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「観察力」がクリエイターを凄腕にする/編集者の言葉#24

毎日note3日め。そして、更新がとまっていた「編集者の言葉」の24回目です。今日は『観察力の鍛え方』佐渡島庸平著/SB新書を読んでいて見つけた学びの話です。

佐渡島庸平さんはクリエイターの発掘や育成をする仕事をされています。そのせいもあってか「いいクリエイターの条件とはなんですか?」と尋ねられることが多いそうです。

そのたびに挙げるのが「観察力」だそうです。それだけに「観察力」については自分でも常々思考を重ねているし、周囲の人にも観察力を高めるようにとアドバイスしているそうです。ではなぜ、「観察力」を鍛えるのが創作者にとって有効なのでしょうか。

 観察力が鍛えられてくるとインプットの質は上がる。特別な努力をしなくても、日常的に質の高い情報がどんどん蓄積される。そして、インプットが溜まってくると身についてくるのが、俗にいう「感性」と呼ばれるものだ。感性が上がると、今度は気づくことの質と量も飛躍的に増える。アウトプットの質も上がってくる。この軌道に乗りさえすれば、指数関数的に成長していくのみだ。/P45 

観察力の鍛え方

ということは、先天的なものだと思われがちな「感性」というものも、観察力を鍛えることで、磨くことができるということです。これは私にとって大きな発見でした。

人間、歳をとると感性が鈍ってくる。若いときのようなみずみずしい感性は失われていく。そう思っていたのですが、この言葉はそれを打ち消してくれました。

ではこの観察力とは何か。
佐渡島さんは本書の中で、次のように述べています。

「なぜリンゴが木から落ちたのだろう」という平凡すぎる問いを、世紀の発見にまで導く力、それが観察力ではないか。/P5

観察力の鍛え方

それは平凡な世界から「センス・オブ・ワンダー」を発見する力であり、絶望に満ちた地獄のような汚れた世界でも、光を見いだす力のように、私には思えました。

あと、「編集者とは、創作者と世間をつなぐ仕事だ」という定義は、実に的を射ていて、思わずうなづいてしまいました。また再読したいと思います。

佐渡島さんのnoteです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
よい一日を!

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