ジモティーで怪しいオフ会に行ってみた話(後編)
前回までのあらすじ
退屈なこじカスは、ジモティーで知り合ったSENAと名乗る人物の飲み会に参加。
指定された店へ乗り込むと、そこにいたのはボーダー服のメガネ男子で–––!?
この記事は、ジモティーで怪しいオフ会に行ってみた話 〜私とSENAの32時間〜(前編)からのつづきです。
ジモティーで怪しいオフ会に行ってみた話
(後編)
5. 女子がいない!
私「えっ…女子は?」
その個室には、3人のメガネ男子が座っていた。
▼ イメージしやすいよう、イラストを描いておく
こんな3人。兄弟かよ
私「セナちゃんはどこ?」
もしかしてトイレに行ってるのかな、と思った。
しかし、赤メガネが立ち上がり、ニヤニヤと笑いながら私を奥の席に座らせようとした瞬間、意図的に騙したのだと分かった。
即座に帰ろうと思ったが、20時間以上前から102回ものメッセージを重ねて来た上、わざわざ電車に乗ってここまで来たことを思うと、タダでは帰れなかった。
▼ 102レス、つまり51ラリーしてるんだぜ…
この話は記事にして昇華しよう。
とにかく今は、この男に「人に嘘をついてはいけない」と教えてやることが先決。
そう決心し、私は世直しBBAのごとくSENAに説教をすることにした。
6. SENAは誰だ!?
私「奥の席には座らない。私はここに座る。これからこの状況を説明してもらう」
そう言って1番手前の席に座ると、店員がおしぼりを持ってやってくる。
「すぐ帰るので水で良いです」と伝えると、ワンドリンクオーダー制だと告げられた。
こいつらと酒を交わすなんて絶対イヤだ…と思い、ノンアルのグレープフルーツジュース(400円)を注文。
お通しとともにすぐに席に運ばれてくる。
隣の席の赤メガネがやけに張り切って「カンパーーイ!!ウェーーイww」などと言うので、仕方なく4人でグラスを合わせた。
落ち着いたところで、目の前の青白ボーダーメガネに問い掛ける。
私「あなたがSENA?」
ボーダーメガネ「えっ違います。僕は参加者で…」
私「えっ!?でもさっき青白ボーダーですってメッセージきたよ」
ボーダーメガネ「…?」
どうやら本当に違うらしい。
私「ちょっと待って、じゃあ私とやりとりしてたの誰!?」
赤メガネ「あ、ハハハ〜…僕ですw」
赤メガネ。
彼はヘラヘラと笑っていたが、どう見ても顔に「ヤバイヤバイヤバイ」と書かれていた。
こいつがSENAだ。
7. 世直しBBAの逆襲
私「なんで嘘ついたの?」
SENA「えっ…」
私「なんで勝手に人の服教えてるの?自分、赤の服やん」
SENA「いや、まぁ…ハハハ〜w」
私「そもそも男女4人の飲み会するから他にも来る人募集します、って投稿だったよね?他にも女いる感じだったよね?なぜ今ここに男3人?」
SENA「そ、それは急に来れなくなって…」
私「嘘だよね?仮にそうなら私に一報入れるべきでしょ。地下アイドルはどこ?」
SENA「地下アイドルは多分三次会から…」
私「随分夜遅くに出歩くじゃん地下アイドル。あなたは何が目的なの?」
SENA「目的も何も…オイ〜お前のせいで怒られたやんか〜〜ww」
SENAは目の前の白メガネに罪をなすりつけようとしている。
白メガネはボーダーメガネとともに固まっていたが、どうやら赤メガネの友達らしい。
SENA「こいつと飲み行こうってなって、でも他にも人呼ぼうってなって…こいつが幹事で、俺は裏幹事だから…w」
私「なにその裏幹事って。それで嘘つく罪悪感半減させてたつもり?てか人数訊いたら5人って言ったり8人って言ったり、嘘ばっかりやん。しかもネカマ。女のフリして人引き寄せてたんやろ」
ボーダーメガネ「うん、俺も女の子だと思ってた。メッセージも絵文字もかなりギャルっぽいし。聴いてた人数とも違うから、ここに来てビックリした」
突然のボーダーメガネ加担。
2人でSENAを詰める。
▲ ただの居酒屋個室が完全に取調室と化す
私「あのね、今まではもしかしたらそれで上手くいってたのかもしれん。内気な女の子が来て、なにも言えずに2時間一緒に過ごしてくれたのかもしれん。でも私は許さんよ。こんなん詐欺だし、下手したらガチで人呼んだりして揉め事にしてくる女もいるから」
白メガネ「…うん、たしかに」
赤メガネ「ちょ、おまえがww」
白メガネ「いや、いつも言ってるけど俺は普通に2人で良いし。嘘は良くないよ」
まさかの白メガネも加担。
3人でSENAを詰める。
8. 撤退
すると耐えられなくなってきたSENAが、相変わらずヘラヘラしながらも内心滝汗をかいたような顔で私にこう言った。
SENA「つ…次の店には来ますか?」
こいつ、サイコパスなの?
しかし恐怖からか、無意識に敬語になってしまっている。
私「行くわけないやん。ていうか三次会に地下アイドルが来るとか言って推してるけど、そもそも私…」
SENA「えっ!?地下アイドル!?」
私「ちげーよ。そもそも私女だから地下アイドルに興味ないよ」
SENA「ハハハ…まさかの地下アイドルかと思った…w」
こいつ、ずっとヘラヘラと話逸らそうとして、全然反省してない…
とりあえずドリンク全部飲んだし言いたいことは言えたし、この辺で撤退しよう。
入店してわずか15分の出来事だった。
私「ドリンク400円とお通し300円で、たぶん700円でしょ。ここ置いとくから」
700円分の小銭を並べた私を見て、「り、律儀w」と笑っているSENA。
お前なんかに奢られてたまるか。
と思ったけど後で確認したらこのお通し500円だった。
200円払いやがれ。
そうして立ち上がった私を横目に、ボーダーメガネにも二次会打診するSENA。
SENA「次のバー、一緒いける?」
ボーダーメガネ「え…いや、うーん…」
私「私と一緒に抜ける?反省会しよ」
ボーダーメガネ「行きます」
SENA「えっ…」
そうして私とボーダーメガネの2人で二次会へ行くことになった。
9. ボーダーとの反省会
ボーダーメガネ「いや〜変な会だったね…まともな人が1人いて良かった」
私「こちらこそ。もうこの感情を分かち合えるのってこの2人だけだよね」
ボーダーメガネ「さすがにあの男たちと一緒にいるのはもう無理だと思って俺も出たかったから…助かった」
私「それにしてもSENAって絶対女だと思ったよね」
ボーダーメガネ「うんあれは完全にネカマだった」
こうして話す反省会は、普通に楽しかった。
クソカスSENAよありがとう。
途中、ボーダーメガネのスマホでSENAとの合流前のやりとりを見せてもらった。
SENAはボーダーメガネから、「青白のボーダーです」というメッセージを受け取っていた。
なるほど、自分の服装を教えたくなくて、咄嗟にこのフレーズを使い回して人を身代わりにしたのね。
もう脳みそがキモい。
そんなこんなでボーダーと解散。
二次会奢ってくれたボーダーに感謝し、最後にLINE(店用の偽名のやつ)を交換してバイバイ。
この時点で、SENAとの出会い(初メッセージ)から22時間が経過していた。
あんなクズと、もう関わることはない。
言いたいことは言ってやったし、もういいや。
そう思って帰宅し、眠りについた。
10. ネカマ討伐
翌朝、「いややっぱムカつくわ」と思った。
メッセージのやり取りを改めて見返すと、もうどう考えても嘘だらけで、騙す気マンマンの様子が見て取れた。
▼ こんな嘘ばっかの内容を、メス臭い名前と絵文字で投稿しやがって…
奴は反省していなかった。
つまり、また繰り返すだろう。
次なる被害者が出る前に、あの嘘つき野郎を辞めさせなければ。
そう思った私は、SENAを通報することにした。
彼のユーザーページを開く。
名前がSENAから未来に変わっている…
自分の悪事がバレたから、名前を変えて逃げようって魂胆だ。
“未来”って、また男か女か曖昧な、でも圧倒的に女に多い名前にしやがって!
その上「お料理教室に行きたい人募集☆」みたいな、キラキラ感溢れるネカマ投稿までして女子感を演出している。
こんなん見たら、女は信用しちゃうよね。
▼ 運営にそのまんま報告
▼ そして1時間後に見に行った結果
彼は無事に強制退会となっていた。
ジモティーの平和守ったり。
以上が 私とSENAの出会いから別れまでの32時間 です。
対面したのはわずか15分だけど、ここ最近で1番濃い思い出になった。
ちなみにジモティーはこんなんばっかりじゃなくて、前編に書いた通り同性の友達を使うツールとしては非常に使える。
使いようによっては結構楽しいから、みんな参入してみてね。
以上、私がジモティーで怪しいオフ会に参加してみた話でした。
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