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人生で初めて"本気の趣味"を見つけた話

先ほど、第14回青空文庫朗読コンテスト後期録音予選の結果が発表された。

実は私もこっそりと参加していたのだけど、結果としては予選通過ならず。まあそうだよね、という気持ちが大きい。

正直、参加を決めた時から、本選に進める気がしなかった。

過去の本選出場者の朗読を聞きながら勉強させていただいていたのだけど、私なんかとはまるでレベルが違う。「この人たちと並ばなければならない」と思うと気が遠くなる思いがしたし、最近では参加者も増えているらしく、さらに厳しい戦いになることは容易に想像できた。

それでも参加を決めたのは、本気で朗読に挑んでみたいと思ったからだ。

高校時代、放送部の大会で朗読部門に出ていた時のように、コンテストという目標に向かって努力をすれば、それなりに力がつくんじゃないかと思って参加することにした。

勝てない戦いに挑むというのはなかなか骨が折れるし、私は2作品に参加したので参加料も安くないけれど、もったいないことをしたという気持ちは微塵もない。

それは、上手い人の朗読を聞いて、ひとつひとつの作品を時間をかけて読み込んで、全単語アクセント辞典を引いて、録音しては聞いてを繰り返すことで、かなり朗読がよくなった自負があるからだ。

6,600円でここまで変われたのなら、むしろ安い出費だったのではと思う。


ただ、少しだけ、悔しいと思う気持ちもある。

それは、「頑張ったのに本選に進めなくて悔しい!」というものではなく、本選に落ちて悔しがるほどの実力が自分にないことが悔しいのだ。

本当なら、全力を出し切った上で本選に進めるかドキドキしながら待つというのがコンテストに臨む上で望ましい姿勢だと思うのだけど、私の場合「本選に進む実力がない」という状態でコンテストに臨んでいる。

いわば、記念受験のようなものだ。

本気で優勝を狙っている人に比べたら、実力も熱量も、全てが見劣りする。それが悔しい。情けないとすら思う。

そしていつか、記念受験じゃなく、本気で本選を勝ち取りに行けるようになりたいと、強く思った。

次の目標は、第15回青空文庫朗読コンテストで、本気で本選を勝ち取りに行けるまで頑張ることに決めた。趣味において明確な目標を持ったのは、今回が初めてかもしれない。


最近はコンテストに向けた練習ばかりで、なかなか朗読をあげられていなかった。ひと段落ついたことだし、これからまたnoteにアップするための朗読を再開しようと思う。

まずは、せっかくなのでコンテスト用に練習していた朗読をアップしよう。今の現在地の記録にもなるだろうし。本選出場者と聴き比べて打ちのめされるのも良いだろう。

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