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森をさまよう開拓者

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まだ見ぬイメーシ,まだ言えぬ思いを伝える…なんて大義はありません。 ただ小説に挑戦しようと思い作成しました。まだ見ぬ情景を見つけていただければと。
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記事一覧

やじろべえ日記 No47 「習性」

午後。昨日降った雨のため道路にまだ湿り気が残る。 私はしがないキーボード弾きの大学生であ…

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3か月前
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やじろべえ日記 No46 「よどみ」

講義が終わったあと私は家にいったん戻っていつもの公園へ行った。もちろんキーボードをもって…

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2年前
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やじろべえ日記 No45 「ずれ」

私は野良のキーボード弾きだ。今日はセッション仲間の浅井さん,伏見さんと練習する予定だった…

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2年前

やじろべえ日記 No44 「冷炎」

わたしは野良のキーボード弾きだ。今日は久々に公園にやってきて演奏することになった。とはい…

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2年前

やじろべえ日記 No42 「激突・後編」

目を閉じると,ハイハットの音がする。音は鳴りやまず,徐々に強くなる。次第に空白が少なくな…

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2年前
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やじろべえ日記 No41 「激突・前編」

今日予定していたセッションだが,結局伏見さんと浅井さんも呼んで3人でやることにした。たぶ…

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2年前
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やじろべえ日記 No40 「想起」

今日はお休みなので一日中寝ていたいところだが練習しないといけない。 私は野良のキーボード弾きである。今日はセッション仲間の浅井さん,伏見さんと一緒にセッション練習をする予定だったが…噂をするとスマホの通知が鳴った。 『浅井です。今日の練習ですが,伏見さんと相談して個人練習にしたいのですが,市村さんも個人練習にさせてもらってよろしいでしょうか。急に申し訳ありません。』 ちなみにこの市村というのは私の名前である。 ********** 断る理由もなかったので個人練習を受け

やじろべえ日記 No40 「迷子」

「やっぱり…市村さん,なんか様子変だね。」 「そう…ですね。やっぱり,気にしてるんですか…

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2年前
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やじろべえ日記 No39 「水面下」

その日は午前中雨が降っていたため公園に言ったら地面がべちょべちょになっていた。 わたしは…

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2年前
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やじろべえ日記 No38 「暗礁」

講義が早めに終わったので私は公園へ足早に向かっていた。 わたしは野良のキーボード弾きであ…

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2年前
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やじろべえ日記 No37 「珍しい光景」

「この間は本当にごめん!」 集合場所へ到着するなりいきなり謝られた。 わたしは野良のキー…

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2年前

やじろべえ日記 No36 「暗闇を舞う」

「ええ!何それひどくないですか!?」 「びっくりした!伏見さん,声大きいね。」 「ああ,ご…

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2年前

やじろべえ日記 No35 「セッション2日目」

本日は昨日より講義が遅くなった。そのため終わり次第キーボードを持って急いで例のスタジオへ…

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2年前

やじろべえ日記 No34 「セッション1日目」

その日,私は講義が早く終わったので課題を済ませてから例のスタジオへ向かった。 わたしは野良のキーボード弾きである。その野良ネコみたいな名乗り向上なんとかならないのかと聞かれたことがあったが,自分としては気に入っているので変えるつもりはない。一昨日,あるドラマーの方と2日連続でセッションをしようという話になり今日はその初日である。 そしてそのドラマーがさっそく登場した。 「市村さーん,ごめん待った?」 初デートの女子高生のようなセリフで現れたのは今回のセッション相手,戸