであろう入居するメンバーに「良きco-ba体験」をしてもらうにはどうしたらいいのか。その取り組みの一つが、今回のグローサー制度になります。

商店街のようなワークプレイスへ

一つのコミュニティ に限界があるのであれば、たくさんのコミュニティをつくればいい。それがグローサー制度の背景になります。ebisuでは、働くを軸としたいろいろなコミュニティ が集まる商店街のような場を目指しています。一つの商店を目指していくと、新しい発見があるのが「商店街」の良いところ。

例えば、複業したいと思ってco-ba ebisuに来てみると、スタートアップのメンバーと出会い、「起業も面白いかも...」と思えた。そんな出会いやきっかけ、体験がある場所を、グローサー、そして入居者とともにつくっていきたいのです。

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グローサーは「活動家」

これまでco-baを運営する上で、大事にしてきたことは「場の当事者意識」なるものです。誤解を恐れずにいうと、運営者と入居者という線引きではなく、全員が「自分の場」としてco-baを使って欲しいと思っています。

そういう場所なので、co-baの運営者たるコミュニティマネージャーも、ただ受付にいるだけではなく、入居者の一人として、コミュニティ をつくるアクションを日々試行錯誤しながら挑戦しています。

そのため、グローサーは「活動家」であることにこだわりました。グローサーは、アドバイザーやメンターといった入居者をサポートすることや、名を貸すだけのような存在だけではなく、メンバーの1人として、co-ba ebisuのポテンシャルを存分に使い、コミュニティ を成長させてくれるメンバーとしました。

今回、初めての取り組みとなる2020年8月まで(シーズン1)の期間では、5組のグローサーに参加してもらいます。

以下、グローサーからのコメントになります。

<Marketable inc. CEO 高橋龍 氏 コメント>
リアルの場に出向くことや、混ざり合うことが良しとされない空気が漂う今。価値観が混ざり新しいことを生み出す真価が問われている気がなりません。私は"未来の小売り"と"新しいアートビジネス"を主なテーマに、仮説を実証する場としてco-baを活用していきます。
ピンときた方はぜひディスカッションしましょう!
https://instagram.com/anyteeshop?igshid=1tvjhggj8bytu
https://marketable.co.jp/

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<生き方編集者・文筆家 山中康司氏 コメント>
もともと「会社や学校のように、コワーキングスペースにもキャリアの相談をできる存在がいたらいいのでは?」と思っており、今回念願叶ってco-ba ebisuに入居することになりました。コワーキングスペースでどんなキャリアの伴走ができるか、模索していければと思っています。キャリアカウンセリングに興味ある方はぜひご連絡ください!
https://note.com/kojiyamanaka

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<株式会社Wasei(Wasei Salon)長田涼 氏 / RIDE MEDIA & DESIGN株式会社 天野雄一郎 氏 コメント>
次々とイベント自粛が促され、延期になっていくリアルイベント。そんな状況だからこそ、ピンチをチャンスと捉え、オンラインイベントの可能性を模索する時だと考えています。最新鋭の機材を活用した高画質なライブ配信なら、ぼくらにお任せを。
https://wasei.salon/
https://www.rmd.co.jp/

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<株式会社コンセント 千々和淳 氏 コメント>
co-ba ebisuでは、様々な事業に取り組む皆さんとのコラボレーションを通じて、共にデザインの可能性を拓いて行きたいと考えています。ナレッジのシェアはもちろん、日々新たなことに取り組むコンセントメンバーたちのプロトタイプなどを通じて、社会や地域との新しい接続ができることを楽しみにしております。
https://www.concentinc.jp/

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<株式会社ナムフォト代表取締役・写真家 楢侑子 氏 コメント>
「写真」を用いながら、「いつ・どこで・誰と・何をして生きていくか?」に向き合う「写真心理学」を提案します。実は、何気なく撮った写真には、価値観、物の見方、コミュニケーションの癖などが映り込みます。そんな写真の奥深い情報をco-ba ebisuの皆さんと一緒に紐解き、対話しながらメンバーの多様性を楽しめたらと思います。
https://numphoto.com/

ナムフォト_アートボード 1

危機の時にこそ、「コミュニティ」が芽吹くのだ

安心や安全な状態から一歩踏み出して、はじめて独立するときや起業するとき、新しいアクションを起こすときは、これまでやったことがないことに対して挑戦をはじめるというある意味では危機的な状況です。これまで、そのような危機的状況の時こそ、co-baのコミュニティ の価値が発揮されてきたのではないかと思っています。

今回のコロナショックは、全世界で危機である状況です。「場」があることで、リアルなオフラインに頼っていたコミュニティ も変化しなければいけません。リモートが多くなり、場を共有できなくなったいまこそ、改めて「コミュニティ」の価値について考え、知恵を絞り、工夫して乗り越えていきたいと思っています。

おわりに

co-ba shibuyaが生まれた時から、私たちがこだわっているのが、コワーキング「スペース」ではなく、シェアードワーク「プレイス」であること。単なる働く場所ではなく、そこに集うことで働く環境はもちろん、人の繋がり、新しいアイデア、創造的な体験、そんなことに出会える「場」でありたいという想いがこめられています。
リアルな場所に集うことを制限されてしまう今だからこそ、グローサー と共に、多様な方法で「場」をつくることにチャレンジしていきたいと考えています。

▼キックオフイベント「オンライン配信!グローサー座談会」
グローサー制度のキックオフとして、今後実現したいことや、取り組みたい内容などを座談会形式のイベントを開催します。イベント形式は、オンライン配信を予定しています。開催日程につきましては、co-ba esbiu公式SNS、Peatixより順次ご案内いたします。
▼今後のCommunity Growth Memberの活動はFacebookで発信します!
Twitter:https://twitter.com/coba_ebisu
Facebook:https://www.facebook.com/coba.ebisu/
Peatix:https://peatix.com/group/7203980


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