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〜上〜知ってる?生理痛に悩む女性の割合

こんにちは、co.surgeです😋

私たちは管理栄養士・保健師からなる健康・栄養のエキスパートチームです。

世界中の健康度を急上昇させたい、そんな想いで、エビデンスに基づいた 健康、栄養、コーチング(人の行動変容)の情報をお伝えしています。

突然ですが、こんなご相談を頂きました。

「1人暮らしをしている大学生の娘の生理痛が酷いのです。部活動の練習が忙しく、食事もおそらく手抜きなんだろうなぁ〜と思います。なにかアドバイスあれば教えてください」

女性にとって、毎月の生理痛は本当に、本当に辛いですよね・・・。
そして、本人にしか分からない痛みでもあります。

今回は3回に渡って、生理のナゾと少しでも痛みを緩和するための過ごし方や食べ物についてお話ししたいと思います。

この記事を最後まで読むと


■どれくらいの女性が生理痛に悩まされている?
■生理痛の原因はなに?

■生理痛と栄養素の関係   
■生理痛を生活習慣から和らげる方法

■生理中にオススメのお食事レシピ

を知ることができます。


なぜならば、現役の看護職・管理栄養士が得た機能的な医療知識と実践的な食事のご提案を詰め込んでいるからです。

※記事は上・中・下の3遍に分かれているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね♫

知ってた?なんと70%も!?生理痛に悩む女性の割合


こんなデータがあるのをご存知でしょうか?

■生理痛で悩む女性の割合・・・70%
その内「重い」と回答した割合は
■10代・・・41.8%
■20代・・・37.7%
■30代・・・30.0%
■40代・・・24.4%
■50代・・・17.0%
 
※ユニ・チャーム株式会社調べ※

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70%もの女性が生理痛に悩み、年代別では、
若いほど「生理痛が重い」と感じている、ということが分かりました。

ご相談者様の娘さんも「最も生理痛が重い」
 
と感じている10代〜20代ど真ん中でした。

データを見て、納得ですね。

一方でこんなデータも。

 ■生理痛で通院経験がある・・・約20%
 ■生理痛で現在通院中・・・2.8%
 ■生理痛が「かなりひどいと思う」方で現在通院中・・・15.2%

 ※日本新薬株式会社調べ:7. ひどくても医師に相談するのは少数派?※

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生理痛が「重い」けれども、産婦人科に通院している方は少数派。
理由には、

「生理は痛いのが当たり前」

という固定観念(思い込み)もあるようです。

また、産婦人科に行くのに抵抗がある方も多いようです。

確かに、産婦人科=出産 のイメージが強いので生理痛ぐらいで行くには・・・。と考える方も多そうです。

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そもそも、生理痛ってどうして起こるの?


女性に生理が必要、というのはよくわかるけれども・・・。

何が「痛み」の原因なの〜😭

と、思いませんか?

生理には主に2種類の分泌物が関わっています。

■生理前=黄体ホルモン(プロゲステロン)の増加    

【働き】
 卵巣から分泌。受精卵が子宮内膜に着床する準備、乳腺からの乳汁分泌の準備。
 
【起こりやすい不調】
 イライラ ・頭痛・ 胃痛 ・乳房痛・ 肩こり・だるさ・ 集中力低下
■生理前半=プロスタグランジンの増加
    
【働き】
 ホルモンに似た働きをする生理活性物質。
 子宮の収縮、子宮への血流の減少、子宮内の神経が痛みに敏感になる。
 
【起こりやすい不調】
 下腹部の鈍痛やキリキリした痛み・めまい・吐き気・下痢


そう、生理痛はプロスタグランジンの増加が関係しているのです。
  
そして、分泌量が多すぎると「重い」生理痛の要因の1つに・・・。

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見逃さないで!生理痛はアナタの身体のバロメーター


「そっか、プロスタグランジンが多すぎると痛みが酷くなるのか。
 でも、生理痛があるのは当たり前だよね・・・。」

と思い、そのままにしていませんか?

特定非営利活動法人日本医療政策機構の「働く女性の健康増進調査2018」

では、こんな結果が出ているようです。

 ■生理に関する異常症状がある場合「何もしない」・・・44.6%

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■婦人科・産婦人科に行くべきだと思っても行かなかった理由
      「自分の症状は重大な病気では無いと思ったから」・・・56.2%
                                                                                                 (全体) 

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 一方、生理痛や生理中の不調に病気が潜んでいる場合も😢

■月経困難症:
月経痛が強く、日常生活に支障をきたす。
子宮内膜症・子宮筋腫などが原因の可能性もあり。

■月経前症候群(PMS):
月経開始3~10日前から始まるさまざまな心身の不快症状。
月経が始まると症状が軽快、消失。 
 
■子宮筋腫:
子宮の壁にできる良性の腫瘍、悪性化はまれ。
不妊の原因になることがある。
症状=過多月経・不正出血・貧血・頻尿・腰痛等。

■子宮内膜症:
子宮内膜に似た組織が子宮内腔以外の場所にでき、増殖、剥離を繰り返す。
20代~40代女性に多く、閉経すると症状はほぼなくなる。
不妊の原因になることがある。   
症状=強い月経痛・骨盤痛・性交痛・排便痛等。

■卵巣のう腫:
卵巣の中に液状成分が溜まり、はれたも。多くは良性。
 症状=初期自覚症状なし・大きくなると下腹の張り・ 下腹部痛等
・大きくなった卵巣がねじれると激しい腹痛

*厚生労働省委託 一般財団法人女性労働協会:働く女性の健康応援サイト 

こんなに病気が隠れているとは、びっくりですね😲 

あまりに重い生理痛や不調を感じたら、
それは身体からアナタへのメッセージかもしれません!

アナタの痛みを一番わかるのは、アナタだけです。

「私の場合、きっと大したことないだろう」と思わず、
 
ぜひ、身体の声へ耳を傾けてあげましょう。
そして、酷い場合はぜひ専門家に相談してみてくださいね。
 
  
次回は今日の内容を踏まえて、

生理痛と栄養素の関係   
■生理痛を生活習慣から和らげる方法

直ぐに実践できる内容に迫っていきます。

次回もぜひ、覗きに来てくださいね。
では、またお会いしましょう🤗

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【今回の参照情報】
*ユニ・チャーム株式会社:生理管理アプリ「ソフィ」から、生理・PMSの       ビッグデータ解析を発表 生理痛は年齢とともに変化
*OTEKOMACHI :2万人調査で分かった、知っておくべき「正しい生理」       とは
*日本新薬株式会社:おしえて生理痛
*特定非営利活動法人 日本子宮内膜症啓発会議
*厚生労働省委託 一般財団法人女性労働協会:働く女性の健康応援サイト
*特定非営利活動法人日本医療政策機構 「働く女性の健康増進調査2018」

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