えんさんの今週の1冊 #13
副代表の遠藤(通称えんさん)です。
このマガジンでは読書好きな僕が毎週1冊の本をコーチングの視点から読んで紹介しています。
過去の記事はコチラ。
今回の本はコチラ。
本日は、お日柄もよく 原田マハ著
読みやすさ度★★★★
在り方重視度★★★
実践しやすさ度★★
持ち運びやすさ度★★★★★
こんな人にオススメ
・言葉の力を感じたい
・上手く伝えられるようになりたい
・説得力のある話し方ができるようになりたい
・応援したい人がいる
・泣ける本が読みたい
本の内容
OL二ノ宮こと葉は、想いを寄せていた幼馴染の厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。
ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動するスピーチに出会う。
それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。
空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。
久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された。
物語の中に登場する名スピーチの数々に目頭が熱くなるお仕事小説。
こんなところがコーチング的
名言の数々がコーチング的です。
例えば、登場人物の中に北原さんというリスニングボランティアをしている人がいるんですが、その聴くレベルが凄いんです。
コーチとしてクライアントの話を聴いている時、そこまでのめりこんで聴けているだろうか?と自問する良い機会になりました。
コーチはクライアントの言葉を聴くだけではなく、声色、表情、間など、クライアントから発せられる全てのことを敏感にキャッチする必要があります。
そして、ただ聴いてキャッチするだけではなく、フィードバックしたり質問したりとコーチが話すこともあります。
そういう意味ではこれも名言。
コーチとしてセッションを提供していて改めて感じるのは「話す」よりも「聴く」方が断然エネルギーが必要だということです。
それだけのエネルギーで聴くからこそ、自分が言いたいことを話すのではなく、クライアントにとって有益なことを話すことできます。
話したことをクライアントがどう受け取るかは分かりません。
もしかしたら傷つけるかもしれないし、怒らせるかもしれない。
でも必要だと感じたのであれば、クライアントを信じて、勇気を持って伝えないといけない時もあります。
そのためにもエネルギーを最大にして聴きます。
更にもう1つ。
言葉を操るってどういうこと?と感じた方はぜひこの本を読んでみて欲しいです。
自分が言いたいことをそのまま言うのではなく、相手に伝えるために言葉を選ぶ。
その言葉を選ぶことが「操る」ということなんだなと実感できます。
この本のココが好き
上のコーチング的なところでも紹介した通り、名言だらけなのが好きです。
そしてそれよりも好きなのは泣けるシーンがたっぷりあるところ。
登場人物に感情移入をしたり、客観的にスピーチとして読んだり、いろんな読み方をしても感動して泣けます。
そして二度目以降も楽しめるのも好きです。
スピーチの部分だけ読んだり、ある場面だけ読んだりできます。
何度読んでも引き込まれるこの本、やっぱり好きです。
あと、何だか自分も良いスピーチができそうな気がしてくるところも好きです。
誰かにこの本を紹介した時に「その辺のスピーチ本を読むよりこの本を読んだ方が勉強になる」と伝えたら本当にそうだったと感想をもらったこともあります。
想いを誰かに伝える時により伝わりやすく伝えるためのノウハウも自然に身に付くところが好きです。
最後に
8月のコーチング活用研究会さっくりプランの定例イベントで紹介したのでここでの紹介は控えようかなと思っていたのですが、我慢できませんでした(笑)
それぐらい僕はこの本が大好きで、多くの人にオススメしたい本です。
もうオススメしたいという言葉では足りず、みんなに押し付けたい本です。
実際に今までに10冊以上買ってプレゼントと称していろんな人に押し付けてるんですが。。。
多くの方から「泣いた」「感動した」という感想をいただける本、ぜひ皆さんも読んでみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
もし良ければ過去の記事も併せてご覧いただけると嬉しいです。
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それではまた来週。
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