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脳的に、紙と画面のそれぞれいいところ

コーチングは脳の仕組みを上手に使って
目標を達成しやすくするとか、目標に向かって気持ちよく進めるようにするとか
そもそも進む方向を見つけるとか、ネガティブな感情を減らすとか、ご機嫌に生きるとか
そういうことができ「やすく」するためのものです。

コーチはその知見を持っていて、
そしてさらに、これらをでき「やすく」するためには
第三者の視点を、自分ではなく他人が持つことがとても重要になるので
プロの第三者として存在しています。


で、なんの話だ?
そうそう。だからコーチは脳の仕組みについて興味を持っているんですよね。


の出版経験のあるコーチとして「なるほどな」と思った話題がありまして。
リコー経済社会研究所から出ている

「紙」に印刷すると間違いに気づく理由=「画面」にはない脳の働きとは?=』(河内康高 研究員)

が非常に興味深かったです。


詳細は本文をご覧いただくとして

私たちが紙で文字を見る時と画面で文字を見る時、捉えている光が違うそうです。その光の違いによって、脳のモードが変わる。つまり
紙の場合は「反射光」で読んでおり、それは脳を分析モードに
画面は「透過光」で読んでいて、全体を把握する「パターン認識モード」になるそうです。
だから、間違いを見つける校正のような作業には紙印刷が向いているという論考です。

合わせて「タイポグリセミア現象」と言われている、
脳が「あいまい」を勝手に正しいものに校正する仕組みも手伝って
「画面」で見ている時は特にそのモードに入りやすい、とのこと(読めてしまうので間違いを流してしまう)。


確かに、体感として
紙だと文字ひとつずつに注目「しやすい」。これは反射で見ているからでしょう。
逆に画面は全体を同じ光で視覚認識しているのかな、という気がします。


ということは、漫画は電子書籍の方がいい?
私は電子派なのですけれど、漫画は紙がいい!という人が多いように思います。
これはきっと、電子派と紙派では情報の捉え方(の好み)が違うのではないでしょうか。
私(電子派)はざっくり全体の「絵」として捉えている、
紙派の方は、セリフの一言一句、タッチの繊細さを捉えている、から
それぞれの特性に応じた媒体を好む、という推測ができます。

ま、合っているかは分からないですけど
コーチはこういうことを考えるのが好きなのです。

自分の本の校正は紙でもらいました。
これは赤入れが手書きの方がやりやすいというのもありますけれど
紙のおかげかどうか、私の本、たぶん誤字脱字などはないと思います。
ちゃんと見られた気がします。(編集さんには手間かけたな!)


会社の会議資料などでも、
全体を把握すればいいもの、またわかりやすく整理されたもの(アジェンダなど)はきっと電子データ配布でいいのでしょう。
逆に、全員でゴリゴリ契約書の文案をもむ、みたいな時は紙がいいのでしょうね。


ということで、今日は脳についてのお話でした!



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