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Excel How to本はバイブルにはならない

どうもコンス(@cnsltntatgaishi)です。

巷にあふれる仕事術(いわゆるHow to)本だが、外資系コンサルになりたい人、なり立ての人が良くデスクの隅に置いてたりするのを見たことがある。自分が新人のときもそうだった。当時の上司であるマネージャーがそんな私に放った一言「たぶんあんまり使えないと思うよ」の意味が今ならはっきりとわかる

外資系コンサルにまず必要なのは関数の数でも、財務モデルの数でもなく、物事を正しく理解・咀嚼し、人に正しく伝える力

多くの新人さんや、中途入社メンバ(前職が企画・管理部門ではなく、営業系 等)に多く見られる傾向は、上司に何か言われたら、とりあえず分かりましたと言って作業を始めるということ。本当に横で見聞きしていて、思う。本当に”正しく”上司の注文を理解したのかと。そんな僕を横目に、必死でExcelをうんうん唸りながら、触りだす。「コンスさんこれどうやるかわかりますか」といった具合にだ。

経験値の浅いコンサル、またはジュニアに求められることは、注文を正しく理解すること、そして作業・分析を実施し、ファクトベースで上司に報告することである(たぶんどこのファームでも、おそらく社会人ならこれが新人や若手に上司が求めることだと信じている)

示唆までいれられるとベターだが、まずは言われた注文に、早く的確に応えることが至上命題なので、余計なことをしないのも重要である(コンサルは単価商売、そして時間に見合ったアウトプットを出すのが鉄則だからである)Excel本で関数の知識、財務モデルを覚えこむよりも、まずはどうしたら上司の意図を正確にくみ取れるのか、できていない原因をよく考えよう(大体はプロジェクトの背景・目的のインプット不足だったり、そもそものコミュニケーションが行き違っている場合が多い)

余談だが、ゴミのようなデータをそのまま整形・分析しただけだと、新たなゴミを生み出すだけなので、ちゃんと中身も理解・精査するように心がけてほしい。ゴミからはゴミしか生まれないんだと教えていただいた当時の上司に感謝するとともに、この話にもどこかで触れたい。

上司の注文が理解出来たら、いよいよExcel作業に取り掛かってみる

上司が自分に注文したことが理解できた、アウトプットのイメージもなんとなく浮かんできた、あとはそこに辿り着くための方法論を考える必要がある。

そこで初めてExcelの知識が求められる。複数のExcelシートがあって、体裁がそれぞればらばらで、何が書いてあるかもよくわからないデータが5000レコードくらいあるとしよう。アウトプットのイメージがなんとなくあるわけだが、ここでどのような関数や整形作業を実施すればゴールにたどり着けるかを考える必要がある。

あなたはその答えをいわゆるExcel How to 本から見つけ出せるだろうか。VLOOKUP、OFFSET、IFなどなど目次・索引に並ぶアルファベットたちを見て、あなたがやりたいこと探せますか。おそらくできたとしても、めちゃくちゃ時間がかかる。使うシチュエーションも本だと探しにくい上に、ピンポイントじゃないことも多い。そして、紙面上だと見にくいし、数式、書式のコピペもできない。それでもまだ紙のExcel How to本って買う必要あると思いますか。

冒頭の上司の一言「たぶんあんまり使えないと思うよ」の解はそういうところにある。このご時世、データの取り扱い方法を紙でインプットする必要ってほぼないはず。「ググれ」の一言につきる

ではExcel How to 本はいつ使うべきか

ここまでExcel How to本著者を敵に回すような言い回しをしてきたが、本自体に罪はない。一義に、使い方を誤れば、道具なんて役立たずにしかならないことを主張したいまでである。

Excel How to本も読む・使うタイミングは少なくとも現場ではない。コンサルとして働くことが決まった日から、入社日までの日に本に書いてある知識はすべて叩き込んでほしい。本当にベーシックなものだと、これ。新社会人は絶対やってほしい。メルカリとかで中古本も売ってると思うので、基礎、応用編ともに一巡しておくとベター。

2020年にOfficeソフトウェアの勉強なんて、と思う人もいるかもしれないが、目の前のツールを早く・正確に使いこなし、解を出すのは至極当然のことである。そして、コンサル界隈の伝家の宝刀として、まだ機能している以上、そこを避けては通れない。

新社会人になりたてのコンサル見習いの方、コンサルに中途入社したばかりの方、最初に勉強できるものはしておいたほうがいい。本当にコンサルベーシックスキルといっても過言ではない。本が嫌ならUdemyのコースでもいいし、Linkedinにあるそれっぽいコースでもよいので、場面を想像しながらツール使える教材での勉強をお勧めする。練習のための練習みたいな勉強法だと、結局現場で苦労するのは目に見えているので、転職体験記でどれだけOfficeソフトの使い方や仕事術で苦しめられたかは一読することを強くお願いしたい。

プロジェクトに入ってみて、どうしても関数ばっかり触る必要があるって方は、事前知識インプットようにこれ買ってみてもよいかもです。ただ、ある程度Excel使いこなしてきた段階じゃないとそもそも理解が大変かも、、、

それか角度を変えて、定例作業等はすべてロボ化を図るのも、仕事効率化観点からはありですね。必要な工数が0になるので

おわりに

似たような話で、ショートカット術とか、その他コンサルの仕事のやり方トピックは別で触れますね。

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