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【88】 ついに新居が決定!トントン拍子で新生活へ

このお話はセフレだった男女が
結婚するまでの1000日間

赤裸々に綴った超絶ドロゲス
ノンフィクションエッセイです

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前回までのあらすじ

アラサーにしてセフレの"イケチン"に沼った私は、どうにかこうにか交際まで漕ぎ着けるも、度重なる彼の不誠実な言動に嫌気が差し、自ら別れを選ぶ。その後、条件最高で性格のいいハイスペくんと出会うも、彼のあまりにも残念なセックスに告白を断り、未練を感じていたイケチンと復縁する。その後、数多くの喧嘩やトラブルを乗り越え、婚約関係に至るのだった。



<888日目> 両家顔合わせ

私たちが再構築していくことを決めた翌月、ついに両家顔合わせというものが実現した。

私とイケチンは、この日のために婚姻届を準備していて、その保証人欄にお互いの母親からサインをもらった。

これであとは提出するだけ!という状態になったことで、「本当に結婚するんだ」という実感がグッと湧いたのを覚えている。


その後、イケチンは都会でしかできない一部の仕事から撤退し、私の地元である関西の田舎町へ移住する準備を本格的に始めてくれた。

しかし、田舎町には都会のようなオシャレな賃貸物件がなく、家賃の安さと引き換えに「ここがいい!」と思える部屋がほとんどなかった。

ごくまれにそんな部屋を見つけても、そこは即座に予約が入ってしまうので、私たちの新居はなかなか決まらなかった。

すでに20件以上も内覧へ行き、疲れ果ててしまった私は、彼との関係に不安を感じるようになってしまって、そのことで度々ケンカをした。

なんかもう、ここまで新居が決まらないと、神様から「だめ!お前たちは結婚したらだめ!どう見ても相性良くないからね!やめておきなさい!!」って言われてるんじゃないかと思えてきて、過去のトラブルのフラッシュバックも相成って、私は2人の関係にどんどん自信を失くしていった。


そんなとき心の支えになったのは、イケチンの言動だった。

彼は私との再構築を誓って以降、ただの1度も飲みに行かず、真面目に仕事に取り組みながらも、田舎町にある私の実家に何度も泊まりにきてくれた。(私の両親とどんどん仲良くなってしまえる彼のマスオさんスキルには本当に感心した)

田舎町に移住するため自分の生活をグラデーションのように変えていく彼の様子を見ていると、「こっちに住んでもうまくいかないんじゃないか」という私の不安は徐々に消えていった。


そんなとき、運命みたいな部屋に出会った。

私たちの理想をそのまま絵に描いたような間取りと内装のその物件は、家賃も想定より安く、田舎町の中ではとても立地のいい場所に建っていた。

「この部屋に出会うために今までの部屋はすべて決まらなかったんだ!」と確信するほど最高のその物件は、私たちの結婚と違ってトントン拍子で契約が決まり、物件情報を見つけた4日後にはもう契約書を交わしていた。


運命的な物件だった


私たち2人はすぐに引越し、出会って2年半になるタイミングでようやく一緒に暮らし始めた。

一緒に住み始めて、「やっぱり交際中に同棲とかしてなくて良かったな…」と改めて思った。

そんなことをしていたら、私はいまだに結婚できていなかったと思うし、イケチンとも別れてしまっていたと思う。

「一緒に暮らしたい」「離れたくない」という思いが推進力となって、私たちの結婚は実現した。


▼ そのあたりの価値観はこちらに


新生活が始まってしばらくして、私たちは婚姻届を提出する準備を始めた。

そしてとうとうその年の冬、私は彼と本物の家族になる日を迎えるのだった。


次回、いよいよ入籍編!


この連載は、私が夫と出会ってから夫婦になるまでの1000日間を綴ったドロゲス生モノ婚活エッセイです。スキ・引用・拡散・コメントどんどんお待ちしてます♡

こちらのマガジンにて全話無料で公開中。
メンバーシップでは書き下ろしの裏話や番外編も公開予定!

▼ こっちも読んでほしい同棲論

-【89】へつづく -

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