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気づきの支援日誌7/6

質問技法は、最初の2年間は内面を扱わないパフォーマンスコーチングに限って使ってたけど、次第に使わなくなった。

質問技法は、クライエントの視点をこちらが意図した方向に変えたり、「AとBを分けて考えてみませんか?」と、こちらが意図したような基準で分類することを促すような方法。

コーチ養成機関によっては、コーチングスキルと言われている。

そういう意味では、僕は「スキル」は使わなくなったといえそう。

事前にこちらが何か問いを立てて、それを確かめるために質問を行う半構造化面接には使えるかもしれない。実際に、自分のコーチングサービスでご対応可能かを判断するために、初回面談ではそうしてる。

つまり、一度こちらの動機にもとづく認識の枠組みに合わせてもらう、ということ。

質問技法の問題点は、セッション中に多用すると、本人の感情の源泉を辿っていくプロセスが喪失してしまうところにある。つまり、感情と意識を分裂させることを促進してしまう。感情や感覚にもとづかない分、内省は深まりづらくなる。

それに、クライエントの内面に関するセッション展開になった場合でもこの質問技法を使うと、ネガティブとポジティブを分け隔てて、ネガティブを扱わないようにすることで躁状態・離人感を作り上げようとする試みにもなってしまうから、この分裂を促進するアプローチは遠慮したい。

まぁ、質問技法が悪いというより、「◯◯◯に問題がありそうだから、クライエントの視点をここに(または別なところに)向けてもらおう」という、支援者側の認識が支援者のものであることをスルーして相談者に関わる方法は、互いにとってよくない。互いに分裂してしまう。

僕がしているのは、「ご利用されてる方と同じものを認識したくて、こちらが視点を合わせるために"尋ねる"ということをする」というもの。
ある程度視点を合わせながら進めた方が、語られた内容についての対話も充実しやすい。

ここの続きは、またみていきたい。

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