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本物の古民家を使った南部家敷/イワテ歴史的建造物巡り6

東北を中心に展開している南部家敷。その創業は北上市であり、総本店も北上市にあります。実はその建物が本物の古民家を使って建てられているらしいです。今回はここの紹介をしたいと思います。

建物全体

南部家敷総本店は昭和48年(1973)にわんこそばを楽しむためにわんこ亭として建てられました。その際当時の江刺市(現在奥州市)、都南村(現在盛岡市)から古民家を移築し一棟に繋げたそうです。

創業時使われていた建物は同じ敷地内にあったそうですが、現在は取り壊されたようです。その創業時の建物は明治初期建築の旧飯豊村村長の邸宅を移築したもので、総二階建て造りの茅葺き屋根だったそうです。

敷地内には水車小屋があり、これらは各地から古い水車を集めたもののようです。

水車の由来が書かれた看板。ほとんど読めない(泣)

水車の近くには水車観世音菩薩が祀られています。

よく見ると裏側から茅葺きが。茅葺きの水車がここまで並んでいるのはなかなか見れない景色だと思います(⁠゜⁠o⁠゜⁠;

先程も書いたように主屋の方は古民家二棟繋げたようなので横に大きくなっており、戸袋には細かな装飾がされています。また、南部曲り家の型式となっているようです。
こちらも茅葺きのようで下から茅が見えますね。はじめはトタンがかかっていなかったらしいです。

茅葺き屋根の建物を模している?

それでは皆さんお待ちかね(?)の内部へ行きましょう〜♪

まずは入口付近。一見すると新しそうに見えますが、ところどころ趣きのある古い柱が使われて居るところを見るとやはり本物の古民家を使っていることがわかります。

立派な古民家の模型が展示されていますね。ここで上を見上げると…

茅葺き屋根が│'ω')コンニチハ! してますね〜
この下から茅葺き屋根の他にも梁が見えるので、ここの部分でも古民家を感じることが出来ます。

席に案内され、メニューを開き早速注文。その際に写真の掲載の許可を取りました。

中の探索を料理が届くまでの間に行うことにしました。

こちらは建物北側。南部曲り家で言うところの厩部分です。扉の先は個室の座敷の様です。

白いモヤはガラス越しに撮ったためにレンズが反射してしまいました(^_^;)

建物南側はボックス席と座敷になっています。わんこ亭の時代にはここで結婚式も行っていたとか。
東側の窓際のボックス席には古民家の柱を使って仕切りにしていますね。もしかすると古民家時代には柱の間に襖や障子があったのではないでしょうか。そのように考えると今席がある部分が縁側であった可能性がありますね。
今回写真を撮り忘れてしまいましたが、西側の窓からは立派な庭園があります。

天井には水車があります。ところどころに唐箕などの農機具が壁や天井に飾られていますが、これらは実際に使われていたもので農家などから引き取ってきたようです。

北上市の伝統芸能「鬼剣舞」のお面と説明板

そろそろ料理が届きそうだったので席に戻ってきました。

注文したのはまぐろたたき太巻ざるセット
税込で1,012円でした。
どうやら期間限定メニューらしいです。

この商品のおそばは通常の並盛より1.6倍多いらしく、お腹いっぱいに食べることができ、満足しました(^o^)

今回、この建物を紹介するにあたり南部家敷本社の方に資料を問い合わせました。その際に関連する新聞記事やパンフレットを送っていただきました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

【建造物DATA】
名称 南部家敷総本店(旧南部家敷わんこ亭)
年代 わんこ亭開業年 昭和48年(1973)
   使われた古民家二棟の年代は不明
住所 〒024-0004
   岩手県北上市村崎野19地割104−2
駐車 あり

【施設DATA】
名称 南部家敷総本店
営業 午前11時~午後8時30分ラストオーダー
午後9時閉店
駐車 あり

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