大切なことは全て「合コン」から学んだ


■陽キャと陰キャ



みなさんは、自分が陽キャと陰キャ、どちらだと思いますか?

私は周りからは圧倒的に陽キャだと思われるんですが、、個人的にはかなりの陰キャだと思っています。。

美容室や歯医者などでは一切喋らない。
ツイッターやインスタもほぼやらない。(このnoteを告知するくらい笑)
6000冊以上、漫画を持っていて、ネガティブな内容(いじめとかサスペンス)をテーマにした漫画が多い。

などなど。。
もちろん、パーティーなど人が大勢集まる場所は苦手で、そこでちゃんと楽しんでいる人を羨ましく思います。(意外と思われると思いますが、、)

一番リラックスできる時間は、帰宅後に暗い部屋でひとり、静かな曲をアップルミュージックで聴きながら、ずーっとビジュアライザーを見ている時です苦笑(ビジュアライザーは、⌘Tで切り替わる機能です。)

多分、仕事で陽キャを演じる。というかそれが仕事として大事なコトだと思っているので、それの反動もあるかもしれません。

最近、お客さんから教えてもらった「愛着スタイル診断」という心理学に基づいたテスト。何人かにやってもらったのですが、結構的を射ている結果がでます。もし、みなさんも時間があれば、ぜひやってみてください。


これは恋愛における心理テストみたいなものですが、自分は不安型と回避型と安定型がほぼ同数という珍しいカタチになりました。
陽キャと言われる人は、ほぼ間違いなく安定型の人だと思います。

愛着スタイル診断結果(城殿) ※解説は上記リンクから



■合コン=死語



ここからが本題です。

テーマを見て「大丈夫?」と思われた方も多いと思います。
今回は自分の体験談なので、なにも参考にならないかもしれません苦笑。

このnoteの大目的。「なぜプロダクションから若い人が辞めていくのか?」という課題を考えるにあたって、この「合コン」というテーマは、いいきっかけになるんじゃないかと思い、これから大真面目に話してみます笑

そもそも「合コン」はもうほぼありません。
(昔は飲み屋にいったら、必ず1組は合コンの光景があったものです)
死語といってもいいんじゃないかなと。
コロナの影響もあり、弊社の若い人に聞いてみても、「合コン」に行ったことがある人はほぼいません。

私が20代の頃は時代性もあり、毎週合コンが開催されていました。
だいたい、先輩から依頼されたり、呼び出されたり。

当時はマッチングアプリというものもなかったので、出会いの場は「合コン」でした。陰キャの自分としては、最初はとても辛かったです。

でも実は、「合コン」には、プロダクションにとって大事な要素が全て含まれていたんです。

「合コン」が単に下世話な場所(持ち帰れるかなど)じゃなく、単純に相手や先輩が、その場を楽しんでくれたかどうかの勝負であること。
そして、その「幹事」として。を前提に読んで頂けたらと。


■合コンから学ぶこと



今思うと、合コンにはプロダクションとして大事な要素である、
「コミュニケーション能力」「ホスピタリティ」「人と人とつなぐ力」「シミュレーション力」「現場力」を養う訓練だったと思います。


・「コミュニケーション能力」

合コンは「初めまして」という初対面でのグループ対グループの場所であり、マッチングアプリのように、1対1ではありません。

1対1ならば、話が盛り上がらなくてもハズレだったなと次にいけばいいのですが、合コンは、周りの人もいますし、話をしないわけにもいきません。

当然、話題を持ってなければいけないですし、否が応でも会話をする必要があります。どうしたら、相手が興味をもってもらえるか、つまらない話をすると、その合コンは失敗だと烙印を押されるから、必死です。

そして、先輩や後輩に対して、自分がどのような振る舞いをするかどうかも見られています。時には、先輩を持ち上げたり、後輩を褒めて相手に好印象を与えたり。

それも、コミュニケーションとして自分のことだけではなく、全方位で考えて会話をするスキルが求められます。

また、仕事に忙殺されている中、業界と関係ない話を聞くことも、貴重な機会でした。それが話題にもなりますし、自身の引き出しを増やす場所でもありました。

なにより、初めましてグループでの会話は、スタッフ打合せと似ています。
物おじせず、初めましての相手でも、自分の話をしたり、相手の話を聞いてあげたりすることは、仕事にも生きるスキルだと思います。


・「ホスピタリティ」

合コンの際、ひとりでつまらなそうな人がいたら、話を振る。
空いているグラスがあれば、注いであげる。
料理が足りてなければ、発注する。
先輩や後輩を立てる。

ホスピタリティに必要な目配り・気配り・心配りが求められる場所です。
幹事として、合コンを成功させるためには、このホスピタリティは仕事以上に結果がすぐ求められます。

これもグループならではの視点が必要で、相手の立場にたって、誰も不幸せにならないよう立ち回れるかは非常に難易度が高い場所だったと思います。

同じ業界の人なら通用する(理解できる)ホスピタリティを発揮できたとしても、全く違う業界の人を満足させるホスピタリティを考えるコトは一つ上のホスピタリティを仕事に発揮する上で、役にたったと思います。


・「人と人をつなぐ力」

合コンを要請された時、その依頼主がどのような人を求めているか。
それに合わせた人選が必要です。

例えば、ギャルが好きな人なら、そういう人を繋げる人脈をもっている必要がありますし、相談できる関係性を築かなければいけません。(たとえ自分が苦手でも。)

そして、同じ人の組み合わせはもう使えないので、新たな人脈で新しい人を呼ぶ必要もあります。そして、声をかけた以上、その人たちも楽しめるように、その場を盛り上げる責任もでてきます。

プロデューサーはプロとプロを繋ぐ仕事ですが、前提として、お互いのニーズにマッチした繋ぎをする必要があります。
どんな要望にも応えられるように、ちゃんと人脈をもっておくことの重要性を学ぶことができました。
また、ツテでの人脈は仕事上のそれよりも、よりセンシティブになることも。


・「シミュレーション能力」

まずは、お店選びでシミュレーションが必要です。

わいわいする会なのか、比較的フォーマルな会なのか。
個室が必要なのか。予算的に適切なのか。
場所が重要なのか、料理の質が重要なのか。
2次会はどうなるのか。その時に適切な場所をスムーズに案内できるのか。

考えることはたくさんあります。
ここも、合コンの満足度に直結する部分なので、お店のレパートリーは常にもっていなければいけません。

会場だけではなく、会のコーディネート全体を、その人選に合わせて適切にできるかは、シミュレーション能力が不可欠です。

これも、仕事で非常に役に立ちました。
仕事終わりで飲みにいく場合、いい店を知っていれば感謝されますし、どのようなニーズでも応えられるように、常に先を見据えたシミュレーションが培われたと思います。

もちろん、飲みの場以外でも、このシミュレーション能力は、制作部として先回りや準備の緻密さにおいて、非常に役立つ能力です。


・「現場力」

自分はなるべく進行役として、そこにいる人たちが楽しめるように、話題をふり、会話を回すことを心がけていました。

空気を読む。場を回す。臨機応変。バカになる。司令塔になる。

この辺りは仕事上、撮影現場でも必要になってくる時があります。
これができるかどうかは、スタッフとの現場においてプロダクションとして大事なことです。

無駄な時間を過ごしてほしくない。

そのために、この場・この一瞬を無駄のないように進行したり、楽しんでくれるように考えるクセをつけることが、合コンという現場の延長上で仕事に役立ったと思います。


■「合コン」という言葉の強さ



昔は当たり前だった「合コン」。
いまはもう時代に合わない言葉になっています。

でも、他の言葉で言い換えて「異業種交流会」って言えば、なにも違和感はないです。「出会い系」が「マッチングアプリ」と呼ばれて市民権を得たように、合コンもなにかいい言い方ないですかね笑。

なにが言いたいかというと、はじめましてのグループ間の集まりは、とても勉強になることが多く、コロナが落ち着いた今、もう少しその機会を創出してもいいのかなと思っています。

もちろん、上から下に対して強要するのではなく、自分のように上の立場の人間が、積極的にそういう出会い(合コン)の機会を作ってあげること。

それを、いま実践しようと思っています。
コロナが明けて、もっとリアルな人と人の繋がりをもう一度再認識することが大事で、今の若い人たちには、その経験が圧倒的に足りない=面くらう部分もある

そして、そこに戸惑い辞めていく。

プロダクションにとって、そこを楽しめないのは致命的です。
人と人を繋げる仕事において、ちゃんとその成功体験を踏ませてあげること。それが楽しいと思うことを知ってもらえたら、もっと若い人がこの仕事を楽しいと思ってくれるんじゃないかなと思っています。

古い考え方かもしれません。
飲みニケーションなんて、時代遅れだと思う人もたくさんいます。
でも、その合コンが成長の機会になると思ったら、特に上司の方々はセッティングしてあげてもいいんじゃないかなと。

そもそも、たかが合コンにここまで考えて、必死にやってる人はいないと思いますが、、笑
なんでこんなに必死にやったのかは、結局、陰キャで自信のない自分にとって、少しでも傷つかないように、ミスや失敗を恐れた結果だと思います。

あとはひとえに、相手や先輩や後輩が、それで喜んでくれるから。
そして、それが自分も嬉しいと思ったからです。

どうですかね?
合コンの目的をこのように解釈したら、もう一度合コンするのも悪くないと思いませんか?

思わないか、、苦笑


■おわりに


先日、プロダクションナイトという、
プロダクションの若手限定で横のつながりをつくる会を開催しました。
100人以上きてくれて、大盛況でした。

プロダクションナイトの様子(2023/5/19開催)

いま、若い人たちはリアルな出会いの場所、そしてちゃんと話ができる場所を求めているんじゃないかなと、自分の仮説が少し現実になったような気がしました。

合コンの話は、あくまでその延長?でしかないのですが、リアルに人と人があう機会を、もっと創出するべきだし、時代に合わせたカタチでもっとできることがあるんじゃないかなと思います。

そして、出会いは無駄にならない。
自分自身が成長できるきっかけになる。

リモートやマッチングアプリじゃなくて、偶然的な出会い・強制的な出会いでもいいんです。リアルである・グループであるからこそ、成長できる幅があると思っています。
※マッチングアプリを否定しているわけではありません。

陰キャな人間こそ、出会いを大事にして、繋げる努力をしていけば、
少なくとも、仕事では役にたつことがあると実感しています。

テーマがちょっと誤解を招く感じなので、うまく伝わったか不安ですし、
昔話っぽくなってしまったのが悔やまれますが、、

コロナが明けて、もっと人とのリアルな出会いを大事にしていきましょう!
という話でした笑

またもや長文、ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?