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今までしなかったことをやってみる。

コーチとして起業して、
順風満帆だったけれど、
全てを休止したある時。

ちょうど、
世の中はコロナ禍となった。

不思議なことに
僕は起業してすぐに
オンライン化する必要性を伝えていて、

僕自身も全てのサービスや活動を
オンラインのみとしていた。

僕がコーチをすることになる
クライアントにも、
オンライン化を勧めていた。

だから、
コロナ禍になって
否が応でも世の中がリモートや
オンライン化する動きとなった時、

ビジネスとしては
先んじて
その動きをしていたことになる。

しかし、
あいにく肝心の僕はといえば、

コロナの世の中とは
全く関係のないところで、

全てのことを休止して、
立ち止まることになっていた。

途方に暮れて、
布団からも起き上がれなくなっていたが、

やがて
早朝、日の出とともに散歩することになった。

以前にも書いたけれど、

その瞬間、

全てのことが平等で
同等に価値があり、
何かをしていること
何かを得ていることは
何も関係がないと思えた。

早朝、まだ街が眠っている時間、
僕はその瞬間、この早朝の時間の住人となり、

朝焼けに空が赤く染まること、
空気がまっさらで新鮮なこと、
聞こえていなかった鳥たちの囀り、
1日の始まりの匂いがあること、

を知り、今ここに存在している喜びを
感じた。

そして、以前は知っていたことを
思い出したように思えた。

母親のスカートの後ろに隠れて
怯えていた僕と、

ある日、その僕と決別し
サバイバルに生きてきた僕。

その忘れていた僕のことを
思い出した。

ああ、そうか。
僕は僕のことを置いてけぼりにしてきた。

でも、ずっと「君」は僕のことを見ていて

今ようやく再会したんだな。

サバイバルではなく、
君のしたかったこと、
君のしたいことは何だろう?

僕の、「君の」心はなんと言っている?

そうして僕は
やらなければいけない仕事をするのではなく、

やってみたいことをやってみることにした。

今までしなかったことを。
そんなことやっても意味なんてない、と思えたことを。
そんなことやっても役に立たない、と思えたことを。



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