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監査難民

この2~3年、そこそこの問題になってきているんじゃないかな、と思います。
そもそも証券市場のインフラとも言える、監査のシステムを根本的に変えていかないとどうしようもないとも思うのですが。
ちらほら耳にする、監査法人からの大量退職が業界の慢性的な人手不足に拍車をかけているようで、状況は悪くなっているように思います。
横で見ていても、年々やることが増える会計士のみなさん、本当に激務ですもんね。
特に大手監査法人では、もはや監査報酬が高いとか安いとかというレベルを超えて、そもそもリソースがないのでどうしようもない、という感じになってきている印象。

知り合いのある上場企業では、第4四半期入って突然、来期以降の監査契約終了の通知を受けて大騒ぎしていました。少し前の常識では考えられないようなことが平気で起こっています。
私がIPOを経験していた時代とは様変わりで、気長にきちんと面倒を見てくれる監査法人を探すということが、かなり難しくなってきているのではないでしょうか。

ここでせめてもの対策として大事なのが決算月。
創業時に深く考えずに3月決算にしてしまう会社も多いと思いますが、日本企業に一般的な決算月を選択すると、ガチで監査難民になります。
上場準備に入ってから決算期変更しなくて良いように、あらかじめ中途半端な月を決算月にしておくのがおすすめですね。

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