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【連載1/3】篠原湘南クリニックの軌跡 篠原理事長インタビュー

診療所開業から35年、来年はクローバーホスピタル開設20周年を迎えます。そして今、さらなる進化へ向かう中、これまでの道のりとこれからについてインタビューを行いました。(全3回)


大阪で医師の両親のもとに育ち、昭和大学医学部へ進学しました。バリバリの体育会系でアイスホッケーに夢中になって留年し、両親にひどく叱られたことは苦い思い出です。

医局はダイナミックさに惹かれ心臓外科に入局。最初に「篠原、俺と一緒にやろう」と声をかけてくれた脳外科の助教授(今の准教授)には「俺は大魚を逃したな」と言われてとても感激しました。

1988年、39歳で現クローバークリニックの場所に診療所を開設。昭和大学や日本大学の医師や看護師が手伝いにきてくれて、ついでに海でみんな真っ黒に日焼けして帰りました。遠くから手伝いに来てくれたことはありがたかったですね。 人の大切さに気づくことができました。


開院の日の思い出

「きゃ~先生~来てください!」看護師の悲鳴で駆けつけると採血中の男性患者が倒れています。意識はすぐに戻りましたが、あわや初日に救急車を呼ぶことになるのかと冷や汗をかきました。

その彼は開業のために尽力してくれた銀行マンで「この先生なら絶対に流行るから大丈夫です!」と上部に掛け合ってくれて融資を受けられ開業できたのです。この日も私のために保険証持参で頑張ってくれたんでしょう。この恩は本当に忘れら れません。


目標を達成しみんなで日帰り温泉に

初日は8人、2日目は4人の患者さんが来てくれました。スタッフは看護師2人と事務員1人。 患者さんが30人を超えたらみんなで温泉に行こう!と頑張り、めでたく箱根天山日帰り温泉へ行くことができました。
患者さんは少しずつ増え、開業4か月目に空床であった19床を稼働させ、年内には満床になりました。


患者さんとバーベキュー

花火大会の日は屋上で、患者さんも呼んでバーベキュー。寛容な時代でした。患者さんの家に食事に呼ばれ、お風呂に入れてくれたこともありました。そういう温かいふれあいがありましたね。(次へ続く)



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