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子どもが前のめりになる!社会の授業のつくり方①

社会が苦手な、すべての若手教員に送ります!「子どもが前のめりになる!社会の授業のつくり方」です。

先週、後輩から社会の授業づくりについて相談を受けました。そのとき話した授業のつくり方が思いのほか好評だったので、社会の授業づくりについて発信します。

どうやって社会の授業をつくればよいかわからない!子どもがいきいきする社会の授業をつくりたい!

そう感じている社会が苦手な若手教員のみなさん。きっとお役に立てると思います。

といっても、ぼくがあみだしたものではありません。たくさんの教育書から学んで、実践して、子どもの姿から見えてきた授業のつくり方です。

参考にした本もあわせて紹介しますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。


1.社会の授業がめざすもの

まずは、授業をつくる上で最も大切なことから説明します。それは、社会の授業がめざすものです。

何のために社会を学習するのか。どんな子どもを育てたいのか。ここを明確にします。

ぼくの考えは、3人の先生にインスパイヤされております。1人ずつ紹介していきます。


(1)澤井陽介 先生

1人目は、澤井先生です。元文部科学省教科調査官であり、現国士舘大学教授です。澤井先生の本を読んで、授業づくりのいろはを学びました。『社会科の授業デザイン』にはこう書かれています。

社会科は、社会のなかで生きる人間の姿を学ぶ教科です」と。

社会のなかで生きる人間というのは、これまでよりよい社会になるよう、努力してきた先人たちです。

その人たちの知恵や働きを知ることで、子どもたちが将来の社会の形成者となっていきます。そのために必要なことを学ぶ教科が社会科だと言われています。

社会の授業づくりにおいて、この本はバイブル的存在!迷ったらこの本から読むことをおすすめします。


(2)由井薗健 先生

2人目は、筑波大学附属小の由井薗先生です。由井薗先生の本で学びだしてから、あきらかに子どもたちが社会好きになりました。

保護者の方々からも面談で「ウチの子、社会の授業が楽しいとよく言っています」と声をかけてもらえるようになりました。

正直、この2冊で世界変わります!先生も子どもも社会好きになります。


由井薗先生は著書の中で、「社会科は問題解決的な学習を通して、社会認識を深め、みんなが幸せになるためにどうすればよいのか問い続けていく教科である」と書かれています。

これに尽きますね、ほんと。


(3)宗實直樹 先生

3人目は、最近本屋さんの社会科コーナーでよく見かけるようになった宗實先生です。関西学院初等部の先生だそうです。

宗實先生の本は何より読みやすい。そして、温かい。お人柄の良さを勝手に感じています。著書にはこう書かれています。

社会科は豊かな人を育て、幸せを追究する教科」だと

宗實先生は、自分も周りも幸せにできる「豊かさ」をもつ子を育てたいと綴っておられます。


(4)まとめ

さて、3人の先生の考え方を紹介してきました。

ぼくは最初、有田和正先生の著書を読んで、社会科に興味をもちました。そこから自己研鑽を重ね、たどり着いたのがこの3人の先生でした。

3人の先生に影響を受けまくった末、自分なりの「社会の授業がめざすもの」が見えてきました。


それは「社会を豊かな視点でとらえ、ともに幸せを追究していく子を育てる」です。


そのためには、一人ひとりが当事者意識をもって問いを立てる必要があります。多様な考えを認め合いながら、ともによりよい解決を考える必要があります。

ということで、ここからようやく授業づくりに移っていきます。マインドセット完了ということです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。この続きはまた次回書きたいと思います。


2.学習指導要領が教えてくれる

3.子どもが前のめりになる問い

4.教えない、全員で調べる

5.解決するのは子ども



有田先生関連の本でおすすめのもの載せておきます。どれも楽しく学べる本でおすすめです。


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