見出し画像

新型ウィルス問題が教えてくれること(Love is actually everywhere)

こんにちは。イギリス在住のコーチ・マミータです。

=================================

今、あなたにとって、一番大切なものは何ですか?

=================================

世界各国が、新型ウィルス問題に全力で取り組んでいます。私の住むイギリスも、日々、状況が変化しています。先週末でイギリス国内の学校すべてが無期限閉鎖となりました。また、今週の火曜日からはロックダウンとなり、人々の外出は特定の条件(★)をのぞいて規制されています。

誰にとっても、不便な状況であり、不安や心配を抱えている人がたくさんいます。いえ、まったく何の心配もなく、のんきに構えている人はほとんどいないのではないでしょうか。

これはまるで戦争だ。といわれるほど、世界が大きなチャレンジに立ち向かっています。

そんな中、私の周囲で、そしてオンラインを通じて知る世界中の人々の言動を見て気づくこと……それは世界中に「思いやりとやさしさ、愛があふれでている」ということです。

私の大好きな映画に『ラブ・アクチュアリー』という作品があります。クリスマス時期の定番とも言われるほど人気の映画。日本でも2004年2月に劇場公開され、大ヒットした映画なので、ご存じの方も多いと思います。

13年以上前に書いたブログで、私はこう紹介しました。

映画は、中年ロックシンガー、英国首相、
11歳の少年、ミステリー作家などなど
大勢の登場人物の「愛」にまつわるストーリーが
それぞれのシーンをもりたてる
美しく、印象的な音楽をバックに綴られていきます。          
そして、そこに描きだされるのは
「love is everywhere」ということ。言葉にすれば
簡単なような、当たり前のようなことだけれど
(あるいは、そんなことを口にするなんて、こっぱずかしい
ことだと思う人も多いかも)
日常の暮らしの中で、そのことを実感するのは
なかなか難しい。
それを、登場人物のひとつひとつのストーリーにこめて
見せてくれるこの作品。実はその「love is all around」のメッセージは
映画のオープニングとエンディングに映し出される
ロンドン・ヒースロー空港の到着ゲートの
人々の様子に集約されているともいえます。
(2度目にこのDVDを見たときには
オープニングでヒースロー空港の場面が映し出された途端、
思わず滂沱の涙。。。映像とナレーションがあまりにも
ぴったりで、不意打ちのように心を突かれ……。
そして、これまでヒースロー空港で
家族や友人を到着ゲートで迎えたときの情景や
出発ゲートで相手が見えなくなるまで
手を降り続けたときのことがフラッシュバック。
海外に住んでいる方はとくに
きっと
このシーンには
胸がつまってしまうのではないでしょうか。

ここに書いた冒頭のシーンでは、映画の主人公の一人であるヒュー・グラントによるナレーションが入ります。

「飛行機がツインタワーに突入したとき、飛行機の乗客がかけた電話のメッセージには、ひとつとして、ヘイト(嫌悪)や復讐といった言葉はなかった。すべてのメッセージは愛(LOVE)だったのです。」

この映画は、2001年に起こったアメリカ同時多発テロ事件(9.11)のあとに公開されたました。

監督のリチャード・カーティスが伝えたかったのは、「どんなに悲惨な状況であろうとも、愛はそこにある」ということだったのだと思います。

そして、それを証明するかのように、新型ウィルス問題で人々が不安を感じている今でさえ、私たちの周りには愛があふれていると感じます。

イギリスでは、3月26日の午後8時に、全国で、医師や看護師などの医療関係者をはじめとする最前線で働く人々への感謝を込めた拍手が響き渡りました。各地で起こった鳴り止まない拍手の様子はニュースやSNSでたくさん紹介されていました。

また、NHS(国民保健サービス)が、自宅で自主隔離をしている高齢者などのために買い物や薬を届けたりすることなどをはじめとするいくつかの項目でボランティアを募ったところ、全国から2日間で約67万人を超える応募があったと言われています。

それ以外でも、各ローカルエリアでは、サポート&ボランティアグループがいくつも立ち上がっています。私が参加している地元のグループのFacebookのページには、毎日、次々とサポートのアイディアやボランティアのメッセージが行き交っています。「●●に住んでいる私の高齢の母のところに来ていた介護ヘルパーが訪問できなくなって、とても困っている。誰か助けてくれませんか?」というメッセージが入ると「●●さんを知っているから連絡してみるわ」とか、「そこなら私が行ってあげられるかもしれない。買い物? それとも薬が必要なの?」といった返信コメントがすぐに入って、お互いが協力しあっているのです。

こうしたやりとりを目にすると、今のような時にこそ、いつも以上に、人々の思いやりやさしさが可視化されているような気がしてなりません。

そして、そんな様子を見ていたら、東日本大震災のときのことが思い出されました。

あの時、イギリスに住む私には、日本の様子がよくわからなくて、心配しつつも、なすすべもなく、ただただ、ツイッターのタイムラインを追いながら、状況を知ろうとしていました。

東京郊外に住んでいる友人が、交通機関が止まってしまって、仕事先の都心から何時間も歩いて家に帰るというツイートを見て「とにかく気をつけて。祈っています。」というメッセージしか送ることができなかった。

でも、一方で、そのツイッターでは、たくさんの人たちが「行方不明の家族を探してほしい」「●●のコンビニは開いていますよ」「避難が必要な人は●●を解放していますから、行ってみてください」といった情報やメッセージが回ってきました。自分もそれをリツートしながら、それはまるで多くの人が愛とやさしさのバトンをつなぐリレーのように感じていました。

歌人の俵万智さんが、ツイッターのタイムラインに多くの情報と励ましの言葉が並んだこのときの様子を詠まれた短歌があります。

「リツイート我もするなりツイッターは言葉のバケツリレーと思う」

今、この時のことが思い出されたのです。

というのも、ロックダウンになって以降、私のFacebookに流れてくる投稿は、どれもこれも、あたたかいメッセージばかり。医療機関など新型ウィルス問題の最前線で働く人への感謝。孤独を感じている人への励まし。あるいは、「こんな時こそ笑顔を!」ということで、思わず笑っちゃって元気がでるようなビデオを送ってくれる人もいます。どうやったら家にいる子供たちを飽きさせずにいらせられるか、のアイディアをシェアしている親たちもたくさんいます。

次から次へと繋がっているこうした投稿を見ていると、それはまるで「愛のバケツリレー」のように思えます。

困難な時だけれど、困難なときにこそ、人は思いやりを持って助け合うことができる。それを今、また、つくづく感じています。

だから私も、こうして、人々の思いやりとやさしさの様子をシェアしたいと思います。

Love is actually everywhere.

★特定の条件:食べ物や薬などの生活必需品の買い物。ランニングや散歩等、一日に一回のエクササイズ(一人でまたは同居人とのみ)。医療が必要な人、またケアを必要な人のための手助けをしている人の外出。自宅勤務が不可能な仕事に通う必要のある場合。(詳細については、イギリス政府のサイトのリンクを参照してください。)

*夢に向かってチャレンジするあなたを応援する、
コーチ・マミータのニュースレター
【ビヨンド(Beyond the horizon)】を発行しています。
お申し込みは https://mamimcguinness.com/ からお願いします😊
夢に向かってチャレンジしたい方、
目標達成したい方、
自分軸を見つけたい方は必読です🥰
(ニュースレターだけのお得情報や無料セミナーのご案内もあります) 

*イギリス在住のライフコーチ、マミータのコーチングに興味のあるかた、まずは一度、体験セッションを受けてみませんか。セッションは、オンラインにて行いますので、日本のみならず、世界中のどこにあなたが住んでいても大丈夫です! まずは mami@mamimcguinness.com までメールでご連絡くださいね。

*コーチ・マミータのプロフィール

The 21st Century Creative LTD. ダイレクター
ライフコーチ/クリエイティブコーチ

同志社大学文学部 美学及び芸術学専攻卒業。

新卒時から雑誌編集者に憧れ、出版社勤務をめざす。
100通以上の不採用通知ののち、ようやく雑誌編集者になれたのが26歳。
以来、編集者として1200名以上の著名人へのインタビューをはじめ、
各業界トップクラスのプロフェッショナルの方々と仕事をする。
2000年シニアエディターとなり、編集業務以外に編集スタッフのマネージメントにも携わる。
編集を手がけた歌人俵万智さんの書籍『花束のように抱かれてみたく』は
発売5ヶ月で5刷に。

2003年に渡英。英語力はカタコト程度だったが、
ロンドン大学外国人学生のための英語コースで、何度も泣きながらレポートを仕上げる経験を経て、英語でインタビューをして仕事ができるようになる。

イギリスを拠点に編集者・ライター・レポーターとして
書籍、雑誌、ウェブマガジン等への寄稿、ラジオ番組への出演などに携わる。
朝日新聞デジタルでは『ロンドンジャーナル』連載。
英国ニュースダイジェストでは、5年以上にわたって
コラム『英国の口福を探して』を連載している英国料理とお菓子の研究家でもある。

自分自身が人生で苦しみもがくなか、コーチングにより、人生の目的をみつけ、それに向かって人生再起動ができた経験からプロコーチとなる。
特にアラフォー以降の女性たちを中心に、
すべての人が「自分を大切に、自分の人生を生ききる」ための
「問題解決、自分軸の発見、目標の実現」をサポートしている。*在宅勤務の問題を解決したい方のためのコーチング・プログラム「ハッピー・リモートワーク」では、イギリス在住のライフコーチ、マミータが、あなたがリモート・ワークを快適にできるように、徹底的にサポートします。プログラムの詳細はこちらをご覧ください。



いただいたサポートは、記事内で使用させていただいた写真クリエイターの方、note内の他のクリエイターの方へのサポートとして、バトンを渡させていただきます😍