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HC代行として戦った2週間〜準備期間②〜

こんにちは!吉永です。

前回はHC代行が決まってから最初の練習が始まるまでの準備期間について、その時の心境について書いていきました。
今回は具体的にどんな準備をしたかについて書いていきます。

2週間後どんなチームになりたいか?

最終的にどうなりたいかがわからないと道筋も立てれません。
バスケットチームだから、プロチームだから、どんなバスケットを展開するかを最初に考えるんじゃないの?

そう思った人もいるかもしれません。

しかし、バスケットよりも大事なことがあります!そこにはプロとか学生とか関係ありません。

良いチームになる!!

ただそれだけです。

これを忘れてバスケットのことだけを考えていたら、2週間後に何も残らなかったと思います。
ただただ2週間を消化したことになってしまう。

良いチームってなんだよ?

それはコーチによっても、チームによっても違うと思います。

僕は今シーズンのバンビシャス奈良に足りないものがあると、シーズン中からずっと思っていました。
それは

・ハードワーク!
・徹底(遂行)する!

この2つです。
良いところはたくさんあるのに、この2点だけは明らかに劣っていました。
そのせいで、チームの雰囲気も、バスケットのスキルも全て、チームとして彼らのポテンシャルを限界まで引き出せなかった。

そしてこの2つの前には、必ず2つの言葉が付きます。
それは

・常に!(良い時も悪い時も。練習でも試合でも。)
・チーム(友達)と自分の両方のために!

です。

ハードワークも徹底することも、選手はできていました。しかしそれは常にではなかったし、チームと自分の両方のためではなく、自分のためだけにの方が強い時がありました。

シーズンが終盤に入るぐらいだったかな?
練習がグダグダの時に

ハードワークしろっ!

っと指摘したことがあります。
そのときに返ってきた言葉が

俺はやってる!

でした。
実際その選手はやっていたのかもしれません。しかし僕から見たら、その時は!やっていただけですし、チームのためにではなく、自分のためにやっていただけです。

では、この選手だけが悪いのでしょうか?

それは違います!

そういうチームの雰囲気が悪いんです!

別の言い方をすれば

チーム文化が悪いんです!

なので僕は

・常に!チームと自分の両方のためにハードワークする!
・常に!チームと自分の両方のために遂行する!

このような

良いチーム!

を2週間後に目指しました。

良いチームになるために何をするか?

代行ではあるものの、僕はHC。つまりチームのリーダーです。
チームの文化を作るのも、良いチームになるのも、リーダーがチームに対して何をするかが重要になります。

僕がこの2週間で良いチームになるために行ったこと
それは

全てに対して公平に対応する!

です。
賞賛も指摘もプレータイムも全てです。

ベテランや若手は関係ないですし、プレータイムが多い選手や少ない選手も関係ないですし、スキルが高い選手や低い選手も関係ありません。

良いプレーに対して褒めるし、ミスは指摘する。
良いプレーができる選手にはプレータイムを与えるし、そうじゃない選手には与えない。
調子が良いときはプレータイムが伸びるし、そうじゃないときはプレータイムはそのまま。

このように誰であろうと関係なく、公平に対応しました。

勘違いして欲しくないのは

平等ではない!

ということです。

プレー(行動)に関係なく全員を均等に褒めるわけでもないし、全員が均等にプレータイムをもらえるわけでもない。全員が均等にシュートを打てるわけでもない。

選手1人1人に対して、公平に評価するということです。

こうすることで自然とチーム内で競争が生まれてきます。

この競争が

ハードワークと徹底

を生んでくれます。

つまり僕が目指す良いチームへと導いてくれるのです。

もう1つ僕が取り組んだのは

賞賛と指摘のバランス!

です。

これまでは
賞賛=9 指摘=1
ぐらいのバランスでした。

そのため、選手は伸び伸びとプレーすることができました。
それまでに19勝できたのは間違いなく賞賛の方にバランスを傾けていたおかげです。

しかし19勝に留めたのもこのバランスが1つの原因だと思います。

指摘が少ないため、現状が正しいのかどうかが理解しにくかったのです。
先ほど

俺はやっている!

といった選手がいたと書きました。

まさにそれです!
それまでに指摘されていないから、自分たちは正しいと判断して当然です。
しかし、実際はそうではない。
それに気づくためにはやはり指摘がもう少し必要でした。

僕はそのバランスを

賞賛=5 指摘=5

にしました。
感覚的なものなので実際は違ったと思いますが、指摘は明らかに多くしました。

賞賛と指摘のバランスは、シーズンを通してチームの状態によって変化するもだと思います。このときの状態では指摘を増やす方が良いと判断しました。

このように賞賛と指摘のバランスを調整することで、良いチームに続く、正しい道を進むことができます。

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写真のようにイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
良いチームというゴールに向かって、ハードワークと徹底(遂行)という道をHCが作り、そこにみんなを先導する。
その道を競争させることで、よりハードワークになったり、遠回りして遅れを取らないように、この道を遂行する。
みんなが迷子にならないように、一番先頭で呼びかける。
正しい道を進んでいる人には賞賛し、迷子になってしまった人にはそっちじゃない!と指摘する。
こんな感じです!
(こーすけ(種市選手)ごめーん🙏写真の図では迷子になってるね😵エンゲートで俺を手のかかる後輩扱いした仕返しな😆)
(実際のこーすけは先頭を走って誘導したり、真ん中の方でみんなを盛り上げたり、最後尾に回って置いていかれそうになってる人の手を取って一緒に歩いてきたり、一番働いてくれました!CAPありがとー!!)


あとがき

僕は勝ち負けの前に、良いチームであるべきだと考えています。
良いチームになるためには、良いチーム文化が必要だと考えています。
チーム文化が構築され、良いチームになったらバスケットの質が大きく上がり、強いチーム(勝率が高いチーム)に繋がると考えています。

どんなに完璧なバスケットを知っていても、それを教えるノウハウを持っていたとしても、チームとしての土台ができていなければ勝ち続けられません。

プロは結果が全て!

僕はこの言葉をよく耳にします。
確かにそうです。
ですがプロセスも大事です!
目先の勝利だけでチームを作っても、結果を出せるのは短期的なものです。
本当の意味で結果を出すためには、まずは良いチーム文化を構築し、良いチームになるべきだと僕は考えます。
(1勝3敗の僕が言ったら、負けの言い訳にしか聞こえませんね😂この結果はしっかりと真摯に受け止めています。大反省です!!ごめんなさい🙇‍♂️)


今回はどんなチームになりたいか?について実際に立てた計画を書いていきましたが、この他の計画については書ききれなかったので次回に持ち越します。

次回はどんなバスケットをやるのか?についての具体的な計画を書いていきます。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

それではまた次回!!

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