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アイルランドのワーホリを1年終えての超具体的な感想

さて気がつけばもう9月。私がここにきたのも、去年の9月。

つまり、私のアイルランドで1年間過ごしたワーキングホリデーが終わろうとしている。とっても悲しい。

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ちなみに数人には報告したけれど、デンマークでのインターンの仕事が決まって、このコロナ渦ではあるけれど9月からアイルランドを出てすぐデンマークに移ることになった。

安定した新卒時代から一点、なかなかに綱渡りで冒険している人生になったけれど、人生一度きりなので楽しもうと思う。

思い返してみれば、この1年は早いようでめちゃくちゃに濃い1年だった。とりわけ、これが私にとって初めての海外生活だったということもあるかもしれない。

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ということで、今回は締め括りに「ぶっちゃけワーホリはどんな感じだったのか」をまとめてみようと思う。

まず最初に言いたい一言は「きてよかった」である。その理由はあり過ぎて書ききれないと言ってごまかしたいところだけれど、それを書くのがこのブログの趣旨なので、いくつかカテゴリに分けて書いてみる。

仕事編


私はなんとなく履歴書のブランクが嫌だったので、日本から就活をして1年まるまるアイルランドにある企業で働いた。
最初の4ヶ月はカスタマーサービスで、0:00-9:00の夜勤勤務。
その後8ヶ月は年明けからwebチームでの翻訳に移り、9:00-17:00(でもフレキシブル)で働いた。

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最初のカスタマーサービスの夜勤は睡眠の調整的な意味で辛かった。何より最初の海外なので語学のスクールに通いたくて、それを他国メンバーの仕事終わり(17:00)に合わせていると、朝に仕事を終えて1日に2度短い睡眠時間を分けて取ることもあったりして、生活のクオリティの難しさよ…という感じだった。

カスタマーサービスで注文を入れるのは楽しいけど、クレームを聞いたりお客さんに対応して謝ってなだめるのが仕事だったし^^;
ただ、いままでバイトの接客業以外でお客さんとの直接対応をすることがなかったので、今後のためにもいい経験だったとも思う。

1月からの翻訳・web業務、これは実際すごくいい経験だった。
カスタマーサービスは夜勤でほぼ日本人のオフィスだったけど、インターナショナルな環境になったし、何よりもともと国語が好きだったしコピーライター養成講座に行ったりしていた経験があるので、翻訳という仕事自体が楽しかった。

SEOに合ったキーワードを選定して、webサイトの全ての文言と2000近くある商品の名前を英語から日本語に訳したり、後はサイトやメールのQAをするお仕事。

後半はほとんど自宅勤務だったから、直接のチームのコミュニケーションが減ってしまったのが悲しいけど、日勤ではアメリカやフランスの部署ともやりとりしていて、カスタマーサービスとは全く違った裏側が見れてよかった。

何よりこのキャリアがあったからこそ、次のデンマークの会社にもチャレンジできたし、他の海外の会社でももしかしたらやっていけるかも!くらいの小さな自信はついたので良かったと思う。

お金編

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ワーホリってお金どうなの?というのはよくある質問だけれど、本当に自由なビザなので何をするかによると思う。

アイルランドに来る前に200万貯めようと思って、貯めてきたものの、正直そのお金には全く手をつけていない。
それどころか、こっちでフルで働いていたので貯金はなんならプラスになった(金額はヒミツ)
ユーロで貯めてると日本円に直したときに感覚高くなるし、得した気分。

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毎月の食費は毎週ざっと20€×4で80€くらい。
家賃は全て込みで400€/月(都心ではないのでめちゃ安い)
その他で出ていく費用(スクールやジム、化粧品など)平均、100€-200€/月くらいかな?

服も少しは買ったけど、ビザがビザで1年の予定だったのでパジャマや防寒着以外はあまり買っていないかも。旅行に行くのにはまあまあ使ったけど、オフィスで働いたためにお金には困らないワーホリだった。


旅行編

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この1年で、アイルランドに来る直前に回った国も含めて以下の国に行った。
・フィリピン(マニラ)
・シンガポール
・ドイツ(ベルリン)
・ベルギー(ブリュッセル)
・フランス(パリ)
・オランダ(アムステルダム)
・イギリス(ロンドン)
・フィンランド(ヘルシンキ)
・エストニア(タリン)
・スウェーデン(ストックホルム)

ただ、予定よりは全然旅行に行けてない。。なぜならコロナ。
4-5月にスペイン・イタリア・アイスランドあたりを回る予定だったのに、計画が丸つぶれに。
私だけの話ではないと思いつつ悔しい。でもいいんだ、絶対またいくから。。。

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その代わり、8月には大家さんとアイルランドの北から西をぐるっと回って、アイルランドの主要タウンをコンプリートした←(Westport以外)

やっぱりすごく貴重な自然が残ってる国だなと。Killarneyのナショナルパークは圧倒された。あと思ったのはファームありすぎ。どこに行っても牛の羊の嵐🐄🐂🐑🐏🐄🐄🐄🐂🐂🐄🐑🐏🐑🐑🐄🐄🐂🐂🐄🐏🐏🐏 笑

アイルランド内で旅行をすると、それぞれの地域のアクセントが面白くて、それも魅力の一つだった。

言語編

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今までどこにも海外留学に行ったこともなく、来る前はよくリクルーター面接通ったなと思うくらいの英語力だったわたしも、1年働きながら勉強したおかげでまあまあ伸びた。

語学学校にはいかず、週2(時に週1)でプライベートスクールに行って、あとは宿題含めて自宅勉強という感じ。これだけ聞けば日本でもできそうだけど、友だち・大家さん・職場・街で英語を使う機会がすぐ目の前にある環境ってやっぱり違うと思う。

どのくらい伸びたかテストは受けてないからわからないけど、デンマークの会社面接やプレゼンも乗り越えたし、アイリッシュの大家さんの話してることが来た時は40%しかわからなかったのが、今では95%分かって楽しく会話できるくらいにはなった…と思う。

食事編


よくイギリスやアイルランドのご飯はそんなにおいしくないとか聞いたけれど、結論、イギリスやアイルランドのご飯も普通に美味しい。(というかレストランによる)

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ただ、日本では醤油や塩が普通にご飯に含まれているから塩みが強いけれど、こっちでは後からかけて食べるのが主流?みたいなので、なんでも塩加減が少なく作られているから「まずい」っていう人がいるんじゃないかな…?(仮設)

大家さん(高校の家庭科の先生)が言っていた話だけれど、「塩は後からかけるから、料理するときはそんなに入れない」とのこと。これはなかなかなカルチャーショックだった。そもそもの教育が違うのか、と笑

こっちの伝統料理といえばフィッシュアンドチップス、アイリッシュ(イングリッシュ)ブレックファスト、黒シチュー、ラム料理、マッシュポテト…etc だが、何がこっちの特徴かと言われれば、個人的には何にでも白米的な感じでポテトを合わせて食べるのがこっちらしいなという感じ。

所々にTake awayのファストフード店みたいなところがあって、フィッシュアンドチップス・チキングージョン(フライドチキン)を食べられる文化はなんかアイルランドっぽいなと思った。

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あと、Pubは残念ながら後半行けていないけど、やっぱり黒ビールのギネスがアイルランドの代表。ただそれ以外にもたくさんの地ビールやIPA、アップルサイダー(お酒)後はジンもたくさんあるので、こっちではそれをローテして飲んでたかも。

「アイリッシュウイスキー」は有名だけど、こっちのPubでウイスキーを飲んでる人は正直みたことない。ビールの方が安いし気軽だからかな。

友だち編


アイルランド、イタリア、スペイン、フランス、コロンビアにまた絶対に会いに行きたいと思う友だちができた。

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アイルランドは大家さん。笑
友だちは会社の同期やスクールで会った子たち。日本にいたら絶対に会わなかっただろうなという幅広い交友関係ができて、なんならその国に「友だちがいるから行きたい」と思えるのって、幸せなことだと思う。

時間にルーズだったり、コーヒーにめちゃくちゃこだわりがあったり(これはイタリア)、お金に対する感覚だったり、いろいろ「人」によってもちろん日本人でも考え方は違うけど、「国の背景」で感性や文化の違いが感じられたのはおもしろかった。

友だちと話していて、前より他の国・自分の国の政治や歴史、地形、環境、人口、社会問題などなど、今までは漠然としか感じていなかったいろんな問題にも目を向けるようになったと思う。

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もちろん、ここに書いたこと以外にも最初は手続きに戸惑ったり、道を間違えたり、コロナって言われたり(3−4月)日本にいたら絶対なかっただろうと言うディスアドバンテージもたくさん経験したけれど、それを越すくらい、いやそれも含めて、いい経験だったなという感じ。

もし周りに、ワーホリ行ってみたいけど勇気が出ない、とか不安だなと思う人がいるなら、私がいつでも背中を自信持って押せる。

正直、国際結婚や仕事なしで海外でビザを取るのは超絶難しいということも痛感したので、若いうちの冒険はやって損がないと思った。

というわけで、次回はおそらくデンマーク編!
それでは。


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