子育てもキャリアも、そして健康も諦めたくない、だから私は公務員になった
私が公務員になった理由シリーズ第二弾です。
シリーズを書くことにした理由はこちらをご覧ください。
2つ目の理由は、ライフステージの変化があっても仕事を続けることができ、なおかつ過度な負担がかかって心身を壊すリスクが低いと思ったからです。
公務員は子育てをしながらも正規職員として働き続ける女性が多い。説明会でも育休を取得して復職した方の話を聞くことができました。ロールモデルになるような女性の先輩がいて、自分も同じように両立できる環境が期待できると思いました。
実際に入庁してみると、誰でも出勤時間を複数の時間帯から選べたり、1時間単位で年休(有給)が取得できたり、時短勤務やフレックス、リモートワークの制度があり、環境が整っている方だと感じました。
今時女性も働き続けるのが当たり前の時代になっていると思いますが、私は母の影響を強く受けていると思います。
私の母は仕事と育児を両立し、今も新卒で入社した企業で働くエンジニアです。ただ、非常に苦労している姿を見てきました。利益を出さなければならない民間企業において、子供がいても数字で結果を出していかなければならない。景気が悪い時期に不要と見なされればリストラされてしまう。そのプレッシャーと、思い通りにはなかなかいかない子育ての両立。さらに公務員ほどは働き続ける女性が少ないため、周囲の理解を得にくく人間関係にも影響を及ぼす環境・・・
母は一時期休職に追いやられてしまいました。明るかった母が、笑顔を作ることも難しく、人に会えなくなってしまいました。なんとか回復して復職して数年経つ今もなお、薬を飲まなければ熟睡することができないようになってしまいました。
子供の頃、周りの友人のお母さんたちが専業主婦やパートタイムで働いている中、正社員として頑張っている母のことを尊敬していました。「私も母のように経済的に自立したお母さんになりたい。」そう思うようになりました。
ただ、当然ですが、健康は幸福の土台です。仕事と育児の両立と引き換えに、それを失いたくない。学生の時点で、そこを強く意識するようになりました。
もちろん、民間企業で働く全ての女性が健康を損なうほど頑張りすぎているわけではないと思います。公務員でも、仕事の状況やその時の人間関係によっては「働き続けることは難しい」と退職や転職を選ぶ方もいると思います。そして残念なことに、公務員でも精神を病んでしまっている人はいます。あくまでも学生の時そのようなことを考えていたという話です。