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  私の"うつ"は誤診でした

 自己紹介だけの書き逃げ・・と思われても仕方ない書きっぷりでしたね前回note。ですが続ける意思はあります。てか意欲は満々とあふれかえっております。

 個人情報に触れてしまう恐れもあるため、パキッとありのままは申せないのですが、私の"うつ"は誤診としか判断できない・・にもかかわらず個人経営の心療内科に一年半、大学病院の精神科に七年を超えて通院してしまったわけです。(いろいろやばい)知らぬことといえ(診断したのは私ではない)、我が国の保険制度に対して済まないと思う一方で、この展開だと最大の被害者は自分では?という気も当然ながらします。ちな後半の2年は社会保険ですが。
 とはいえ復讐心なるものをまるで培わないメンタルなので、病院に対する働き掛けと云ったら「ここですぱっと"卒業"させて下さい」しかありません。桜の花は終わってしまいましたが、まあいい頃合いでしょう。

 ここで老婆心が頭をもたげるわけです。これだけ長きにわたり「病人認定」してくれていた病院側が、患者の口先だけを信用するものであろうか?
 これを読んでくださっている貴方のように。

 なんか大昔に読んだブラウンの「真っ白な嘘」のような書きぶりしてますけど、自分を担当されたのは経験の浅い先生オンパレードでしたが曲がりなりにも大学病院に籍を置く医学者と、一介の初老の女性患者の主張とではどっちが信じるに足るか・・悪魔の証明とはまた違うけれどこの命題もなかなかに一筋縄では行かなそうです。
 でも勝機はあります。
 かくいう私、この国にはかなり珍しいと思われる女流ヒロイック・ファンタジー作家なので!書物は知能をみがく砥石(『氷と炎の歌』ですね)という考え方で今までやってまいりました。ヒロファンより出版点数の多いだろう中世風ファンタジーの女騎士さんたちより、もう少し蛮族っぽいというか・・。どストレートに本題を切り出すのが、自分らしいし、最短だろうし、「こちらには誰一人傷つける意図はないから」を明確に出せば道は斬りひらけるだろう、とたかを括っています。

 人間が生き活動する期間は限られています。職業作家になれたのは僥倖でしたがそれでもこの立ち位置を得るのに試行錯誤がなかったと云えば嘘になる。小説家に憧れたのは学生から足を洗う少し前くらいですから「準備期間」はめっちゃ長かった。まあ小説修行だけしてた訳もなく、それなりにリアルも楽しんで今に至る訳ですが。
 もし誤診と誤った投薬によって、文章表現にかかる特性のほぼほぼ全てを奪われていたとしたら・・?とある向精神薬が処方に加わってからなので、休筆は6年を超えています。すでに還暦を迎えたわが身、6年間もの執筆中断は痛くないとは流石に云えません。ふつうなら…まっとうな文筆家なら注文は途絶し、廃業もやむなしでしょうね。

 しかし、私と病院双方にラッキーだったのは、とうていふつうじゃない…スケールに当てはまらないプロジェクトに私が加わっていたことです。6年(実際に本が出なくなってからだともう少し長い)を経てもなお「終わらなかった…完結はまだまだ先」というとんでもない(あきれた)プロジェクトだったのです。……このままだとサグラダ・ファミリアに負ける可能性もゼロではない。汗。
 いやだから自分は復帰しないといけないわけで、でもそれは良い方に働くプレッシャーなのでメンタルの負担にならない、とは云っても丸6年以上プロジェクトの作品はおろか起承転結のある文章をまったく綴っていなかったわけで。なんといえばよいのか…かなり錆びついているんじゃないかという不安、メルカリで中古の機器を買って動作確認する前におぼえるような不安は当然ありました。

 

 今はよい時代だと思います。執筆の「動作確認」の場がちゃんとあるのですから。それも1箇所ではないという。ここnoteもそうですし。自分はピクシブのアカウントも持っていました。
 その上でうってつけのコンテンツとの出会いがありました。架空の史実、コスチュームロマン、メインキャラクターは飛翔しまくり、魔法の使用も可の世界設定、なにより美形揃いという作品が。その二次創作でペンという名の剣を研ぎすます役に立ったのです。
 商業で書き継いでいる大長篇ヒロイック・ファンタジーとて完全なオリジナルではありません。逝去された先生——私のとって小説の恩師である先生——の断筆から先を、その大長篇が大樹の幹なら、新しい枝や葉や…花芽から花さえ咲かせようという稀有のプロジェクトであります。

 さて、云いわけなのか、駄文の宣伝なのか、それともやっぱり私は精神に失調をきたしており、すべてが妄想の産物に過ぎないのか?戦前の幻魔作家氏が精神病等を舞台にものした作品のひそみに倣っているような気さえしますが、私ドグラ・マグラは完走しておりませんので笑
 そして作家型の精神はいくらがんばってリアルに寄せようとしても、つねに自分嗜みの妄想をこねて文章を作り込み、我田引水してしまうという見本…無反省の反省文と化しているようですね今回のnote。

 とにかく来週に迫った精神科の再診で「無血卒業」がなれば良し、ならないからと主治医の首級をあげるといった蛮行に走らず別の策を練ろう、と考えているところなのです。

 
      リーマスを止めて、2ヶ月と20日経過

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