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Club Q オンライン勉強会 「哲学者、加藤和哉さんと哲学対話 Vol.19 愛について(2022-5-27)」はいかがでしたか?

「感想」
今回は、山田 洋平さん(舞台芸術家・舞踊家・アーティスト)の感想です。
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愛は変化を受容する心、と思い浮かびました。

子供が成長していく事、自分が年老いる事、人が死ぬこと、物が壊れること、恋をすること冷めること。自分にとって望ましい変化も、望ましくない変化もあります。その変化を対象と自分との関係性の中で捉えるのではなく、俯瞰して眺め変化が起きたことを認識し、それを受容する心に愛が宿るのではないかと思います。

変化を許さない気持ちは執着ですし、起きてほしくない変化に抗うのは人情です。ですが変化が起きてしまった時にはそれを認め、許し、受け止め、同時に変化を受け入れたために起きる自分自身の変化も受け止める事が愛だと思いました。

これってある種の神の視点から物事を見つめる態度だと思います。あるいは幽体離脱して死後の世界から現世を眺めるような態度です。自身の存在も他人の存在も並列に扱い、それぞれが主体的に起こす行動とそれが及ぼす影響を認識し、それらに評価は与えず審査せず、変化が起きたという事実のみ捉える事。人情からすれば冷徹とも見える態度です。しかし愛は人情からは捉えがたい超越したものを持っているものと考えていますし、自分を勘定にいれない事に愛はあると思いました。
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それと、今回はゲスト?で和尚様が何度か対話に参加してくださっていました。面白い話をしてくださってありがとうございました。しかし話を聞いている時にこれは宗教であって哲学対話では無いなとも同時に思いました。

宗教も哲学も素人なので、勘違いもあると思いますが、仏教のみならず宗教は問に対する答えは既に聖人が出している事を前提に、答えを読み解くというという態度であると思います。一方哲学対話は、答えが無い事を前提に、もし答えがあるならばそれを壊した上で対話を重ねて未踏の地に足を踏み入れようという態度だと思いました。

両方、現在いる場所には満足せずに先に進もうという人間の美しさが見えて楽しかったです。ありがとうございました!次回も楽しみにしております。
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山田 洋平さんの回答は以上です。ありがとうございました!

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