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Specificity を考えることが大事なのでは

僕はテニスコーチとして、Specificityという言葉を普段から意識するよう努めています。

ちなみにグーグルで「Specificity 日本語」と検索してみると、「特定、特殊性、特異性」という翻訳結果が出てきました。要するに、何かに特定した、またはその何かの特殊性について説明したいときに使うのがSpecificityという単語。

このSpecificityがスポーツコーチングにおいてとても大切なものだと僕は考えています。

それは何故か。

人が何らかのスキル(体の部位の動き、戦略的知識、自分自身に関する知識、他者に関する知識など)を習得場合、そのスキルを練習した環境に特化したスキルを習得します。練習した環境に応じたスキル以外は上達しない可能性が高いです。

上の説明は自分で書いていても分かりづらい。なので例え話にします。

テニスの練習を例に挙げると、もしテニスサーブをコートの反対側に対戦相手がいない環境で練習しているのであれば、コートの向こう側に誰もいない環境で打つサーブが上達します。逆に対戦相手がいる環境で練習をすることで、その環境に応じたスキルの上達が見込めます。

もちろん、反対コートに人がいないとサーブが上達しないと言っているわけではないです。むしろ上達はすると思います。ただ、反対コートに人がいない環境が実戦的かどうかといえば、答えはノー。

テニスというスポーツは常にコートの反対側に対戦相手がいる対人スポーツ。なので練習もネットの向こう側に人がいる状態を多くすることで、よりテニスの試合中に起こる環境に近づけられます。

なので、僕のレッスンは大抵の場合がペアで行うアクティビティの場合が多いです。そうすることで、ネットを挟んで誰かとボールを打っている環境を多くできる。これは大人のレッスンも幼稚園生のレッスンもです。

どこまでそのスポーツで行うことに近い環境を作り出せるか。Specificity を意識することでよりコーチングの有効性を上げられるのでは?



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