経営者になりたいならコンサルよりベンチャー就職だと思う
はじめに
どうも、コンスです。このnoteは元々自分と同じような境遇の方が選択肢に困った時の参考に、もしくは自分のようになって欲しくないとの思いからアウトプットを始めました。
最近では自分自身がすごくポジティブな環境変化をしたこともあり、ネガティブをバネに更新していたnoteへのネタが少しなくなっていました。少し落ち着きを取り戻したと同時に、どこにいても思うこともあるもんだなと思い始めたので、少し今日は書き留めておこうと思います。
経営者になりたいとコンサルを目指す人へ
自分自身が学生のときに思っていたのは、将来的に会社を持ちたいから、自分が企業を運営する上でぶち当たるであろう壁を先に経験しておきたいとの思いからでした。
結論から言えば、大企業へのコンサルで経営に役立つものはほぼ皆無に近いかもしれません。
フレームワークの活用、見栄えのよい資料作成、論点整理、お客さんとの折衝などなど、沢山のスキルは学べました。
では経営は?
経営目線を持てとなんど言われようとも、相対するのはサラリーマン役職者が多いです。
日系企業では、意思決定権が現場に落ちていることは稀です。特に官公庁や金融やその他規制産業であれば、そんなもの無に等しいです。
PL責任を負う立場の人でさえ、コミットメントを求められない場合もありますし、良くも悪くも組織に守られている以上、新しいことなんかできないなんて人もたくさん見てきました。
一部のオーナー企業のCxOなんかにアプローチしている場合であれば、それはそれでやりがいがあるので、経営者としてのけいけんにも繋がるかもしれません。
少なくとも、私の経験では今後会社経営を目指す上で参考になるものは、なかったなと思いました。
経営者思考を養えないもう一つの理由
コンサルタントとは、特定のお題に対して、クライアントが解を見つけるため、決断を下すためのお手伝いをする仕事です。
戦略から実行へと業界の流れはシフトしていますが、いつだって決断をするのはクライアント側です。
そしてその決断には、高度・ドロドロとした政治的判断も求められ、コンサルタントがよく作成する資料上の星取表や定量・定性評価のみでは十分な材料になりえないことも多いでしょう。
意思決定者にとっては、今まで分かっていた問題の背景や理由づけを整理してくれたわけですが、問題自体はわかってたよと感じる場合も少なくないはずです。
なぜなら実際の問題は、資料上よりも複雑怪奇で現場で起きているわけですから。
そして、コンサルタントが作成する意思決定補助資料も、数多ある判断材料の一つなのです。
という意味で、コンサルタントから見えている経営課題なんてものは会社経営全体から見ると局所的なトピックであり、たとえ会社のクリティカルな問題であったとしても、事業全体のダイナミズムを理解するものにはなりにくいと言えます。
意思決定に至る難しさを理解できない以上、コンサルタントを経験したから経営者として成功するというわけではないと言えます。
実際の体験談としての良い教材はDeNA創業者の南場さんの不格好経営だと思いますので、ぜひご一読ください。
なぜ経営者になりたいなら、コンサルよりベンチャーか
ここは沢山の議論を呼ぶところですが、ベンチャー企業内で働いてわかったことは、事業のダイナミズムと流れをより肌で感じるようになったことです。
経営のリアルな数字が公開されている社風であれば、これは尚更感じられることでしょう。
営業がお金を稼いできているから社内の発言力がある一方で、管理部門はコストセンターだと見られがちなんて良くある問題も肌で感じられます。
なぜ会社としてうまくいっているか、スーパースターがいることのメリットやデメリット、ガバナンスの難しさなどひしひしと感じることができます。
会社が成長するにつれて生じる、組織や人、制度の歪みも感じることができます。
そこで経営者がどのような判断を下すのか、看過するのか等によって、自分自身に火の粉が降って来ることもありますが、経営の泥臭さは感じることができます。
大企業とベンチャーで扱うディールの大きさ
ここは少し経営とは違いますが、大企業でこんな小さい金額の案件なんていらないやーと言っていたものが、ベンチャー企業ではビックディールでお祭り騒ぎなんてこともあったりします。
大企業からベンチャーに来ると、ビジネススケールにショボさを感じてしまう人も多いかもしれません。
自分は何のために企業に入社するのか、給与なのか、福利厚生なのか、やりがいなのか、ビジネスのスケールなのかといった思考の軸は必ず持つべきだなと転職してさらに感じましたね。
新卒で入った企業は良くも悪くも基準になるので、2社目以降はその好き嫌いが自分の体感としてわかって来るようになります。
私自身は正直どっちでもいいなと思っているところではあるので、自分自身なんのためにその会社、ポジションにいるかは今一度考えた方がよいかもしれませんね。
終わりに
さて転職して2ヶ月たったわけですが、思ったよりもキャッチアップもしんどく、若干前職の燃え尽き症候群も回復しきっていない状態ではあります。
自分自身が何をしたいのかを常に考えるようにもしてるので、経営者になるには!という目線でつらつら書いてみました。
またポジティブな記事も書きたいなと思ってます。
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