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転職して半年経つが・・・

今の会社に転職して半年ほど経つが、昭和生まれが二人しかいない会社で働いた感想を簡単にまとめよう。

若い連中ともすっかり打ち解けてちょいちょい飲みに行くが、古く香ばしい感じの居酒屋とかに入って
「いや~なんか昭和っぽくていいねーこの店」
なんて言ってしまうと、昭和っぽい?って結構本気で疑問を抱かせてしまったりしてしまうので、昭和という言葉はNGだなと最近は気を付けるようにしている。

こういう自分の当たり前が一回り以上離れた連中といるわけだから当たり前ではないのである。
これに気づけないと後々痛いおじさんになっていくだけだなと思った。

入社前の社長との面談で言われたのが
「うちは若いけどスタートアップってわけじゃないから」
とのことだったが

スタートアップだった・・・

最初は窓際との戦い


誰かから引継ぎがあるわけでもなく、誰かに教えてもらうわけでもなく、これは自分で仕事を見つけて、とっとと自分のものにして自分のテリトリーを作らんとやばいなと、入社二日目に気づき自部門の領域に関わらず、気づいた事は全ていったん自分でやってみて適切な部門にFBしていくというのを繰り返した。
何もやらないで、あの人は何をやっているんだろう?って思われるより、他人の領域まで踏み込んで、あいつうぜーなって思われる方がましだなって思ってやっていた。

いちおうIPOを目指す会社の経理一人目という環境だったので、その体制構築には全力を注いだが、経理という仕事は社内の体制が整っていないと実はそれほど日頃やることがないのである。

そこで思い切って他部門にも切り込んで、そこの部門のデータやフローを整備することで経理の仕事にもそれが紐づいてくるものである。

スタートアップへの転職で、そこの環境にマッチするのかとたびたび話題になるが、自分は社内失業への危機感からうざいほどの世話焼き屋になり、気が付いたらマッチしていたようだ。

スタートアップへの転職ではまるか、はまらないかは結局その人のポジションにもよるのだろう。

自分は40後半になるおっさんだったので、入社時は役職こそなくても何でも屋みたいになって常にその中から最良の選択肢を提供し続けるということをやる必要があった。
たぶん会社はそんなことを具体的に求めていたわけじゃないけど、そうやって動かなかったらうっかり社内失業になったのでは?ってちょっと恐怖を覚える。

これが未経験や若い子たちなら、先輩に教えてもらう内容を、ひたすら実践して早くひとり立ちすることを望まれるのだろう。

そしてKGIにチャレンジ

会社では四半期に1度評価があり、ここで爆上がりする人もいれば爆下がりして去っていく人も多いらしい。
爆下がりした人の理由を聞くと、窓際にいってしまったとのことだったが、危うく自分もそうなりかねないと危機感をもったので、なんか会社にも理由あんじぇね?とはちょっと思ったりしている。
それも含めてスタートアップだからでちょっと割り切れないかな?って別にそんなネガティブにとらえてはいないが、少なくとも自分の後から入った人たちには、窓際にいってしまわないようにフォローだけはしている。

四半期の間の入社だったので、しばらくは評価の基準になるKGIは持っていなかったが、四半期を迎えてKGIを持ちことになった。
ここで3カ月間の目標との戦いが始まるわけだが、なかなかハイレベルな目標を大量に与えられたので、これ達成できたらめっちゃ給料上がるだろうなという期待のもと、かつてないほど気合入れて頑張った。
結果、すべてやりきり100%以上の評価をいただいたわけだが、この3カ月のKGIに対する取り組みではスタートアップらしい問題が発生した。

3カ月前と状況は一変しているのである。
3カ月前に見えていなかった重要な課題が進行しているのである。
自分が評価を上げるために全力でKGIに取り組んで、これがおわったら次の四半期はこれやろうかなんて考えている暇はないのである。
評価だけ上げたければこれでいいのだが、こんだけ若い会社で40後半のおじさんがいるってことは、まだ役職があろうがなかろうが、会社の成長が鈍れば無役職でもおじさんの責任は重大なのである。

スタートアップに自分が存在する意義

会社の成長が自分の評価になるのかな~
なんて思ったとき、ようやくこの会社での自分の立ち位置がはっきりとわかった。
自分にとってのKGIは会社が成長するためのプロセスであり、この四半期に自分の評価を上げるために何をすべきかではない。
5年後10年後の姿を考えたときに、何をしていくべきかを考えて、その中で自分はこの3カ月はこのプロセスをやる!
このマインドがスタートアップでマッチしてやっていくおじさんには重要なことなんだと思う。
そのためには最低でも、部署も関係ないなく会社が実行すべきプロセスを1年分洗い出し、その中で自分は次の四半期このプロセスをやりますって、ボスとすり合わせして実行する。

自分の評価だけのために頑張っても自己満足でしかないなぁと、今回の評価を受けて強く思ったのです。

まあそんなこんな思う日々です。
大変だけど、スタートアップとことん楽しんでます。





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