ときどき、周囲の全てがとてつもなく早く大きく感じる現象に悩まされている

題の通りである。普段通り生活していると、ある瞬間、突然何もかもが「早く大きく」感じる。何が早く大きく感じるの?と疑問を持たれるかもしれないが、「全部」と答えざるを得ない。

この感覚を言葉で表現するのは、非常に厄介で難しいため、全部という表現をしているだけ、と言えばそうである。以下で具体的に症状を述べるが、本質的ではないため、感覚として理解してほしい。

早く感じるとはどんな症状なのか

まずは、どんな症状に陥るのか列挙してみる。時間の流れが早くなる・目に入る情報全てが早くなる・聞こえる音が早くなる・自分の動きが早く感じる・自分の話す言葉が早く感じる・概念が大きく感じるetc…言葉で説明できるのはこれくらい。あとは表現できない何かが早く大きくなる。

例えば時間に関して、体感3〜5倍くらいに感じてくる。明らかに実際の時間はそこまで進んでいないのにも関わらず、驚くスピードで時間感覚が過ぎていく。

その速さに追いつこうと、こちらも動きや話すスピードを上げてみると、時間はその分、速度を増す。光には追いつけない、みたいな感覚かもしれない。

ただ早く過ぎ去るだけなら良くない?と思うかもしれないが、非常に厄介で恐ろしいことが起きる。それは、五感で得た情報全てが謎めいて分からなくなってしまう、という事態に陥る。

目で見える風景や、周囲から聞こえる音があまりにも早すぎて、脳の情報処理能力が明らかに遅れをとっており、認識できなくなる。

例を出すと、本来なら自分のテンポで読めるはずの文章を理解しようとして1〜2回読んでも、情報処理能力が低下 (多分自分の脳の処理能力は低下しておらず、周りが高まっている?だけ) しているせいで、ただの「文字」としか認識できない。5回くらい読んでやっとその分の意味を理解できる。

だが、その文を理解したことで、凄まじい量の情報が頭を駆け巡ってきて、結局何もできない。要するにインプットはなんとかなっても、アウトプットすることが不可能になる。

例外もある。人と会話することはなぜかできる。しかし、その時話した内容はほぼ覚えていない。友人に「今俺おかしくなってなかった?」と聞いても、「え?全然」としか返ってこない。この現象によって自分がおかしいと感じるのは私だけであり、周囲の人間からは至って普通に見えるとのこと。

大きく感じるとはどんな症状なのか

ここまではこの現象によって誘発される、「早さ」への影響の話をしたが、前述の通り「大きさ」への影響もある。これは、言葉にするのが難しすぎて、どう説明したらいいのか全くわからない。

自分の体の大きさは異常に小さくなって、大きさが自分を攻撃してくる感じ。しかも早さと一緒に。押しつぶされている感覚に陥る。一体何に押しつぶされているのかわからないから、適当にそれを概念と呼んだ。でも形があるわけでもないので、案外正しいのかもしれない。

目を開けていても閉じていてもこの概念に襲われる。おそらく、視覚による情報は影響してこない。感覚としての大きさに潰されるだけ。そして、その概念を考えれば考えるほど膨らんでいく。膨らみの終わりが見えない。

自分でも何を書いているのか、さっぱりわからないが、これが私の悩む現象の症状である。

いつから発症したのか、発症原因について

思えば、幼少期からこの謎の現象に悩まされていた。初めてこの現象に襲われたのは、幼稚園の頃インフルエンザに罹患したとき。当時は、インフルエンザにかかるとタミフルと呼ばれる薬を処方されていた。

このタミフルという薬は、よく悪夢を誘発させることで知られている (人によります)。私は、よくインフルエンザになっていたので、その度にタミフルのおかげで悪夢にうなされていた。

そしてこの悪夢から目覚めるたびに、周囲の何もかもが早く、そして大きく感じた始めたことを覚えている。だから、この現象は薬による副作用か、と認識していた。

ところがこれ以降、この現象に悩まされることになる。誘発するトリガーは一切わからない。突然襲ってくる。

ただ、唯一の救いなことといえば、年単位で起こる回数がせいぜい3〜4回ほどであるという点である。しかし、これが大切な日と被ると最悪だ。高校3年生の受験初日にこの現象が現れ、焦った結果、一時的なパニック障害も誘発してしまった。

不安やストレスという精神的なものがトリガーなのか?とも思う。ただ、ぼーっとしてる時にも突如ヤツはやってくる。

そして、この現象は何分で終わるのかがわからない。考えれば考えるほど終わらなくなる。でも考えずに思考をやめても、終わってくれない。はいはい、またアナタは苦しませに来たのね、という精神で、ある程度向き合ってやるとスッといなくなることが多い。まぁ、所詮感覚の話だ。

似た病気はあるのか?

少し似た病気として「不思議の国のアリス症候群」というものがある (気になった方は調べてみてください)。確かに雰囲気は似ている。ただ、間違いなくこの病気ではない。自分が陥る「大きさ」の話が根本的に違う。というか、説明できるはずもないか、とも感じる。

以前、似たような症状で悩まされている方が執筆した記事を2個ほど見つけたことがあった。ただこの症状に名前がついていないため、検索キーワードをすっかり忘れてしまった。

しかし症状が全く同じなわけではなかった。「早さ」には触れていても、「大きさ」の話はしていない。「大きさ」について、私と同じように悩んでいる方がいたら、是非とも話してみたい。

なんだかこの話をしていたらまた襲ってきそうだ。今日はこの辺で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?