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白い精鋭部隊たちよ、あとは頼んだ
「おい、アッチに逃げたぞ!追いかけろ!」
精鋭部隊がじわりじわりと敵を追いつめる。
「もう逃げ場なんてどこにもねー。ジタバタせず観念しろ!一人残らず消すんだ!」
わたしの中に入った白く小さな精鋭部隊たちは、敵を倒すために必死に戦っている。
「ちきしょー、そんなにカンタンにやられてたまるかーーー。みんなもっと暴れるんだ!」敵もジタバタとあがいている。
そういうときってさ〜、めちゃめちゃ眠くならない?え、なんの話かって?これよ、これ。
昨日、ひきはじめの風邪に気づき、サッサとお薬を飲んだのね。
薬という精鋭部隊はわたしを敵であるバイ菌から守るために一晩中、戦ってくれていたのよ。
でも、敵もそうカンタンにはやられないわけ。朝起きたら昨日よりも痛いのど。
ただありがたいことに、熱もだるさもない。だるくないだけ元気に動けるわけだ。そうして仕事に行ったわけである。
精鋭部隊もわたしが体を休めないから、時間が経つにつれてヘトヘト。
仕事中わたしが戦っていたのは眠気。エアコンの利いた心地よい室内でデスクに座り、のんびりゆったり時間が流れていく。
仕事してるのに、のんびりゆったりっておかしな表現かもしれないが、そう感じることってないだろうか?
忙しいとあっという間に過ぎてく時間も、ある程度落ち着いてると時間が過ぎるのが遅い気がする。
今日はゆったりだったので、何度か意識が飛びそうになっていた。
あ、話がそれた。戻そう。
のどが痛かった今朝は、半分がやさしさでできてる奥の手部隊を出動させることで、痛みから逃れることができたのだ。
きっとわたしの体の中では、こんな攻防が繰り広げられてたにちがいない。
「お互い、いまは休戦しようではないか。どちらも戦いの疲れが出るころだ。ここはひとつお互いの作戦会議の時間としよう」
それぞれが負傷している兵士たちの手当ての時間にもなる。
いや、わたしとしては休息とか休戦とかいらんからサッサと倒してほしいものだが、きっとそういうわけにもいかんのだろう。不本意だがいたしかたない。
今日のところはサッサと寝てやる。
その間に、全滅させてくれればいいからと上から目線でモノいうわたしに、明日制裁がくだるのかもしれないという恐怖に駆られながらも、襲いくる眠気には勝てないのである。
白い精鋭部隊たちよ、あとは頼んだよ。
Revenge Day71クリア
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