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バスケット的思考への転換

私が考えるバスケットをする上で重要なのは”考える”ことです。アンダーカテゴリーの試合を見て特に思うのは「なぜあの子はあそこであのプレーを選択したのだろう」という事です。良いプレーヤーはそれが説明できます。では、説明できないプレーヤーはダメなプレーヤーなのかと言われたら、答えは「No.」です。感性や運動能力で良い選手だと評価される選手も少なくないと思います。しかし、”考える”ことが出来るようになればよりプレーの幅は広がり、良い選手になる事でしょう。

では、”考える”ということができない、得意ではない選手はどうして”考える”ことが苦手なのでしょうか。


例えば、”考える”ということをコーチから教わっていないケースや、プレーをしながら”考える”という余裕が無いケース、他にも様々なケースがあると思います。私がコーチをしていて、選手によく「なんであの場面であのプレーを選択したの?」と質問することがあります。その中で堂々と答えることが出来る選手、また答えられなかったり、なんとなくと答える選手がいます。堂々と答えられた選手には私の考えと違う部分があってもまず、

肯定をし、新たな選択肢(私が考えていたプレー)を与えます。これも基本的には「今のは○○だったでしょ」という言い方ではなく「今の○○でもありなんじゃない?」や「今の○○って選択肢もあったと思うよ」という風に言うように心がけています。これは選手の考えを尊重しつつ、自分の思っていた事(プレー)を伝えるには良い手段だと私は考えます。


また、答えられなかったり、なんとなくと答えてしまう選手には「なぜそう動いたの?」「なぜあそこで○○を選択したの?」と質問を多くします。そして、「考えてプレーをすること」と口を酸っぱくして言っています。


例えば、明らかな選手のプレーに選択ミスがあった場合にあなたはどういった指導の仕方をしますか?


私は選手を責める訳ではなく、

その時の状況を問いかけて思い出させ「じゃあ、どうしたら良かった?」と聞くと、考えてプレーをしていない選手でも自然と答えが出てくるものです。その時に私は「ほら見ろ、バカなプレーをしただろ」と言うのではなくて「自分の得点出来たかもしれないチャンスを自分で逃してしまっているんだよ」という風に、選手に「もったいないことした」と思わせることで次のプレーからは選手自身がどのようにプレーしたら良いかを考えるようになるはずです。


前述したように、普段特に何も考えずにプレーをしている選手でもちょっと考えてみれば自分がどうしたら良かったのかが分かるものなのです。その機会を我々コーチが増やしてあげなければその選手の”脳力”は鍛えられません。

私の中学時代の恩師がよく言っていた言葉を紹介して最後にしたいと思います。

”見て” ”考えて” ”行動しなさい”

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。