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頼ることで、逆に誰かを救うかもしれない

誰かに頼ってもらえると嬉しい。信頼してくれているんだなと思う。でも、私は人に頼るのが苦手だ。

みんないろんな人に頼られているんだろうなと思うと、私なんかが手を煩わせるのは申し訳ないと思ってしまう。それに、距離感がバグっている人間なので、どれくらいの距離感の人にどれくらい頼ればいいのかわからない。


思えば小さな頃から誰かに頼るということが苦手だった。両親にもこちらから頼ったことはほとんどないような気がする。頼るにしても、本当に切羽詰まってどうにも立ち行かなくなった時にやっと相談できるという感じだ。

さらに、人間関係が苦手で過去にちゃんと人と関わってこなかったので、相談できるような人もずっといなかった。相談できるような人がいても相談できなかったかもしれないけど、それはそれとして。

今では人間関係への苦手意識が少し薄れてきたこともあって、困った時に話を聞いてもらうくらいはできるようになってきた。私の面白くもない悩みに時間を割いてもらって申し訳ないと言う気持ちは未だに持っているけど。


相談できるようになったのは、考え方が変化したのも大きい。「私が頼ることで、頼られた人は逆に私に頼りやすくなる」と思えるようになったのだ。

一度、落ち込んでどうしようもなくなった時に、なりふり構わず人に話を聞いてもらいまくったことがあったのだけど、その時に話を聞いてもらった人が、逆に私に相談してきてくれたことがあった。

私は「今回は話を聞いてあげたから、今度は自分が話を聞いてもらおう」と思ってくれたんじゃないかと思った。お互い様ということだ。


私なんか人と比べて人生経験もかなり少ないし、頼りになるわけではないと思う。でも、考え方が変わる前の私のように、誰かに頼るのが苦手な人にとってはちょっとは助かる存在になれるんじゃないだろうか。

頼ることは独りよがりなことと思ってしまっていたけど、今はあながちそんなこともないような気がしている。自分のために動けないのなら、他の人のためになるかもしれないとこじつけて動けばいいのだ。

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