寺地はるな(2018)『月のぶどう』ポプラ文庫

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姉弟という、いざという時に頼ってもきっといいんだと思わせてくれるような関係が尊い。さらに心に残るのは、どれだけ長くやってきたからといって、それだけで自分にだけ「資格」があるわけではないという主人公の気づき。

ある日突然、天職のようなものに出会って、一躍有名人になるなんてことはあんまりない。でも、目の前には今やるべきことがきっとあるから、とりあえず手を伸ばそう。誰か相棒を見つけて。ワインでも飲みながら。

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