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創造曲線とヒットの関係

自分が得た知識が、実際に目に見えた時って嬉しくなるものですね。
嬉しくなったので記事を書くことにしました。
そして、この内容は演劇にも当てはまりそうです。

-何もやる気が起きずにダラダラとスマホをいじっていたある夜、Twitterで下のような画像を見つけました。

タピオカのブームを示した図です。

そして下が、私が前に読んだ本に出てきた創造曲線という図です。

出典: https://www.hayakawabooks.com/n/n8e6a5e5f0331より引用

創造曲線はアレン・ガネットの『クリエイティブ・スイッチ』の中に出てくる図で、なじみ深さと好感度の関係を表した時にできる釣鐘型の曲線です。
最初は受け入れられなくても、何度も目にしているうちに馴染み深くなっていき、馴染み深くなるほど好きになって、次第に飽きるという現象を表しています。

これにタピオカのブームが面白いくらいに一致しているのです。

創造曲線と照らし合わせて見てみると、
2018年3月〜2019年3月…隠れブーム
2019年3月〜2019年夏頃…スイートスポット
2019年夏〜秋…陳腐化の開始点(ピーク)
2019年冬以降…成功後の失敗
2020年現在…時代遅れ
となるでしょうか。

タピオカのブームに関してこのような記事もあります。

“若者が熱狂的に好きだったタピオカから離れ始めた理由として、ブームが起きたことでタピオカが若者だけのモノではなくなったことも大きく要因していると思われる。
マスメディアでタピオカが流行っている、ビジネスチャンスがあるなど、もち上げられたことや、急増したタピオカ店舗を通して、若者は消費されている感覚を頻繁に感じるようになった。それによって、タピオカに対する好きを冷静に捉えるようになってしまい、以前のように楽しむことが減ってしまったと考えている。”
(引用: https://news.livedoor.com/article/detail/18191300/

若者のタピオカ離れは、タピオカを実際に飲んでいなくても、メディアやSNSで目に触れる機会が多くなったことにより馴染み深くなりすぎたことが理由の一つだということが分かります。

これはタピオカだけではなく、ゲームや音楽、映画、アニメなどほぼ全ての物に当てはまります。たまごっち、ポケモンGO、君の名は、パンケーキ等、必ず爆発的なブームが起こった後は落ち着いていきましたよね。

しかし、ロングセラー商品や長年愛されている音楽や作品も存在します。
『クリエイティブ・スイッチ』によると、ブームを引き起こし続けるためには、自分のアイデアや商品が創造曲線のどの地点にあるのかを見極めることが大切とのことです。

例えば、ビートルズは、ファンが新しいサウンドや楽器に慣れ親しむにしたがって、しばらくそのサウンドや楽器を使用し、飽きる寸前で使用を止めたといいます。また、アイスクリーム・メーカーの「ベン&ジェリーズ」は、トレンドをじっくりと見極め、新商品を発売するとのことです。

新しいものができたからといってすぐに世に出すのではなくて、しっかりと時期を見定めることにより、効率よく顧客の心を掴み続けることができるのですね。

演劇界では、ロングラン公演がなぜお客さんを魅了し続けているのかを見ていくことが一番のヒントになるかもしれませんね。
Endless SHOCKの記事が分かりやすく、参考になりそうなので貼らせていただきます。

・堂本光一主演舞台『Endless SHOCK』はなぜ多くの人を魅了し続ける? 注目したい3つのポイント
https://lp.p.pia.jp/shared/cnt-s/cnt-s-11-02_2_ebbbf183-cce8-40d5-a3d8-abb8b052138e.html

・堂本光一主演『Endless SHOCK』、“日本一チケットの取れない舞台”であり続ける理由
https://www.oricon.co.jp/special/49827/

もっと創造曲線について知りたい方は、アレン・ガネット『クリエイティブ・スイッチ』
是非読んでみてください!
おすすめの本です!



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