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【41】 バランス・ホイール

前回は、ゴールをバランスよく設定することについて説明しました。
今回は、多方面にバランスよくゴールを設定をするためのツールであるバランス・ホイールについて説明していきます。
バランス・ホイールには様々な活用の仕方があるので、自分の使いやすいように工夫していくのがよいと思いますが、ここではベーシックな使い方を紹介します。


バランス・ホイールの作り方

まず、紙やノートの真ん中に、下の図のような線を引きます。紙の大きさはA4程度の大きさがあると、書き込む文字が小さくなりすぎなくて良いと思います。
ちょうど自転車の車輪のような形になります(そのため、バランス・『ホイール』と呼ばれます)。
このとき、いくつの領域に円を分割するかはゴールを設定する分野の数次第ですが、だいたい8~12個くらいがいいでしょう。

バランスホイール

続いて、区切られた範囲にゴールを設定する分野を書き込んでいきます。
具体的には、仕事、健康、家族、お金(ファイナンス)、趣味、地域、社会貢献、老後、精神的健康、生涯学習などがあります。
上にあげたものは抽象的なものが多いですが、その時の自分にとって関心がある具体的な内容を盛り込んでも大丈夫です。

分野を書き終えたら、それぞれの分野の近くに、その分野のゴールを書いていきます。
その際のゴール設定も「Want-toのゴールであること」「現状の外のゴールであること」が理想ですが、いきなりすべての分野で現状の外にゴールを設定することは、難しく感じるかもしれません。
最初のうちは、現状の外かかどうかはあまり気にせず、やってみたいこと、実現したいことを書き込んでいけば良いでしょう。


ミニバランス・ホイール

バランス・ホイールの1つの分野が、さらにいくつかの小さな分野に分かれる場合があるかもしれません。
たとえば、仕事での大きなゴールをいくつかの領域に分けたサブゴールがある場合などです。
趣味が複数ある人は、それぞれの趣味ごとに、やりたいことやできるようになりたいことがあるかもしれません。
その場合は、仕事や趣味といったそれぞれの分野に特化したバランス・ホイールを別に書き、ゴールを設定していきます。
これはミニバランス・ホイールと呼ばれます。
ミニバランス・ホイールは必要だと思う分野で作成すればよいでしょう。


バランス・ホイールの利点

バランス・ホイールを作ることで、自分のゴールの世界=ゴールのコンフォート・ゾーンの全体が把握しやすくなります。
また、バランス・ホイールやミニバランス・ホイールによって、ゴールの世界の中身を具体化することができます。
その結果、ゴールの世界の臨場感を高めることができ、ゴールを実現するためのエネルギーと創造性を引き出しやすくなります。

その上、バランス・ホイール全体のゴールを統合した世界はより抽象度の高いものになります
これによって、バランス・ホイール全体をゴールの世界と考えると、その世界はバランスが取れているだけでなく、より現状の外になります。
具体的な現状の外のゴールが思いつかないという人も、バランス・ホイールを書くことによって、自分が心から望んでいる現状の外の世界に気づきやすくなるでしょう。


ワーク
バランス・ホイールを作成し、いくつかの分野について、思いついたゴールを書き込んでみましょう。
最初は分野を書き入れても、ゴールややってみたいことが思いつかないこともありますが、問題ありません。
分野を設定し、ゴールを設定しようとしたことでスコトマが外れ、だんだんとその分野でやってみたいことが見えてきます。