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人のポテンシャルを引き出す、7つの質問

こんにちは。
対話やコーチングを通じて人のポテンシャルを導く方法に興味があり、こんな本を手に取りました。
毎日、10分間の会話の中で取り入れられる実用的な質問が7つ紹介されていました。

*原著を読んだので、和訳は↑と異なっているかもしれません。

コーチングを毎日の習慣に取り入れるには

仕事のパフォーマンス向上やパートナーシップの向上など
いろんな活用法があるコーチングの技術。
様々な会社や組織でも普及が進んでいます。

筆者はそうしたトレーニングを行う側のプロ。
それでも、研修した内容が実践されてないのでは?と疑問も持っています。

  • コーチングはプロでないと行えない。

  • ゆっくり一対一で対話する時間が取れない。

  • どんな質問を聞けばいいのかわからない。

  • ついつい自分の意見やアドバイスを述べてしまう。

日々のコーチングの導入にはこんな障壁がありそうですね。
この本には、毎日、いつでもだれでも取り入れられる
7つの質問の方法と、簡単に記憶できるテクニックがとてもわかりやすく紹介されています。どこでも誰でも使える質問ですが、基本的には職場でマネージャーが部下に使う設定の例が多い気がしました。

7つの質問とは?

気になる7つの質問はこちらです。

What's on your mind?
And what else?
What's the real challenge here for you?
What do you want?
How can I help?
If you're saying Yes to this, what are you saying No to?
What was most useful for you?
Stainer: The Coaching Habit

日本語に訳してみると、

いま、どんなことが気になっている?

→自分からトピックを指定せず、相手が気になっていることから話を始める。相手にとって大事なことから会話をはじめるきっかけにもなる。

ほかには?

→相手が自然と意識していないところにも意識を当てる。
ほかに解決方法はある?ほかに気になっていることは?
ほかに助けてくれる人は?など。

ここであなたにとって一番困難なことって何?

間違った問題、重要じゃない問題にフォーカスしてしまうことを防ぎ、一番やっかいなところに相手のマインドを持ってくる。

あなたは何が欲しい?

相手が欲しがっていることを推測しない。相手に考えさせていってもらい、確認することが大事。

私はどうしたらあなたの力になれる?

自分からアドバイスをかけたり、相手を助ける方法を勝手に考えるよりも、相手に自分がどう役立てるかを考えてもらって、はっきり言ってもらおう。

もしあなたがこれをやるのなら、やめることは何?

忙しく、めいっぱいの中で新しいことを始めるには、何かをやめる勇気も必要。大事なものを選択&集中するための質問。

何が一番有益な学びになった?

何かに取り組んだ後、その経験を振り返って気づきを学びに変えることも大事なプロセス。この質問を通じて、何を学んだかを考えるきっかけになる。

質問の効果を上げるテクニック

7つの質問を使う上で、ほかにも注意すべきことがはっきり紹介されていました。

  • Why?(なぜ)という質問は相手を責めているように聞こえる。What(何)を使った質問に言い換える。

  • 相手の答えをちゃんと受け止める。相手が答えたことに対して、考える必要があったとしても、まず「なるほど」「いいね」などの返しを入れる。

  • 考えるための沈黙はいいこと。焦って話す必要なし。

  • 質問を使うのは対面の1対1の会話だけでなくていい。メールでも、どんな場面でも、使ってみればいい。


おわりに

とても具体的に書かれており、プロジェクトマネジメントを想定した実践例が多いので、さっそく明日からでも職場で使えそうです。
家族で会話をしているときにも、「なんで」から始まる質問を避けて、「なにを」に言い換えてみてます。

和訳も出ている本なので、マネージャーとして部下の力を引き出すためにコーチングの技術を即活用してみたい方はぜひ、おすすめの一冊です。

おまけ: こちらの図解もわかりやすいですね!

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